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平成森鮮組 大見じねんファーム 大ボラ会

 「貴僧坊」・・・「きそうぼう」と読みます。伊豆のど真ん中、100人に満たない小さな寒村です。 40数年ぶりに帰村した貴僧坊は多くの社会的困難な課題を抱えています。
 NPO伊東里山クラブに入会、さらに平成森鮮組を結成して里山・里地の整備を進めています。「貴僧坊ECOファーム」「大見じねんファーム」を立ち上げ自然農法に挑戦していきます。里山・里地の整備で派生する資材を農業に利用し、竹尽くし農法(竹取物語)や炭素循環農法を実践しています。
         
           NPO伊東里山クラブ 貴僧坊ECOファーム長 
             一般社団法人平成森鮮組平成森鮮組 代表理事 
               大ボラ会事務局長         山下 隆(洋平太)

         連絡先 伊豆市貴僧坊67   メールアドレス yoheita0609@yahoo.co.jp


平ボラ会5;徳永床固工群ってなんのために?? [2023年03月15日(Wed)]
参加者を考慮、予定を変えて徳永川上流に入りました。
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男手が私だけなので予定していた箇所の引き揚げ作業を諦めて、いつもの拾い作業で開始です。

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冷川から県道12号線を奥野トンネルに入らず、まっすぐ行くと鹿路場峠から大室山に出ます。この林道も絶好のゴミ捨て場で、プラごみが散らかっています。トンネルからしばらくすると左に「徳永床固工群」があります。なんと読めばいいのか・・・しょうここうぐん・・でいいのかしら? 説明を読むと川床をコンクリで固めて流れを良くする意図のようです。
徳永上流のほんの一部に巨費を投じて整備したと思います。時おり、見学会が行われているようです。これで安全安心を担保したのでしょうか? 私の理解の外です。

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中央に突起が出た四角のコンクリブロックが川幅びっしり、挟まったタイヤは取れませんでした。

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段段に設置された魚道プール、見た目は整然としてますが魚が喜んで暮らすかなあ? 魚に必要なのは隙間や穴、葦などの水辺の草むらだと思うのですが・・・。

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さてこれは? なにか薬剤を散布したようです。それとも昆虫採集?
参加の皆様お疲れでした。これで今季の活動終了、来期もよろしくお願いします。
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コメント
貴僧坊のお墓の上に堰堤ですか。まるで要塞のようですね。
砂防堰堤ですから1基ではなく2、3基は作られるのではないでしょうか。
伊豆市のハザードマップを見てみました。墓道沢という土石流警戒エリアになっています。ついでに避難所になっている公民館が土石流危険エリア内にあるというのも不思議です。
出来上がったら堰堤は数年もすれば土砂で埋まります。埋まったら排土するはずですが、排土は大変なので手っ取り早くさらに上部に堰堤を作ることになるはずです。一方放ったらかしの土砂で埋まった堰堤は袖抜け(堰堤の横から土砂が流れる)、底抜け(文字通り堰堤の底から土砂が流れ出る)によりいずれ決壊し、それまでに溜まっていた土砂が一気に流れ落ちます。水の力、土の力は巨大です、あっという間もないです。(万丈の滝の堰堤や筏場から矢熊へ抜ける道の途中にある広大な砂防ダム辺りはもう限界に達しているように見えます。)
そうなると担当部署は想定外、未曾有の災害で済ませるでしょうね。
日本の防災計画は緩いです。災害リスクの再現期間50年が普通です。ヨーロッパでは500年に一度の災害を想定していますので、やるとなると遠大なことをやります。
Posted by:田律夫  at 2023年03月26日(Sun) 23:22
鶴田さん、コメントありがとうございます。
音でなく訓読みなんですね。途中に”め”でも入れてくれれば読めるかも?
災害列島に暮らしている日本は災害を運命として受け入れていたように思います。幾たびの大災害にめげることなく立ち上がってきた我々の祖先は、自然と折り合いを付けながら生きてきました。それが近世になって、自然は克服できるという考えで山を、川辺・海辺をコンクリで固めてきました。それが過度の安心感を助長して、大震災の悲劇に繋がっています。昨今の国土強靭化政策で、コンクリ固めがさらに加速しているように思います。
実は貴僧坊の墓地に堰堤の砂防計画があり、国交省の住民説明がありました。お墓の真上にコンクリの大きな壁ができます。国の事業で区民は皆さんウエルカムの雰囲気で、愚図を垂れるのは私くらい。確かに土砂災害危険区域ですが、日本全国どこも危険区域でしょう。ここに一億の巨費を投じるのなら、その分を森の再生に使ってほしいですね。
Posted by:山下 隆  at 2023年03月18日(Sat) 20:29
ユカガタメではなく、トコガタメです。
Posted by:田律夫  at 2023年03月18日(Sat) 03:38
いつもご苦労さまです!

徳永床固工群についてです。
読みは、トクナガ ユカガタメコウグンです。
設置目的は河川の水流による河床の洗掘(センクツ)防止のために設置されるものです。
ちょうどこの辺りで川の勾配が急になり水の流れで火山性土質の河床が削られることを防止しています。削られるとトンネルに向かっているアプローチ道路の土盛工か橋脚部に堆積し、いずれ土砂で埋まってしまい鉄砲水で土盛工が決壊するか橋脚部が倒壊してしまいます。

土質的に火山性土質のため削れやすい、実際にこのエリアの上流、下流には河床が水流に並行して削られた跡が見られます。

ただ鉄砲水が来ると床固工ごと流されそうな気がします。たしか上流に床固工の残骸が転がっていたはずです。
洗掘は怖いですよ!台風による大雨で川に架けられた鉄橋の橋脚の基礎部が洗掘で洗われて、さらに水圧もあり橋脚が倒壊したシーンをニュースで見たことないですか?
Posted by:田律夫  at 2023年03月18日(Sat) 03:32