脱石油農業、竹尽くし農法「竹取物語」に挑戦しています
[2013年01月14日(Mon)]
私たちは、石油文明にどっぷりと浸かって暮らしています。車や暖房の燃料はもちろん、このPCもですがありとあらゆる物が石油由来の資材で作られています。とにかく型を起こせば、安価で軽量な製品がいくらでも作れるのです。しかも同一均質、耐久性抜群とくれば申し分ありません。農業もしかりで、ホームセンターに行けば何でも揃います。
つい半世紀前まで、農業と里山は密接に関連していました。里山から様々な資材を取り込んで利用していました。もちろん竹林もです。常に人の手が入り、良好な状態が維持されていたのです。合理性を言い訳にして、怠惰な人間は里山を見捨てると、あっという間にそこは野獣の棲家になってしまう。田園将蕪の原因はここにあります。
なんとかして里山の、特に竹林の資材を農業に利用したい。
集落からごく間近の放置竹林:なんとも凄まじい竹の成長力
竹チップ:伐採した竹材を粉砕 ふるいにかけ粒を揃えて乾燥・・なんと手間のかかることか
枯れ竹の消し炭:ドラム缶でガンガン燃やし水で消火 土壌改良剤
燻炭炉:クラブのメンバーが自動消火の炉を作ってくれた。
焼きあがったチップ燻炭
竹チップに魚アラを混ぜて熟成:竹肥として使うまで時間のかかることよ
魚腸と竹酢液、それと燻炭を混合して熟成まで待つ:追肥の液肥として使う
昨春、竹資材を使った野菜の栽培実験
ナス、キュウリ、シシトウなどを植えてみた
収穫されたナスとキュウリ:ろくに手入れしなかったので雑草がはびこっていたが、それなりに出来るものですね。
ビニールなどの石油系ゴミ:野菜の畝作りは全て手作業、その際に出てきたほんの一部。とても拾いきれないほど。機械だと再び土の中に混じりこみ、いつまでも解けないで残る。