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非営利法人の想いをカタチにするお役立ち情報
非営利法人の事業継続と経営基盤強化に役立つ情報について、公的機関20年の実績ある会計士の経験・ノウハウをお伝えします。
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決算書の読み方と企業の見分け方1[2016年06月13日(Mon)]
2016年6月13日(月)
 おはようございます。今朝は雨からのスタートです。先週はトラブル発生で、1回投稿が飛びましたが、今回仕切り直しです。ところで、昨日、高校の野球部のOBが集まって、神戸の滝川第二高校のグランドで試合をしました。滝川第二高校は過去、甲子園にも何回か出場した強豪校です。

 日曜日にもかかわらず、多くの高校生が部活で登校していましたが、道で会うたびにしっかりした挨拶を受け、とても清々しい印象を持つことができました。日頃の教育の賜物ですね。生徒が自然に振舞えるのはそのことが徹底しているからで、さもありなんというところでしょうか。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
@会計のことがわからんで経営ができるか
A決算書のストックとフロー情報の種類を知ろう
Bストック情報とフロー情報は利益で繋がっている

@会計のことがわからんで経営ができるか

 さて、本日のテーマは「決算書の読み方と企業の見分け方1」です。今回から、しばらくは決算書の読み方と企業の見分け方をお伝えしていこうと考えています。営利であれ、非営利であれ、経営者は事業活動の結果としての決算書を理解し、そこからの経営判断が求められます。

 ところが、会計や数値に苦手意識があるのか、それは他の方に任せておられる経営者もそこそこいると思います。もちろん、会計の細かいことは担当に任せておけばよいのですが、少なくとも自分の会社の財務状況がどうであるかを理解し、人に説明できるようにしておく必要があります。

 決算書は過去の時点や期間の財務状況を示すものであり、それ自体で企業のことがすべてわかる訳ではありません。ですが、決算書より、企業の持っている資産負債や業績から現状や将来の状況がある程度読めますし、それを踏まえて経営判断をして行きます。

 京セラや日本航空等で数々の実績を残された稲盛さんの著作の中で、「会計のことがわからんで経営ができるか」というフレーズがあります。まさに、会計の大枠を知り、決算書の内容がわからなくてまともな経営ができるかという問いかけです。

A決算書のストックとフロー情報の種類を知ろう

 では、決算書をどう読めばよいかですが、その前に、決算書にはどのような種類があるかをざっと見て行きましょう。企業活動を会計の面から把握する情報としての決算書ですが、大きく分けてストック情報とフロー情報があります。

 すなわち、ストック情報は一時点の財務状況を示す貸借対照表と純資産変動計算書です。前者は決算日時点の資産、負債、純資産の状況を表したものですし、後者は株主資本等変動計算書とも言い、貸借対照表の純資産を切り取り、その変動についてより詳しく記載したものです。

 一方、フロー情報は、1年間の企業の業績を示すものとして、損益計算書とキャッシュ・フロー計算書があります。前者は、企業の経営成績を示すものであり、後者は企業の経営活動についてお金の動きを示すものです。こうした情報の呼び名は営利と非営利で異なることがありますが、内容は基本、同じです。

Bストック情報とフロー情報は利益で繋がっている

 これらのストック情報とフロー情報は企業活動をいろいろな側面から表現したものです。ですので、これらの情報がバラバラにあるのではなく、実は利益ですべて繋がっています。そう、決算書は利益を明らかにするための情報であり、すべての決算書はこの利益を表現するために作成されます。

 何を当たり前のことを言っているのだと叱られそうですが、この当たり前のことをどうやって把握し、どう経営に活かしていくのか、ここら辺りになってきますと、経営者により問題意識の差が出てきます。

 これについては、営利と非営利で何ら変わりません。事業をしていく以上、適切な経営判断をする材料として、この決算書をいかに読み取り、使っていくのか、その巧拙が経営者に出てきます。

 上記のことを先週書いたと思います。1週間前のことなので、記憶が曖昧ですが、次回からこうした点について、深堀をして行きたいと思います。こう、ご期待ください。


 
NPOの「キャッチフレーズ/スローガン/タグライン」をまとめました。B[2016年06月11日(Sat)]
企業や団体のロゴに隣接して書かれている短い文章は「キャッチフレーズ」「コーポレートスローガン」「タグライン」「バイライン」などと呼ばれています。

自分たちが目指しているビジョンや、社内外に向けた約束や宣言、あるいは何をやっているのかをシンプルに表すために作成されています。

これからNPOを立ち上げる方の参考になるように、NPOの「キャッチフレーズ/スローガン/タグライン」を10団体ずつまとめてご紹介します。

発達の遅れが気になるお子さまをトータルサポート。
発達わんぱく会


次代を担う起業家型リーダーの輩出を通じて社会のイノベーションに貢献する
ETIC.


寄付を集めるファンドレイジングサイト
ジャパンギビング


すべての子どもが成長できる「教室」。
Teach For Japan


お子さんとその家族の成長を支援する
ADDS


伝える。変わる。手をつなぐ。
HUG


過去というキャンバスに未来というカラーを
D×P


遊びと学びのヒミツ基地
CANVAS


学びあい、わかりあう
多文化共生センター東京


一日も早い復興と社会問題の解決に学生が参画できる社会を目指す
Youth for 3.11
内部統制の評価(3)[2016年06月10日(Fri)]
2016年6月10日(金)
 おはようございます。昨日は1日こもって今週の大学の講義の資料をしこしこと作成していました。今回は新しいテーマでの講義なので、これまでのストックを使うことがほとんどできません。ですので、最初から情報収集して構成を考えてと、楽しい反面、時間に追われています。また、こういう時に限って他の要件が発生したり、少し時間があることをいいことにロスが生じたりと思うように行きません。日が替わる加減でようやく原稿が出来ました。反省。今日も元気で行きましょう。

(要旨)
@自治体の現状を踏まえた内部統制の評価とは?
A内部統制におけるリスク評価と重要性の原則について
B内部統制におけるリスクの質的重要性を重視した評価

 さて、本日のテーマは「内部統制の評価(3)」です。前回は、リスク・アプローチの考え方に基づく自治体の監査をする際に、内部統制の現状についてお伝えしました。今回は、いよいよ自治体における内部統制とリスクの評価の話をします。

@自治体の現状を踏まえた内部統制の評価とは?

 組織に内部統制がある以上、それがしっかり整備され、有効に機能しているかを点検するのは組織自身が行うものです。自治体も例外ではありません。前回の静岡市などのように、自治体自らが内部統制を評価する仕組みを持つのが本則です。

 ですが、現状はそうなっていません。むしろ、自らの内部統制を自己点検評価する仕組みを持つ自治体はマレです。

 本来であれば、自治体が内部統制の一環として行うリスク評価の実施状況を評価し、よりリスクの高い項目に焦点を当てた監査を実施すべきです。そうすることにより、監査の実効性が上がるからです。

 実際にはそうなってない以上、当面は監査する側が実施するしかありません。そして監査の結果として、内部統制の評価を実施すべきと言い続けなければなりません。よって、自治体の現状を踏まえた内部統制の評価をどうするかに焦点は移ります。

A内部統制におけるリスク評価と重要性の原則について

 以前、リスク・アプローチの手法について重要性の原則のお話をしました。リスク評価についても、当然にこの重要性の原則を適用することになります。
https://blog.canpan.info/kin-cpa/daily/201604/29
https://blog.canpan.info/kin-cpa/daily/201605/06
https://blog.canpan.info/kin-cpa/daily/201605/13

 自治体の現状を踏まえた内部統制の評価する際には、このリスク評価がベースになります。自治体をめぐるリスクは、事務事業が広範囲にわたるだけに、本当に様々なリスクがあります。これらのリスクに対して、内部統制でしっかり対応することが求められます。

B内部統制におけるリスクの質的重要性を重視した評価

 その際、留意すべきは自治体固有のリスクです。自治体の信用を失墜させかねないリスク、住民サービスの提供に関わるリスクなど、リスクの質的重要性を重視します。

 たとえば、事務処理ミス、個人情報の漏えい、職員による不祥事件、住民に対する情報提供の不備、利害関係者への不適切な関与などは、リスクの金額的重要性より質的重要性が高いです。公金を扱う役所への目が厳しいからです。

 自治体の事務事業の特性を踏まえて、リスクの質的重要性を重視した評価をする必要があります。もちろん、金額的重要性も考慮します。この辺はバランス感覚ですので、実際にはリスクの質的重要性と金額的重要性を勘案します。

 これにより、リスクを重要性のあるものとそれ以外に区分することになり、効率的効果的な監査をするリスク・アプローチを支える拠り所となります。では、どういう局面でリスク評価をするのでしょうか。次週に続きます。


 
NPO法人の決算書の見方と経営の視点1[2016年06月09日(Thu)]
2016年6月9日(木)
 おはようございます。先週はアジサイの話をしました。今週はユリです。家の庭には、毎年ユリの花がちょうど今頃くらいから咲き始めます。ユリは球根で一度球根を植えると、毎年同じ場所に同じように咲きます。
 ユリは大輪で色彩の濃い花を咲かせますが、実は寿命は桜と同様に短いです。そうですね。せいぜい持って1〜2週間と言ったところでしょうか。その短い期間に、精一杯ここにいますよと主張しているユリの存在は、短いが故に強烈で圧倒的な存在感を示しています。今日も張り切って元気に行きましょう。

(要旨)
@NPO法人の決算書は通常、NPO法人の会計基準に準拠して作成される
ANPO法人の決算書は、企業会計原則をベースに作成される
BNPO法人の決算書はNPO法人の固有の事項が加味される

 さて、本日のテーマは「NPO法人の決算書の見方と経営の視点1」です。これまで、社会起業家が事業継続と経営基盤を強化するために、私の問題意識を中心にお伝えしてきました。今回からしばらくは、NPO法人の決算書と経営の視点についてお伝えしたいと思います。

@NPO法人の決算書は通常、NPO法人の会計基準に準拠して作成される

 NPO法人に限らず、非営利法人の会計は原則として、その法人の数だけ会計基準があります。学校法人、公益法人、社会福祉法人、(地方)独立行政法人、国公立大学法人などその典型です。これは、制度設計と密接な関係があるためで、非営利法人の制度を法令等で規定しており、そこから会計についても規定されることに寄ります。

 したがって、NPO法人も原則として、 NPO法人会計基準に準拠して作成されることになるはずです。なるはずというのは、実は、NPO法人はNPO法人会計基準を推奨という立ち位置になっているからです。

 本来であれば、法令等で規定されるべきNPO法人会計基準がそうなっていないのは、NPO法人の設立経緯に拠っていると思います。すなわち、市民活動を定着させるために、市民の声を代弁してできたNPO法人法は最低限のルールを設定することを重視したものになっています。

 会計については、ある程度自由な裁量をNPO法人に付与したことにより、法令等で強制力を持たせていないことが、NPO法人会計基準が普及していない要因の一つになっているものと考えています。

ANPO法人の決算書は、企業会計原則をベースに作成される

 すみません。のっけからNPO法人の固い制度論の話になってしまいました。もう、この辺でやめておきます(笑)。いずれにせよ、多くのNPO法人がNPO法人会計基準に準拠して決算書を作成していますので、この前提で話を進めることにします。

 NPO法人はNPO法人会計基準に準拠して決算書を作成しますが、その会計基準はどのようなものでしょうか。すでにご存じの方もおさらいということで行くと、ベースは企業会計原則です。すなわち、複式簿記を記帳の基礎にし、民間企業の会計を踏襲しています。

 この辺は、他の非営利法人と同じです。それだけ、企業会計原則は組織の活動や財務状況を示す共通のインフラであり、使い勝手がよい会計のルールということができます。基本、このルールに沿って決算書を作成すれば、問題なしということになります。

 そのため、NPO法人が決算書を作成する前段として、企業会計原則を理解することをお勧めします。それが決算書作成の基本になるからです。

BNPO法人の決算書はNPO法人の固有の事項が加味される

 NPO法人会計基準は、企業会計原則を基礎にしながら、NPO法人の固有の事項が加味される構成になっています。これも、他の非営利法人と同じです。もともと、制度設計と密接な関係があることから、NPO法人ならではの特徴的な会計処理と表示が規定されています。

 たとえば、典型的な事例としては、ボランティア活動という無償の行為をNPO法人の固有の事項として、取り上げています。こうした事項は他の非営利法人にはありません。NPO法人であるが故の固有の事項です。

 この辺は、まさにNPO法人の設立経緯や制度の根幹の部分から来ているものです。こうしたNPO法人の特徴的な会計処理と表示は、その設立経緯や制度の趣旨の理解なくして成り立ちません。それがNPO法人の経営にどのように影響するのか、次週に続きます。
資金繰りと資金管理の具体的方法1[2016年06月08日(Wed)]
2016年6月8日(水)
 おはようございます。昨日はなたね梅雨のごとく、ずっと細かい雨が降っていましたが、今朝は良い天気です。これからアジサイの季節ですね。家の庭にもだいぶん花がふくらみかけています。概ね、薄い青色の花が咲きます。アジサイって本当に鮮やかな、それでいて少し控えめな色の花を咲かせます。すごく好きな花の一つで、ずっと見ていて飽きが来ません。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
1.資金繰りと資金管理の意味とは
2.資金管理の要諦は向こう3か月の資金繰りを読むことに尽きる
3.資金計画と実績の比較は実は奥が深いもの

 さて、本日のテーマは「資金繰りと資金管理の具体的方法1」です。以前、資金繰りと資金管理についていろいろとお伝えしてきました。
https://blog.canpan.info/kin-cpa/daily/201602/09
今回からは、しばらくその具体的な方法についてお伝えしたいと思います。

 1.資金繰りと資金管理の意味とは

 資金繰りと資金管理の意味について、おさらいしましょう。平たく言うと、資金繰りとは、資金ショートにならないようにお金の工面を考えることであり、資金管理とは、そうした資金繰りを含めたお金の管理そのものを言います。

 まあ、資金管理が資金繰りを包含することになりましょうか。すでにお伝えしていますように、いくら事業者の熱い想いがあっても、お金がないと事業を継続することはできません。ですが、事業者によっては案外、この資金について無頓着というか、しっかり把握されていない方も見受けられます。

 もちろん、経営者の3大関心事には必ずお金は入っており、経営者の頭の中はお金と売上と人の問題に集約されています。これらは相互に関連するのですが、とりわけお金はなくなると直ちに事業がストップしますので、最優先事項になります。

2.資金管理は向こう3か月の資金繰りを読むことに尽きる

 この資金管理のポイントは、向こう3か月の資金繰りを読むことに尽きます。つまり、3か月先の資金の状態を常に想定して、事業を行えということです。もし、3か月先に資金が不足すると、たちまち倒産するというリスクがあることを考えて経営者は行動せよということです。

 これをするためには、現在いくらの資金があって、次月以降の収入と支出がどれくらい発生して、3か月先の資金がいくら残っているかということを更新しておく必要があります。

 そうすると年間の事業計画から導かれた売上計画、その売上を計上するための人件費経費の計画、収支の締め切りや債権債務の回収及び支払条件などを踏まえた資金計画を作成し、実際の収支と比較して計画どおりの収支であったかを確認するというルーティン作業をすることになります。

3.資金計画と実績の比較は実は奥が深いもの

 実際に資金計画を作成して実績と比較するという作業は、簡単のように見えて、実は結構奥が深いです。これをするためには当然のことですが、事業計画を策定して月次ベースでその実績を把握したうえで比較する仕組みがないとできません。

 もちろん、そのレベルは様々だと思います。個人事業主であれば、そんな大それたことをしなくても容易に自分のお金のことは把握しているので、そこまで必要ないかもしれません。

 ですが、個人事業主でもビジネスモデルによっては、そうした対応が必要な場合はありますし、ましてや法人であれば、ヒトモノカネをある程度動かすには、こうした対応が通常、必要と考えます。

 肝心なことは、こうしたルーティン作業をきっちりと経営の中で落とし込むことです。それを継続しておきさえすれば、3か月先の資金の状態が予測でき、仮に資金不足になりそうであることがわかれば、事前の対応や準備ができるということです。それが、資金繰りになります。

 では、具体的にどのように資金繰りと資金管理をして行けばよいのでしょうか。次週に続きます。
 
法人設立の場合に気を付けることは?1[2016年06月07日(Tue)]
2016年6月7日(火)
 おはようございます。もう梅雨入りしましたね。今朝もどんより曇り空です。昨日は、久しぶりに東京出張で慶応大学に行ってきました。そこで打ち合わせをしたのですが、また、新たなビジネスに繋がりそうです。
 大学に行くときは学食に行くのを常としており、早速学食に行ってきました。慶応大学だから洗練された学食と思いきや、普通でしたので少しがっかりでした。最近は学食の良し悪しが受験生の増減に影響する?ようなので、学食侮るなかれというところでしょうか。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
@法人設立のメリット・デメリット
A個人事業主が法人に転換する時期はいつごろが良い?
B事税金対策だけで法人設立を判断しない

 さて、本日のテーマは「法人設立の場合に気を付けることは?1」です。前回まで、事業譲渡について4回にわたりお伝えしてきました。今回からしばらく、法人設立のことをお話ししたいと思います。

@法人設立のメリット・デメリット
 
 法人設立もいろいろあって、通常は新規の法人設立が多いのですが、既存の休眠会社をそのまま利用することもあります。ここでは、新規設立を前提にお話をします。法人設立のメリット・デメリットは何でしょうか。

 よく言われるのは、個人事業主よりは税金対策上のメリットがあることです。たとえば、交際費など個人事業主より損金の取り扱いについてそれほど厳密にしなくても許容されますし、青色申告の損失の繰越期間は10年と個人事業主より長い年数となっています。

 また、法人による社会的な利便性があります。各種補助金や助成金は個人事業主より法人の方が圧倒的に有利ですし、社会的な信用力という点では、実態はともかく、法人の方が個人事業主よりあることが多いです。

 逆にデメリットは、法人になった瞬間に社会保険制度の強制加入であったり、法令等の縛りは個人事業主よりあったりします。組織上及び労務上の問題もいろいろと発生します。また、会社設立時に登記の費用が掛かります。

A個人事業主が法人に転換する時期はいつごろが良い?

 では、法人設立のメリット・デメリットを踏まえて、個人事業主が法人に転換する時期はいつごろが良いのでしょうか。これはいろいろあると思いますが、やはり税金上の恩典を考慮することが最大の要因となります。

 つまり、個人事業主より法人の方が税金が少なくなるであろう収入で判断するということです。これも前提条件で変わるのですが、一つの目安として、毎月50万円程度の利益があるかどうかで判断します。特段の根拠はなく、あくまで目安です。

 はっきり言えるのは、個人で利益が多くなると、所得税の累進税率が上がりますので、結果として税金が増えていきます。その分岐点は個人事業主の事業内容により様々ですので、最終的にはそれぞれの判断になります。

B税金対策だけで法人設立を判断しない

 このように、主に税金面での法人設立の判断材料とすることをお伝えしましたが、反面、これだけで判断するとミスリードするリスクもあります。それは法人設立の目的との関係です。何のために法人設立するのか、法人設立をすることで何をなしとげたいのか。

 その目的達成の手段として、法人設立を考える際に、その要因として税金を考慮するという方が理にかなっていると思います。たとえば、社会的な信用力や人材確保の観点から、個人事業主より法人の方が得やすく、それが法人設立の目的達成のための優先順位が高ければ、必然的にそちらを目指すということになります。

 もちろん、税金対策が有効な判断材料であることは間違いありません。ですが、それだけで判断してしまうと、こんなはずではなかったということになりかねません。特に人を雇うことの責任は重大です。

 法人設立は、事業を展開するうえで必須ですが、その時期については税金対策を含め、よく考えて実行しましょう。その時期が来るまで個人事業主のままでも大丈夫であることをご理解いただければと思います。次週に続きます。
 
 
ちょっとトラブルが発生しました。[2016年06月06日(Mon)]
2016年6月6日(月)
 おはようございます。今朝はちょっとトラブルが発生しました。いつものように記事を作成して保存しようとしたのですが、その瞬間に保存できませんでした。管理者に連絡してくださいというメッセージが出た後、記事がすべて消えていました。
 こんなこと、初めてです。自動一時保存で残っているかと確認したのですが、記事が残っていませんでした。とてもショックです。今から出ますので、最初から書こうとする時間がないことから、今回は残念ですが、一週飛ばすことにします。申し訳ありません。とほほ。
NPOの「キャッチフレーズ/スローガン/タグライン」をまとめました。A[2016年06月04日(Sat)]
企業や団体のロゴに隣接して書かれている短い文章は「キャッチフレーズ」「コーポレートスローガン」「タグライン」「バイライン」などと呼ばれています。

自分たちが目指しているビジョンや、社内外に向けた約束や宣言、あるいは何をやっているのかをシンプルに表すために作成されています。

これからNPOを立ち上げる方の参考になるように、NPOの「キャッチフレーズ/スローガン/タグライン」を10団体ずつまとめてご紹介します。

HIV/エイズに影響を受ける子どもたちが笑顔でいられる社会を実現する
エイズ孤児支援NGO・PLAS

紛争や災害時の緊急・人道支援を行うNGO組織
ジャパン・プラットフォーム

ママたちがつくるママたちのための支援コミュニティ
Stand for mothers

若者と政治を結ぶ
ドットジェイピー

児童養護施設から社会に巣立つ子どもたちの自立支援
ブリッジフォースマイル

持続可能で公正な社会を目指して
A SEED JAPAN

ひとり一人に未来をつくる力がある
テラ・ルネッサンス

日本の子どもたちの笑顔のために
キッズドア

若者の自立を支援している日本一小さな学校
侍学園スクオーラ・今人

挑戦の伴走者に、熱意のつなぎ役に。
G-net
内部統制の評価(2)[2016年06月03日(Fri)]
2016年6月3日(金)
 おはようございます。昨日はあるNPO法人の理事会評議員会に参加してきました。主な議題は総会にかける項目で、2016年度の事業計画が中心でした。毎年実施している事業の中にも、新たな取り組みがあり、少しでも良くしていこうという関係者の熱い議論がされていました。今月は、こうした総会対応の理事会等があちこちで行われていることでしょうね。今日も元気で行きましょう。

(要旨)
@自治体における内部統制とは?
A自治体における内部統制の壁その1
B自治体における内部統制の壁その2

 さて、本日のテーマは「内部統制の評価(2)」です。前回まで、リスク・アプローチの考え方に基づく自治体や非営利法人の監査をする際に、内部統制の位置付けや目的などについてお伝えしました。今回は、自治体における内部統制の話をします。

@自治体における内部統制とは?

 前回、組織で活動する以上、必ず内部統制はあると言いました。そう、複数の人が一つの業務をする瞬間に、内部統制ができます。そうしないと業務が進まないからです。これを自治体に当てはめた場合、どうなるのでしょうか。

 自治体の場合にも当然に内部統制があります。管理者の決裁承認、事務分掌など、自治体の内部統制はすでに組織の中に組み込まれています。

 実際のところ、法令等の世界で業務を行うため、がんじがらめの感がなくはありません。ですが、結構いろいろな自治体で不正事件や事故が起こっていますよね。何か変な感じがします。

 これは自治体の特性から来ます。もちろん、業務を適切に執行するための内部統制がありますので、それを自ら評価し、どこにリスクがあるかを確認する必要があります。ですが、いくつかの要因で、その評価が思いのほかできていないことが多いです。

A自治体における内部統制の壁その1

 一つには、性善説です。自治体職員は法令等の世界で業務を行うため、間違ったことはするはずがないという盲信です。そんなはずないですよね。自治体職員もいろんな人がいます。大多数の職員はまじめで業務を行っていますが、もし、ざるなチェック体制があるとすれば、その気になることだってあるかもしれません。

 次に、内部統制に対する意識です。これは、誤解を恐れずに言えば、法令等の世界で動く首長をはじめとする役職員のリスクに対する理解と意識が進んでいないことがあります。内部統制って、ある意味空気みたいなものですから、法令等の世界で動いてさえいれば、あってもなくても業務は進むという感覚があるのでしょうか。

 それから、縦割りの弊害です。民間企業でも組織における縦割りの弊害はありますが、自治体ほどではないですね。いわゆるセクショナリズムが強いので、横で大変そうにしている部門や人がいても、我関せずというのは案外、まだまだ残っているのではないでしょうか。

B自治体における内部統制の壁その2

 さらに、部局間の連携が不十分で、責任の役割分担と所在があいまいなところが多いです。よく言われるのには、大きなプロジェクトの事業に失敗しても、誰も責任を取らないなんてことはよくあります(自治体の人見ていたら、ごめんなさい)。

 自治体の場合、事業の数が半端ではないほど多いですし、利害関係者も広範囲です。住民は言うに及ばず、民間企業、金融機関、同じ自治体等の公的機関など様々です。こうした利害関係者が多いという自治体の特性により、自治体を取り巻くリスクも多いということです。

 この点、自治体の中でも積極的に内部統制におけるリスクを評価して、業務を効果的効率的に進めようとするところもあります。たとえば、静岡市は全庁的に内部統制の整備に取組み、リスクチェックシート等の活用によりリスクマネジメントを実施しています。

 こうした自治体の特性を踏まえた内部統制をどのように評価し、監査を進めて行けばよいのでしょうか。次週に続きます。

 

 
社会起業家としての事業継続と経営基盤を強化する最も大事な事とは[2016年06月02日(Thu)]
2016年6月2日(木)
 おはようございます。先週はイチゴの話をしました。今週はアジサイです。アジサイもいつだったか忘れましたが、どこかの公園に行ったときに、株を分けてもらい我が家の庭に植えたところ、すぐに花を咲かせました。そして年々増えてきまして、ただいま開花準備をしているところです。アジサイも多くの種類があり、それも色とりどりでずいぶん癒してくれます。近くの森林植物園には多くのアジサイがあり、これから見頃になります。今日も張り切って元気に行きましょう。

(要旨)
@社会起業家は社会を変えたいという熱い想いを実践する事業家である
A社会を変えたいという社会起業家の熱い想いは継続して意味がある
B社会起業家としての事業継続と経営基盤を強化する最も大事な事とは

 さて、本日のテーマは「社会起業家としての事業継続と経営基盤を強化する最も大事な事とは」です。これまで、社会起業家が事業継続と経営基盤を強化するために、私の問題意識を中心にお伝えしてきました。今回は、その総括をしたいと思います。

@社会起業家は社会を変えたいという熱い想いを実践する事業家である

 社会起業家の定義もいろいろありますが、私は地域の社会課題をビジネスの手法で解決する事業家としています。その守備範囲は様々です。自分たちが住んでいる地域の町内会レベルから、海外の発展途上の国々レベルまで本当に広いです。

 でも、守備範囲は違ってもそこにある社会課題を解決したい、そこにある問題に積極的に関わることで、社会を変えていきたいという熱い想いは何ら変わりません。この社会を変えるというのはすごいことだと思います。

 いろいろな規制やしがらみがある経済社会には、多くの課題があります。その課題はいろいろな要素が複雑に絡み合っており、1人の力ではとても解きほぐせいないほどの強固なものです。それにチャレンジし、少しでも世の中を良くしてやろうという熱い想いには本当に頭が下がります。

A社会を変えたいという社会起業家の熱い想いは継続して意味がある

 社会起業家の熱い想いは半端やないです。ここに至る経緯は様々ですが、その強烈な問題意識が、社会を変えたいという行動に転換する原動力になっていることは間違いありません。そして、この社会起業家の熱い想いに共感した人々が集まり、大きなエネルギーを吸い込んでいきます。

 ですが、それだけでは社会を変えられません。社会起業家の熱い想いをしっかり事業に落とし込み、戦略的に効果的に実践する体制と仕組みが必要です。事業として継続的に再生産できる経営と管理が求められます。

 特に、社会起業家がフィールドにしている事業(市場)は、民間企業が参入しずらいことが多いです。何故なら儲からないからです。儲からない事業(市場)であるが故に、民間企業であれば考えなくても良いことを考え、ビジネスとして成立つ仕組みを考え実践する必要があります。

B社会起業家としての事業継続と経営基盤を強化する最も大事な事とは

 このように、社会を変えたいという社会起業家の熱い想いを実践することは容易ではありません。ですが、その困難にチャレンジし難関を突破して、自らの想いを達成できた時の素晴らしさは何物にも代えがたいモノがあると思います。

 また、そうした社会起業家の熱い想いに賛同し、行動を共にした仲間の輪が拡がるに連れて、じわじわっとその効果が出てきます。それが社会変革のレベルにまで達してくると、本当に社会が変わったんだと実感できるのだと思います。

 では、社会起業家としての事業継続と経営基盤を強化する最も大事な事とは何でしょうか。あらためてこの問いに自問自答しました。それは、世の中の役に立ちたい、社会を変えたいという想いは、多かれ少なかれ誰の心の中にもあると思います。

 その心を自分だけに閉まっておくのではなく、それを理解し合える仲間と出会い、それを実践していく。この小さな積み重ねを繰り返し、共感と賛同する人々が自然に増えていく。そのような状況に持っていくとする強い想い、志と言っても良いでしょう。

 その志さえあれば、後はいつも言っている方法論です。その志を実践する戦略と体制、そしてマネジメントです。社会を変えるというのは並大抵ではありません。ですが、それにトライする価値のあるものです。

 それを実践するのにはいろいろな役割が求められます。私も自分が何ができるのか、その役割の一端に関わることができればと日々考えています。
最後は資金があっての事業だと経営者は考える[2016年06月01日(Wed)]
2016年6月1日(水)
 おはようございます。今日から6月です。早いところから梅雨入りです。最近、朝の目覚めが少しずつ早くなってきているのを自覚しつつあります。以前なら、目覚ましがなければ絶対起きれなかったのですが、目覚ましが鳴る前に起きることが多くなってきています。よく年を取るにつれて早起きになると聞いていました。自分は関係ないと思っていたのですが、やはり同じようになってしまうのでしょうか。まだまだそんなことを認めたくない自分と向き合っています(笑)。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
1.経営者は常にお金のことを心配するイキモノ
2.お金に対する経営者の姿勢は様々
3.最後は資金があっての事業だと経営者は考える

 さて、本日のテーマは「最後は資金があっての事業だと経営者は考える」です。前回まで、補助金のことをいろいろとお伝えしてきました。今回は、資金に対する経営者のマインドです。

 1.経営者は常にお金のことを心配するイキモノ

 当たり前のことですが、この世の中、お金を中心に回ります。その前段に、これまでお伝えしてきた経営のビジョンミッションがあり、それを達成するためのヒトモノカネ情報を使って事業を行い、PDCAを回す。

 それもこれも常にお金が付いて回ります。何をするにもお金が必要です。お金がないことには事業を続けられません。それは非営利法人であっても同じです。組織で活動をする限り、このお金をどう工面していくかが経営者の最大の関心事です。

 実際のところ、中小企業の経営者は、常にお金のことを心配する習性がしみ込んでいます。お金はまさに事業活動の血液であり、これが止まると立ちどころに倒れてしまいます。

 ですので、経営者の考えるほとんどのことは、お金の心配と売上を上げること、人の問題に集約されます。その中心がお金になることに異論はありません。

2.お金に対する経営者の姿勢は様々

 この切ってもきれいなお金との付き合いを経営者どうしているのでしょうか。お金と上手く付き合っている経営者もいれば、お金に振り回されている経営者もいると思います。その差はどこにあるのでしょうか。

 お金に色はありません。どこで使っても同じはずです。ですが、そのお金に意味づけをしたり、色を付けることは可能です。色のないお金を集めたり、使ったりするときにお金をどう意味づけるのか、どう向き合うのかは経営者の姿勢に関わってきます。

 たとえば、お金を集める方法は様々です。出資から融資、補助金助成金、寄附金、事業収入等の中からその組み合わせを考えるのは経営者の仕事です。そこには経営者のポリシーが出てきますし、優先順位もあります。お金をどう管理し、どう使うかの経営者の姿勢に影響されると思います。

3.最後は資金があっての事業だと経営者は考える

 本日は、テーマが大きくて抽象的な話になってしまいました。焦点が定まっていないかもしれません。何が言いたいかと聞かれたら、最後は資金があっての事業だと経営者は考えるものであり、そのためにはお金と上手く付き合って欲しいということです。

 お金は必要不可欠なものですが、それに振り回されたくはありません。日頃からお金と向き合い、上手く管理し、お金の出し入れを積極的に能動的に行う。経営者は常にお金のことを考えるとしても、お金を上手く使いこなしたいですよね。

 その姿勢があれば、後は方法論の話になってきます。この永遠のテーマであるお金のことについて、自分はどうお金と接しているのか、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

 

 


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