八岳地区懇談会
[2013年01月26日(Sat)]
1/24、市長を交えての意見交換会
少子化と市の財政力が弱いので、学校の統廃合や観光事業縮小が続く。その跡地をどう利用していくのか、が懇談会のテーマであった。八岳小学校は昨年3月で廃校になり、その後の利用が決まらない。
洋平太も通った、懐かしい小学校である。一企業に一括で貸してしまうより、地元で活用の手はないものか。市長自身は、グリーンツーリズム拠点の構想があるようだ。地元民を巻き込んで、地域活性につながる構想だと思う。
グリーンツーリズム拠点に加えて、ジオパークビジターセンターはどうだろう。そこで、伊豆市のジオパーク取り組みについて質問した。昨秋、日本ジオパーク認定を受け、次は世界認定にむけて伊豆半島各地で取り組んでいる。残念なことに、伊豆市は盛り上がりに欠ける。市長は一過性のイベントと考えていて、積極的に進めてはいないようだ。だから、萬城の滝があんな悲惨な姿になっても、「3年経ったら、もとに戻ります」と呑気な答弁であった。
高さ20m、幅6mの萬城の滝
別名「裏見の滝」と言われ、かっては滝壺を一周できた。上部の柱状節理が見事であったが、ご覧のとおり、目地をコンクリーボンドで埋めてしまった。
湯ヶ島の「浄蓮の滝」と並ぶ伊豆の名瀑であり、貴重なジオサイト候補だったろう。
崩れがひどく、もう一度裏を通したいという、地元からの長年の要望で2010年に工事施工された。結果、裏を通せたかというと、ノーである。責任を負えないから、誰でもオッケイというはずもない。危険はあくまで「自己責任」で通ればいいだろう。これは市長も認めた。
自然への冒涜以外のなにものでもない。自然保護に心ある人達は、知らぬ間にあんなことになっていたという。2010年は、洋平太も地元にいたから責任は逃れまい。
なんとも残念なことだ。この滝には「赤牛伝説」があり、滝壺に赤牛が棲むという。目地を塞がれ、呼吸困難であろう。「裏見の滝」変じて「恨みの滝」にならなけばいいのだが・・・。