森の力再生
[2013年01月18日(Fri)]
ご神木の大楠
竹林伐採現場の近くに白山神社があります。ここの楠の大樹は見事
白山神社 大楠 下が欠けてますが、樹齢350年とあります。ご神木として大切にされているようです。こういった大樹は、もう森林でも少なくなり神社域にしか残されていない。大木の需要はそれなりにあるようで、そのご神木を人為的に枯らして、伐採・製材する輩がいると聞きます。人間は、なんと自分勝手で強欲なんでしょう。必ず神罰がくだされる 日本は、草地や山地が国土の73%を占めている。100年前、森林面積は2割だけで5割は里山として活用していたそうです。常緑針葉樹の杉・檜の単一植林が行われ、野獣も住めない暗い森になってしまいました。特に戦後の拡大造林政策で、急激に豊かな森が失われてしまう。為政者の責任は大きいが、我々の「お上、ごもっともです」の姿勢はダメ。もっと声を上げていかなければ! 里山が5割は凄いぞ。竹林の皆伐跡地でも、明らかに畑地であったと思われる平坦地がある。先人が苦労して開拓しただろうに、もう一度耕作は無理としても、なんとかならないものか。 説明版に、この地区の地名の由来「城平太」の記載があります。「平太」に関連して余談ですが、「洋平太」は私のペンネーム「大西洋平太」からとりました。大西洋と太平洋をドッキングしたものです。文才はありませんが、夜な夜な物語を綴ってます。 還暦を迎え、もう一度一巡する(120まで?迷惑だよな〜)余命を「洋平太」で生きるつもりで使っています。
わが町 中伊豆
今は伊豆市となったが、竹林伐採現場から中伊豆の町を切り撮ってみた。
旧中伊豆町の中心地、八幡(’はつま’と読みます)地区と天城連山を望む。 小中学校や中伊豆支所、スーパーなどが集中してます。天城連山は左から遠笠山、万二郎、馬の背、石楠立(はなだて)、万三郎(最高峰1405m、雲に煙って見えないが多分雪が降っている)と続く。ちなみに「万」は「ばん」と読む。 万太郎はどこかと調べたら、達磨山だそうだ。天城は、万太郎・万二郎・万三郎・長九郎と四兄弟がいるという。人名をつけるほど、地元民から愛されている山々なのだろう。洋平太は40数年も登っていない。暇をつくって登ってみるかな。 山裾を右に上がると、八岳(やつおか)に入り貴僧坊は奥のほう。菊池市長は、大見川沿いの八岳地区は「日本一美しい里山景観」と豪語した。里山も奥山も荒れ放題なのに、よくも日本一と言ったものだ。「日本一になりたい」という願望もあるのだろう。だが、その要素は充分にある。山並みは穏やかで美しいし、何よりも山葵沢の棚田が素晴らしい。惜しむらくは、山葵沢の寒冷紗、害獣除けの電気柵や網が景観を損なっている。栽培簡素化や生活防衛のため、仕方ないのだろうが・・・ブツブツ、気にいらん。 名実ともに「日本一」になるべく、微力ながら努力していきたい。目標は限りなく大きいぞ。 伐採作業中の城地区竹林 里山を整備することが、害獣除けの最良の方法だと信じている。ところで「害獣」ってなんだ。イノシシやシカに失礼ではないか。自分たちが里山を放っておいた結果、こんな近くまで猪鹿が暮らす。挙げ句の果て、野菜を食べられると「害獣」として、鉄砲で撃ち殺すか〜。今更ではあるが、なんと自分勝手で傲慢な生物、人間であることか。 里山で暮らす猪鹿は、もう山に帰らないと判断すべきだ。残念ながら、獲っておいしく頂くしかない。補殺しても、多くはそのまま埋めてしまうそうだ。それでは彼らも浮ばれまい。伊豆市も、食肉加工センターを開設して取り組んではいるが・・・。 里山を整備するだけでは駄目で、本来彼らの棲息地である奥山をなんとかしなければならない。よくもこんな山奥まで、と思うほどに人工林だらけだ。それも手入れしないから荒れ放題。とても彼らの棲める環境ではない。間伐を進め、ドングリや下草を増やすしか方策はない。 「里人山獣」里は人間、山は野獣の棲み分け。さて、どうやって進めるのか途方にくれる。洋平太は今年度、貴僧坊区の山林部長を拝命した。区共有林の責任者である。ここ数年、山の手入れ作業は一度もない。嫌われる覚悟でやってみるか。 夕方、貴僧坊の先輩から携帯電話あり「ヤギがにげてるぞ。ちゃんと繋いでおけ」 ヤバッ、5時で作業終了して急いで帰宅。放牧場にいない。「げんき、さくら、もも」大声で叫ぶと、しばらくして薄暮の中から白い者がドドッーと走ってきた。どうやら最上段の畑にいたらしい。ここなら、母に叱られるだけで済む。他人様の畑で、悪さをしていなければと願う。 脱柵は度々でその都度手当てするが、今度はどこから逃げたのかな? 明朝すぐにやらねば。
バンプーパワーに降参!
クラブ定例活動日。
雨模様なのでファーム納屋で屋内作業。自然薯竹うなぎの竹筒準備。 まだ屋内は未完成であるが、丸太納屋はそれなりの広さで大活躍。 で、別の話題から・・・ 森の力、竹の力・・・圧倒的に竹のほうが強い。 哀れなり、檜の枯れ木 現在整備中の城の竹林であるが、檜の枯れ木が目立つ。 畑作を諦めて、檜や杉を植林したのだろう。竹が侵入するとアッという間に上空を覆いつくし、檜から光を奪う。なんとか光を求めて、上へ上へ伸びるも竹の勢いに叶わず枯れ果ててゆく。 近くに小さな竹林があったのだろう? せっかく植林した人工林を守る手立てはなかったのだろうか? 竹林にも人工林にも、目が行き届かなかった結果がこれである。 マンパワーが足りない。竹も檜も金にならない。 誰も責めるつもりはないが、問題の根は深く重い。 ところで「森の力」であるが、県の事業計画によれば、水源涵養機能や土砂災害防止機能などの公益的機能のこととされている。 公益性が高く、荒廃している森林を、針葉樹と広葉樹の混交琳や広葉樹林に誘導する「森の力再生事業」により「森の力」を回復するとしている。 異論を挿むつもりはない。ただ、公益というのはあくまで人間の「益」であるようで、本来この森に棲んでいた動植物の「益」も考えて整備してほしい。 洋平太が関わっている竹林皆伐作業も、森の力再生事業である。 一昨年整備した地蔵堂の現地看板 1年半後の皆伐地 竹の子がイッパイ出てくるからドシドシ掘るべし、と思いきや、さほどでもなく極端に矮小化した竹になった。大きくでも3mほどで笹だらけ。地下茎だけではどうにもならないのだろう。改めて太陽光の恵みを思う。 整備地の周りは竹林が残っている。 広葉樹が育ってくれるまで、侵入を待ってくれる? そんなことはないでしょう。 今後も、経過を見守って報告していきます。
杉、檜・・無残な枯死林!
珍し! 竹の5本側枝
5/10 放置竹林伐採作業は順調に進んでいます。
5本側枝 普通は2本の側枝がなんと5本、初めて見ました。 今の伐採現場の近くに、昨秋整備した地区があります。 さぞかし筍がニョキニョキと思いきや・・・ 細竹が林立 どういう作用なのでしょう。親竹から栄養が補給されず、矮小化した筍しか出来ないのでしょうか? クヌギやナラなどの広葉樹が根付いてくれるといいですがね〜。 作業は肉体労働、かなり体力を消耗します。暑くなると、正直つらいですね。 入浴夕食後、少し事務仕事をと思っても駄目です。横になるともう深夜です。もぞもぞと早朝でのデスクワークが多くなりました。 甘やかし過ぎですか? ファーム住人は、できるだけ自由にさせています。これから自然薯や野菜を栽培していきますから、すこし抑制しなければ・・・。
2年前の伐採現場、メンテナンス作業
放置竹林の皆伐、放っておけば元の黙阿弥。
2年前の皆伐現場です。 雑草と若竹に覆われてます。雑木も少しずつ育っています。 これはタラの幼木です。光が差し込むと最初にでてきます。一面に出ていますから、来春はタラの芽が採れるでしょう。 竹を放っておけば、元の竹ブッシュに戻ってしまいます。酷暑の中、竹だけを切って棚に収めました。皆伐してあるので日陰がありません。さすがに参りました。 この作業、しばらく続きます。蜂や、やぶ蚊、ブヨに刺されてもう大変です。 大変ですが、落葉樹林に戻るまで頑張りましょう。 ところで、人工林の保安林ておかしくありませんか? 貴僧坊山林部の共有林も、保安林に指定されている箇所が多くあります。昼なお暗く、下草は生えず、落葉腐葉土層が出来ません。これでは保水力も保土力もありません。 昨今の水害のニュースを聞くたびに、気になります。山の保水力が弱いので、すぐに川に流れ込みます。護岸工事の整備された川はあっという間に増水。杉も檜も根が浅く弱いので、流木となり橋げたに掛かり洪水を引き起こす。 最近は亜熱帯気候の様相ですから、集中的に記録的な雨が降ったのは事実でしょう。が、強い山と柔軟な川の流れがあれば、被害は少なくなるはずです。 山が荒れ、川も整備しすぎで荒れ、村を破り人を殺す。田中正造の警句が現実になっています。 保安林の杉も檜も100年近いものばかりです。政策を変えて、少しづつ伐採して落葉樹を植えたいものです。何とかなりませんか・・・。 モモの子供たち・・・ オッパイを飲んでいるのはピーチ ミナミとこんなにも大きさが違う 足腰も弱弱しく、まだまだ心配です。
アレ〜保安林のはずが?
昨年、森の力で整備した原保の伐採現場のすぐ上で、作業が始まっている。
一緒に整備したかったが、保安林指定のために出来なかったところである。 遠目にもきれいだ。どなたがやっているのだろうか? 土木仕様の竹柵 きれいなはずだ。竹の幹を一定の長さにカット、番戦で止めながら積み上げて壁を作る。内側に残りの幹や葉を収める。仕様に基づいて、揃えている。 業者は森林組合であった。森の力でなく治山事業での整備とのことである。 竹林や人工林の保安林て、何なんでしょうね? 竹林が崩壊に強いのは認めますが、マイナス面も大。災害に弱い人工林を保護して、どうしようというのですか? 少しずつでも針広混交林に移行するべきと思うが・・・ ミナミの角が伸びる伸びる 角先が危ないので、半田ごてで先っぽを焼いてみた。初めての事なので、おっかなびっくり。ミナミは痛くも熱くも無いようで、割と大人しくしていた。
森の力再生作業、始まりました
今週から竹林の伐採作業が始まりました。県の事業で、針葉樹と広葉樹の混じった混交林や多様性ある広葉樹森林に誘導して森の力を蘇らせます。戦後の拡大造林政策で人工林ばかりとなり、森林の多様性が失われてしまいました。しかも手入れが行き届かずに、侵入竹にやられ荒れ放題です。獣害の原因はこの森の現状にあります。
竹の生命力には敵いません。立ち枯れしたヒノキが哀れです。 雪の重みで途中で折れた竹があちこちに 作業は棚を作って切った竹を積み上げていきます。ロープで引っ張って棚に落とし込みますが、折れた竹が邪魔します。厄介で、能率が上がりません。 毎日は無理ですが、できるだけ手伝いに行くつもりです。 ミナミが妊娠したようです。お腹が大きくなり、動きも緩慢になり切なそう。ゲンキを隔離して気を付けていましたが、完璧ではなかったようです。まだ8ヶ月の子供、出産は無理です。 伊豆長岡まで車に乗せて、獣医さんに診察してもらいました。その結果、流産の処置をしました。 ミナミさん、ごめんね。モモと同じ失敗は許されません。
竹パワーの秘密?
森の力、竹林伐採作業が続きます。重機が入り作業道が出来ました。
さて、これは・・・ 竹パワーの秘密? たまたま真っ二つに割れて、普段は見ることが出来ない地下構造が現れました。地下茎から伸びて、周りは根がビッシリです。 作業は力仕事、夜はバタンキュー、ひたすら寝るだけです。これではファーム農事が出来ません。5時起床で朝づくり・・・ ウルイの土寄せ 雑草がはびこる前に、除草しながら茎の元に土を寄せます。 山ウドもチップ寄せ チップがないので白ウドは生産できませんが、草を刈りながらチップを寄せます。 自然薯の準備、温室や薪置場やら遅れている作業ばかり・・・。 シーソーの陰に・・・ ラブラブですか? 巣作りは頓挫したようですが、仲良しのラビ&ビットです。 連休明けから「平成森鮮組」もいよいよ胎動です。ますます忙しくなります。
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