ワンポイントレッスン 11 [2010年11月24日(Wed)]
ワンポイントレッスン 11 〜ニット、ウールに関するレッスン〜 ■メリヤスとは? (Wikipedia より抜粋) メリヤス(莫大小・目利安、ポルトガル語 meias・スペイン語 medias)とは、縦横方向ともに伸縮性のある布、またはメリヤス編みのことです。 元の意味は靴下。現代日本の服飾業界やファッション用語としてはニット(knit)と同義で扱われ、ニット製品全般を指します。 日本では昭和30年代頃までは機械織りによる薄地の編物全般をメリヤスと呼称し肌着・靴下等の伸縮性を求める衣類全般、または伸縮する生地を指しました。 1954年(昭和29年)にミシンメーカー大手のブラザー工業株式会社が編機分野と家庭電器分野に進出したことで、機械織りが可能な家庭用編み機が日本全国の家庭でブームとなり、編み物が衣料用生地の主要な位置を占めるようになりました。 ■縮絨(しゅくじゅう)とは?(コボラリンチェHP、Wikipedia より抜粋) 編み上がった編み生地を専用機で洗濯・乾燥するのが縮絨です。 高級ニットの風合いや上質の光沢を出し、肌触りやしなやかさを左右するデリケートで技術を要する工程です。 毛織物の仕上げの工程で、組織を緻密(ちみつ)にし、また毛端を絡ませてフェルト状にします。 石鹸(せっけん)溶液やアルカリ性溶液で湿らせ、圧力や摩擦を加えて収縮させます。 ■リンキングとは?(コボラリンチェHP より抜粋) リンキングは端目のかがり縫いの方法のひとつで、編地にアラメ(ルーズコース)を作ることにより、そのアラメのループを一列に並んだポイント針に刺し、二つの編み立てされたパーツをチェーンステッチでつなぎ合わせる縫製 ■ウールとは?(ウールマークカンパニーHP、Wikipedia より抜粋) ウール (wool)または羅紗(らしゃ)は、羊の毛(羊毛)またはそれを織った布のことをいい、動物繊維の一種です。 日本では毛織物と呼ばれます。これを人工的に模した合成繊維がアクリル繊維です。 一般的には羊毛を指しますが、広義ではアンゴラ・アルパカ・ラクダの毛も含まれます。 羊の種類は、メリノ種が代表的ですが、世界中で羊は飼育され、ウールが生産されています。中でもオーストラリアは世界羊毛生産の24%を占める世界最大の牧羊国です。羊毛の貿易では世界の45%がオーストラリアの羊毛です。 ■ウールマークとは?(ウールマークカンパニーHP、Wikipedia より抜粋) ウール製品の品質基準をクリアしたことを示す品質保証マークとして、ウールマークがあります。 当初1964年9月に20ヶ国で始まったが、現在は140ヶ国で使用され、世界中の子供からお年寄りまで幅広く知られています。 ウールマークとは【AWI】 (オーストラリアン・ウール・イノベーション) が定めた厳しい品質基準をクリアした製品につけることが許されるものです。 マークをつけるための基準は以下のようなものです。 1. ヒツジの新毛を使った純毛製品であること。 再生繊維には許されない。新毛99.7%以上が基準である(毛100%だからと言ってマークが付けられるわけではない)。 2. 強度や染色堅牢度の基準をクリアしていること。 3. 装飾用としての、他繊維の混入率は5%以内であること。 4. ウールマークライセンスをもつメーカーの製品であること。 ライセンスを取得するための審査(縫製の審査など)をクリアしないと、ライセンスは受けられない。 繊維以外にもウールマーク認定商品があり、ウール・おしゃれ着・ドライマークの中性洗剤や、液体酸素系漂白剤、衣類用柔軟剤、衣類用防虫剤にも表示されています。 中でも白元の「パラゾール」、「ミセスロイド」は防虫剤として世界初の認定を受ける快挙を成し遂げています。 ≪獣毛について≫ (ウールマークカンパニーHP、Wikipedia より抜粋) ●モヘヤ(Mohair) アンゴラ山羊(Angora Goat)の毛。 滑らかで白く美しい光沢を持った繊維。トルコが原産。 ●カシミヤ(Cashmere) ![]() カシミヤ山羊(Cashmere Goat)の毛。 名前は、インドの北部高山地帯のカシミール(Kashmir)地方の古い呼び名に由来します。毛質は細く、柔軟で独特のぬめりがあります。 保温性と保湿性に優れ、生産量が少ないため、高級素材の代表とされます。 肌触りの良さと希少性から高級素材として人気が高いが、識別方法の難しさから羊毛などを混ぜる偽装が後を絶たず、「流通量は生産量の4倍」と言われています。 しかし2009年9月、岩手県立大学の倉林徹教授らの研究チームが、テラヘルツ波を照射し、振動波を確認してカシミヤの純度を数分で識別する技術を開発しました。 実用化により偽物排除に一役買うことが期待されています。 ●キャメル(Camel) ラクダにはアラビア、アフリカに棲息する「こぶ」が一つの単峰種と、イラクの東部、ロシア南部、中国北西部を含む中央アジアの砂漠地帯の二つ「こぶ」の双峰種の2種類があります。 前者は毛が短く太いので、ほとんど利用されません。 毛布などに使用されているのは後者のものです。 このラクダには太さ15〜24ミクロン、長さ25〜125mmの非常に細く、柔らかい弾力性を持ったラクダ色主体の毛と、太さ15〜120ミクロン、長さ125〜300mm位の褐黒色の剛毛が体表に混生しています。 ラクダの毛は毎年、晩春に抜け替わるので、その時に落ちたものを拾い集めて、剛 (Hair)を分離し、細い毛(Wool)だけを使用します。剪毛はしません。 ●アルパカ(Alpaca) ![]() ラクダ類のラマ属に属する動物の毛。 南米ペルーの中部から南部、およびボリビアなどに分布し、海抜3,650m以上の高地に棲息しています。 ウールとヘアーの両方の特性を持っています。 手触りは滑らか、弾力と絹様の光沢を持ち、繊度が揃っています。 若い間は23ミクロン位であるが、年齢とともにだんだん太くなり、27〜28ミクロン位になります。 毛の色は、こげ茶、灰色、淡茶、白、黒、混色などいろいろあります。 ●ラマ(Llama) ラクダ類、ラマ属に属する動物の毛。 同属にはアルパカ(Alpaca)、ビキューナ(Vicuna)などがいますが、いずれも南米太平洋側の3,600m以上の高地に棲息しています。 この中で、ラマは一番大型の動物で、毛は30ミクロンより細いものから、50ミクロン以上の太いものまでが混生しています。 ●ビキューナ(Vicuna) ![]() ラクダ類、ラマ属の一種で、南米西部のエクアドルからアルゼンチンへかけてのアンデス山脈の6,000〜7,500mの高地に棲息しています。 背丈80センチ前後、体重35〜45kg位で、ラマ属で最も小さい動物です。 体表に10〜14ミクロン、長さ20〜50mmの毛が密生しています。 非常に臆病な動物であるため家畜化ができず、絶滅寸前。 したがって、保護政策が取られており、狩猟および取引が禁止されています。 ●グァナコ(Guanaco) ![]() ラクダ属、ラクダ科の一種。 ペルーが原産地。 アルゼンチンに野生の状態で棲息しています。 毛の長さは250mmにも達し、粗剛なものと、18〜24ミクロンのワタ毛が混生しています。 毛の色は、背が赤茶色、腹部が白色。紡毛原料、毛布の原料として用いられています。 ●アンゴラ(Angra) ![]() モヘア(アンゴラ山羊)のように長く白い毛が育つことから「アンゴラ・ラビット」と名づけられた兎です。 フランスを中心にチェコ、ドイツ、中国、日本などで飼育されています。 その毛は手触りがやわらかく、軽く、パステルカラーの発色が良く、ニットに向いています。 |