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社会起業家の熱い想いをカタチにするお役立ち情報
社会起業家の事業継続と経営基盤強化に役立つ情報について、公的機関15年の実績ある会計士の経験・ノウハウをお伝えします。
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NPO法人の決算書の見方と経営の視点4[2016年06月30日(Thu)]
2016年6月30日(木)
 おはようございます。先週はムスカリの話をしました。今週はもみじです。今の家に引っ越すときに庭には、最初からもみじの木が植えてありました。何故、もみじかわかりませんが、春から夏にかけての青々としたもみじの葉と、秋の紅葉にかけて色ずく赤い葉は本当にコントラストが見事です。

 その我が家には、もみじのこぼれ種が別の場所に根を下ろして、いつの間にか相当大きくなってきています。いわば、もみじ第2号です。第1号に負けじと年々幹が太くなっており、そのままにしておくと大きくなり、段々手を付けられないことがわかっているにもかかわらず、もみじの葉の美しさの誘惑に負けてしまい、しばらくは置いています。

 もうそろそろ残すか切るか決断しなければいけいないのですが、優柔不断のまま今に至っています。どうすれば良いか思案中です。何か良い方法があれば教えてください。今日も張り切って元気に行きましょう。

(要旨)
@事業費の按分とは
A事業費の按分基準の視点
B事業費の按分と経営への活用の関係


 さて、本日のテーマは「NPO法人の決算書の見方と経営の視点4」です。前回、NPO法人の決算書において、事業別損益の開示と経営への活用が必須であることをお伝えしました。今回は、事業費の按分です。

@事業費の按分とは

 前回、事業別損益の開示において、人件費や経費など事業費の按分を適正にしないと実態を反映した事業別決算ができないことをお伝えしました。今回は、それを少し深堀して行きます。

 NPO法人の活動計算書の構成を見られたらわかると思いますが、まずは、経常収益があって、その次に経常費用が表示されます。経常費用は、事業費と管理費に区分され、それぞれ人件費とその他経費に区分されます。

 これらの区分は、NPO法人会計基準に基づき費用を直接費と共通費(間接費)に按分することになります。すなわち、最初から支出の目的が事業費と管理費に計上することがわかっている場合は、直接それぞれの費用区分にチャージします。

 他方、共通費(間接費)は、支出の目的が事業費と管理費のどちらにも関わっている場合、あるいはどちらに区分すればよいか明確でない場合、何らかの基準を設定して按分する必要が出てきます。

A事業費の按分基準の視点

 では、この事業費を何故区分するのでしょうか。また、どのような考え方で按分すれば良いのでしょうか。事業費を区分する理由は、NPO法人の事業実態を正確に把握し、団体内部の経営管理に資する情報を把握するとともに対外的な説明責任を果たすためです。

 もし、NPO法人の事業にかかった費用を正確に把握できないとしたら、どうなるのでしょうか。自団体の活動実態もわからず、誤った経営判断をするリスクが高くなります。また、そうした誤った情報を開示すれば、団体に対する外部の関係者の関わり合い方の判断にも悪い影響を与えます。

 だからこそ、NPO法人の事業にかかった費用を実態を反映した按分基準を設定し、その基準に従った按分をする必要があります。按分の考え方の最たるものは、この費用が団体のどんな活動にかかるものであるかについて、できるだけ実態に即して区分するというものです。

B事業費の按分と経営への活用の関係

 事業費の按分基準の設定は、何も難しく考える必要はありません。それぞれの費目の性質を勘案して、この費用が直接事業にかかるものかそうでないかを区分したうえで、それぞれの区分に直接負担させるものとそれ以外のものを区分し、直接負担させないものを実態に即して按分すればよいのです。

 その按分の手法として、面積按分、使用実績割合、人数割合等があります。ですが、それらはあくまで参考です。それに必ず従わなければならないというものではありません。自分たちの考えさえあれば、そちらの方で按分すればよいだけです。

 その際、もっと大事なことは、団体の経営の思想がその按分基準に反映されていることです。人件費経費をどのように按分すれば、最も効果的効率的に資源を配分できるのか、その視点で按分基準を考えてほしいのです。

 単なる技術的は区分を考えるのではなく、マネジメントの視点からどう設定すればよいかをぜひとも考えて見てくださいね。次週に続きます。
 
資金繰りと資金管理の具体的方法4[2016年06月29日(Wed)]
2016年6月29日(水)
 おはようございます。今朝は雨は降っていませんが、どんより曇り空です。昨日、神戸以西のNPOが集まる交流会に参加しました。みんなが飲み物や食べ物を少しずつ持ち寄り、ワイワイガヤガヤと気楽にお話をする会です。

 いろいろな会でお会いする会社の社長とCSRやCSVの展開について、少しばかりお話しすることができました。最近は、農作物を全国の現地から集配するシステムを構築した会社が株式を公開するなど、毛色の変わった会社が公開されるケースも出てきます。

 CSRやCSVを前面に出した会社がそのスケールメリットを受けるためにも、株式を公開すれば良いなというような話をさせていただきました。そうすると全国初のCSRやCSV関係会社として株式を公開することになります。

 その社長はまんざらでもなさそうなので、もし、そうなればぜひとも応援したいなと思います。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
1.資産側の資金繰りの方法その1
2.資産側の資金繰りの方法その2
3.資産側の資金繰りの方法その3


 さて、本日のテーマは「資金繰りと資金管理の具体的方法4」です。前回、具体的な資金繰りの方法の概要についてお伝えしました。今回から、個別の具体的な資金繰りの方法です。

1.資産側の資金繰りの方法その1

 前回、貸借対照表を眺めて現金化できそうな資産について、資金繰りの方法をいくつかお伝えしましたが、その中で遊休資産の売却があります。遊休資産の売却とは、文字どおり現在何らかの事情でその資産を使用しておらず、遊んでいる状態の資産を売却することを言います。

 通常は、遊休資産には固定資産が該当します。ある程度の歴史のある企業であれば、過去に取得した土地があります。バブルの時などは土地の値上がりを期待して取得した土地、将来の事業展開のために取得した土地などがあります。

 これらは、いずれもすぐに使用するわけではありません。何かの時に持っているという状況にあります。こうした資産はいずれ使用する計画があれば良いのですが、なければ逆にキャッシュを生まない資産を長期にわたり持ち続けることになり、非常に効率が悪くなります。

 土地は、そう簡単には売却できませんので、ある程度のスパンで遊休土地の活用を考えておく必要があります。それでないと足元を見られて、二束三文で手放す羽目になってしまいます。

2.資産側の資金繰りの方法その2

 もう一つの遊休資産としては、事業を手じまいする際に発生する固定資産です。これは、業績が悪くなった場合の対応として、いくつか事業をしている中で採算の悪い部門の事業を閉鎖することがあります。

 そうすると、不採算の部門の固定資産は、遊休になってくる可能性が高くなります。もちろん、たの部門に転換できる固定資産、たとえば、施設や機械及び備品などが他の事業に転用できればそちらに移管すれば良いのです。

 ですが、それでも転用が難しい場合は、やはり売却を考えることになります。これもすぐに売却できるわけではありません。自社では、遊休資産になっているものを買ってくれる相手を探すのはそう簡単ではありません。これもある程度のスパンで計画的に実施する必要があります。

3.資産側の資金繰りの方法その3

 遊休資産が固定資産の場合、図体がでかいだけに売却すると決定してからの時間軸はどうしても眺めになってしまいます。ですので、今すぐ資金不足を解消しなければならないという場合には、実は手遅れになってしまうリスクも高いです。

 そうすると比較的短期に資金不足を充当するには、流動資産の売却の方が早くなります。営業循環の中で取引をするので、早めの対応が可能となります。たとえば、債権回収の督促やファクタリング、あるいは滞留在庫の処分などが候補に挙がります。

 債権回収の督促では、早期回収にリベートを払ったり、リベート率を上げたりすることが考えられます。その際にはこちらの資金不足を悟られないようにすることが大切です。そうでないと足元を見られたり信用不安に陥ったりするリスクが高くなるからです。

 また、高等テクニックとしては、ファクタリングがあります。ファクタリング会社と契約して自社の債権を早期に現金化するのです。その分、金利を払わなければなりませんが、仕方ありません。なにより少しでも早く現金がいるのですから。

 さらには、滞留在庫の処分はもともと在庫の市場価値は大幅に減少していますので、こちらはかなりまとまった量でないと現金化には貢献できないかもしれません。ですが、ないよりはましなので、これも実行すればそれなりの金額になることもあります。

 以上、資産側から見た資金不足解消の方法をいくつか見てきました。いずれも肝心なことはこちらの窮状を悟られないことに尽きます。いったん信用不安を見透かされると、その瞬間に主導権が相手に移りますので、よくよく慎重な対応が必要になってきます。次週に続きます。

 
法人設立の場合に気を付けることは?4[2016年06月28日(Tue)]
2016年6月28日(火)
 おはようございます。今朝は雨からのスタートです。今週はまさに梅雨の典型で、しとしとながーく雨が降り続くようです。さて、昨日は、山科に行っていました。JR京都駅から1駅です。駅から北はすぐに山が迫っており、京都の典型的な盆地スタイルですね。

 街並みは古民家から最近のビルまで街道沿いにたたずんでおり、その取り合わせが何とも言えない雰囲気を醸し出しています。新しいものと古き良きものとのバランスが絶妙です。今年から、仕事で訪れているのですが、好きな街の一つになりそうです。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
@法人設立の際に構える事務所は様々
Aどこで事務所を構えるかはとても大事なこと
B次のステージをイメージする


 さて、本日のテーマは「法人設立の場合に気を付けることは?4」です。前回、法人設立の際に当面の資金をどうやって工面するのかを考えましょうということについてお伝えしてきました。今回は、法人設立の際に構える事務所のことをお話ししたいと思います。

@法人設立の際に構える事務所は様々

 法人設立の際に構える事務所はどうしていますでしょうか。これは起業するスタイルとの関連が大きくものを言います。通常、何人かで事業をするのであれば、こじんまりしていても、何人かで仕事するスペースを確保できる事務所を借りることになります。

 逆に、当面は1人で十分な業種、たとえば、士業やコンサルタントのような個人事業主であれば、レンタルオフィスやバーチャルオフィス、あるいはシェアオフィスなどもあります。SOHOのような1人親方の仕事をするのであれば、自宅からスタートするケースもあると思います。

 いずれは、誰でも自分の城としての事務所を持ちたいと思いますが、何せ、当初は資金に限りがありますので、できるだけ経費を抑えたいところですが、一方で、信用のことを考慮することも求められます。

Aどこで事務所を構えるかはとても大事なこと 

 どこで事務所を構えるかはとても大事なことですね。特に、対外的に信用してもらうためには、多少無理してでも交通の便が良いという利便性を重視し、そこに集まる業種や機関が近しいなどいくつかこれは譲れないという要素があると思います。

 たとえば、弁護士事務所や行政書士事務所であれば、同業者が集まっている場所として法務局や役所に近いところに入ることはよくあります。業種でなくても、ビジネス街として、多くの人が出入りする主要な駅に近い場所を選ぶこともあります。あるいは、お店を出す場合は、立地をいの一番に考えるでしょう。

 このように、自分の商売との親和性を考えるとおのずと条件が絞られてきます。いろいろな制約条件の中で、どこをどのように選択するか。ターゲット顧客がその事務所をどう見るかは、事務所の信用にも関わってきますので、大体この辺というのが決まってくると思います。

B次のステージをイメージする 

 いったん、事務所を決めるとそこに活動の拠点ができますので、そこからの事業を開始することになります。事業が軌道に乗ってくると、やがて事務所が手狭になってきます。

 業種によっては、同じ場所に何十年と変わらない事務所もありますが、そこは、業容拡大すれば、次のステージとして、新しい事務所のことを考えることが多いのではないでしょうか。

 ですが、そこは事業との兼ね合いです。言うまでもなく、事務所は固定費として相当の経費がかかりますので、業容拡大と言っても、それが中長期で継続できるかどうかの見極めが必要です。この辺は、将来の事業計画をどう描くかにより変わってきますので、しっかり足元を見たうえで、慎重な対応が求められます。

 いずれにせよ、事務所は法人の顔という側面がありますので、こだわるところはとことん、こだわりたいですね。次のステージに向けて、事務所を変えることが事業の大きな節目になるということを実感できればと思います。
 
 
 
決算書の読み方と企業の見分け方3[2016年06月27日(Mon)]
2016年6月27日(月)
 おはようございます。梅雨の間のつかの間の天気ですね。先週の土曜日に、以前、プロボノでお世話になったワーカーの交流会に行ってきました。何でも500人を超えた記念というタイトルで、これまで関与したワーカーが久しぶりに一堂に会して交流を楽しみました。

 今は引っ越しをした前の事務所での開催で、久しぶりの訪問となりました。白い土壁、モノトーンな天井、黒い砲台のようなプラスチックの椅子など、当時を思い出すアイテム満載で、あー、帰ってきたなあという感覚は何とも心地良いものでしたね。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
@損益計算書は、企業の事業活動の成果を測る成績表である
A損益計算書は、マクロとミクロで見る視点を変える
Bセグメント別分析は必須の分析


 さて、本日のテーマは「決算書の読み方と企業の見分け方3」です。前回、貸借対照表は資金を調達する源泉であるとともに、事業に資金を投入した結果であり、企業活動を行う資源の連結幹であることをお伝えしました。今回は、損益計算書です。

@損益計算書は、企業の事業活動の成果を測る成績表である

 自分で書いてて今更ですが、損益計算書は、企業の事業活動の成果を測る成績表です。売上はもちろん、最終的には当期利益で企業及び経営者の業績を評価されます。利益は段階的に売上総利益、営業利益、経常利益、税引前利益、当期利益と区分表示されます。

 それぞれの段階別利益で、企業の利益が本業との関連性が強い営業利益及び経常利益とそれ以外の段階利益に区分されます。これにより、企業の本業の業績評価をするとともに、同業他社との比較や企業における時系列の比較が可能となります。

 営業外や特別損益も企業1年間の事業活動の中で発生するものですので、当該事業年度での損益を構成しますので、こうした損益も当然に企業の業績評価の対象に含まれ、最終的には当期利益で1年間の成績を示すことになります。

A損益計算書は、マクロとミクロで見る視点を変える 

 損益計算書は、マクロでは上記のような売上高と段階別利益を見ることで、対外的にはその内容や大きなトレンドを説明できるようにしておく必要があります。すなわち、企業の売上高の趨勢はどうなっており、特に前期との比較での増減分析は必須となります。

 利益についても売上高と同様、段階別に過去からのトレンドと直前での増減分析を行いますが、これらはいずれも株主や金融機関、取引先や従業員などの関係者に対する説明責任のレベルです。すなわち、マクロでの分析であり、経営の視点から言えば、言うまでもなくミクロの視点が重要です。

 このミクロの分析をどのように行うかは、企業により様々なものがあります。管理会計の領域に入りますので、経営管理目的により、いろいろな手法を駆使して分析を行うことになります。

Bセグメント別分析は必須の分析

 すでにいろいろなところで書いていますが、企業のセグメント(事業)別損益は、企業のビジネスモデルや利益の源泉を把握する情報です。このセグメント(事業)別損益情報を見れば、どのセグメント(事業)が儲かっており、あるいは赤字になっているか一目瞭然です。

 そこではセグメント(事業)にかかるヒトモノカネが集約されているので、企業の強みや弱みをある程度見ることができます。この企業のコアのセグメント(事業)は何か、何で稼いでいるのか、同業他社と比して上回っているのか下回っているのか、さらには5年間程度のトレンドはどうかなど見るポイントはいくつもあります。

 これらのポイントは、あくまで数値から見た項目です。これらの情報は、企業を深く見る際のとっかかりにすぎません。他の非財務情報と併せていろいろな角度からセグメント(事業)別損益情報を眺めることをお勧めします。

 そうすると、数値に現れない企業(経営者)の意図や方向性が見えてきます。企業(経営者)はどの部門に重点的に資源を投入してどこを目指そうとするのか、その実態がきちんとセグメント(事業)別損益に反映されているのかなどを先読みすることができるようになれば、次の一手への対処方法も見えやすくなります。

 この辺は、企業(経営者)の対内的な視点から見る場合と、外部からの視点で見る場合と多少異なることはあるかもしれません。ですが、見るべきポイントはそう変わらないと思います。まずは、ご自身の法人のセグメント(事業)別損益をじっくり見られてはいかがでしょうか。
NPOの「キャッチフレーズ/スローガン/タグライン」をまとめました。D[2016年06月25日(Sat)]
企業や団体のロゴに隣接して書かれている短い文章は「キャッチフレーズ」「コーポレートスローガン」「タグライン」「バイライン」などと呼ばれています。

自分たちが目指しているビジョンや、社内外に向けた約束や宣言、あるいは何をやっているのかをシンプルに表すために作成されています。

これからNPOを立ち上げる方の参考になるように、NPOの「キャッチフレーズ/スローガン/タグライン」を10団体ずつまとめてご紹介します。

Design the next stream
SCOP


「あそび場」から、地域と社会を変える
あそびっこネットワーク


荒川で、ちょっといいことゴミ拾い
荒川クリーンエイド・フォーラム


千葉県市川市のNPO法人。すべての子どもたちが多様な価値観に出逢い、自立できる社会を目指しています。
ダイバーシティ工房


プリスクール・子ども英会話・チャイルドケア・発達心理の幼児教育ならケンパにおまかせ
ケンパ・ラーニング・コミュニティ協会


社会をつくる原動力
日本NPOセンター


THE SOCIAL DESIGN COMPANY
スマイルスタイル


子供たちに残したい未来の為に
ベジライフ協会


アムネスティ日本は、すべての人びとの人権が守られる世界をめざし、活動しています。
アムネスティ・インターナショナル日本


ファンドレイジングの伴走型コンサルティングと研修・講座
アカツキ
監事監査の留意点(1)[2016年06月24日(Fri)]
2016年6月24日(金)
 おはようございます。昨日は、会計士協会の総会に行ってきました。と言っても、業務の関係で終盤からのちょこっと参加でした(笑)。最近は毎年、リッツカールトンのホテルでやってます。
 
 リッツカールトンのホテルに行かれた方はご存知だと思いますが、ホテルのポリシーで、部屋の案内がありません。ですので、トイレを探すのも一苦労です。何度も行っているので、わかっているはずなのに、迷路に入ったがごとく迷ってしまいますね。今日も元気で行きましょう。

(要旨)
@監事にはどんな人がなっている?
A監事になる人は専門的な能力を発揮している?
B監事の役割を果たすインフラを考える


 さて、本日のテーマは「監事監査の留意点(1)」です。前回まで、自治体の現状や特性を踏まえた内部統制の評価とリスクについてお伝えしました。今回から、非営利法人の監事監査の留意点についてのお話をしたいと思います。

@監事にはどんな人がなっている?

 民間企業は監査役と言い、非営利法人の場合は監事と言います。呼び名は違いますが、業務は同じです。理事会に主席して理事長や理事の執行について監視をし、法人の運営について業務監査と会計監査をします。

 監事は、総会で選任されます。選任の際には法人で監事候補を上程します。その監事はどんな人が選任されていますでしょうか。弁護士、会計士、税理士などの職業専門家もいれば、他の法人の理事など業務の関係先での役員もいれば、内部の職員から監事になる人もいるでしょう。

 大別すれば、外部の方が、内部昇格の方よりも多いと思います。多分、どこかに統計上のデータがあったように思いますが、そんなに外れてはいないでしょう。

A監事になる人は専門的な能力を発揮している?

 監事の業務は、まさに法人の運営の監視役ですから、誰でも良いという訳には行きません。監査をする専門的な能力と資質が求められます。特に、最近ではガバナンス強化が言われており、監事の権限と責任は大きく、かつ、重たくなっています。

 残念ながら、法人の不正や法令違反の行為が増加しており、その時監事は何をしていたと言われることが増えています。とは言うものの、いろいろな要因があって、監事が持っている専門的な能力を発揮しているとは言い難い状況があります。

 たとえば、監事が監査を行う日数です。非営利法人と言っても様々です。大規模法人もあれば、本当にこじんまりした法人までいろいろです。この監事が年間どれくらいの日数をかけて監査をしているかというと、理事会の出席は別にしても、年次決算の監査で1日という法人が多いのではないでしょうか。

 もちろん、大規模法人だと監事も複数いて、業務分担も行い、担当職員もつけて本格的な監査をしている法人もあるでしょう。ですが、そうした法人はほんの一握りで、そこそこの規模の法人でも、経済的な理由で1人の監事が年間1日監査というところが多いと思います。

B監事の役割を果たすインフラを考える

 このように、監事が専門的な能力を持っていたとしても、それを発揮するインフラが整っていないと、なかなか監事監査の実効性が上がってこないリスクがあります。

 監事が専門的な能力を発揮するインフラとしては、経済的な報酬であったり、実施体制であったり、そして監事の専門的な能力そのものであったりします。こうしたインフラをどう考えるのかは、つまるところ法人トップの考え方によるところが大きいと思います。

 法人のガバナンスをどう考えるのか、監事の役割は何か、監事にふさわしい人が身近な所にいるかなど、いくつかのポイントを探っていくと、法人の抱える制約条件の中で、その答えはある程度出てくるように思います。

 監事が果たす役割は大きいです。それを活かすも活かさないも法人次第です。自団体の監事がこうした役割を発揮できる状況にあるかについて、一度確認されてみてはいかがでしょうか。次週に続きます。
 

 
NPO法人の決算書の見方と経営の視点3[2016年06月23日(Thu)]
2016年6月23日(木)
 おはようございます。先週はチューリップの話をしました。今週はムスカリです。家の庭には、毎年春先ちょっと早い時期に、ムスカリの花が咲き始めます。ムスカリってご存知ですか。これも球根ですから一度植えると、毎年同じ場所に同じように咲きます。

 ムスカリは、紫色をした小さな花を棒状に咲かせています。すみません。写真があれば良いのですが、今、手元にありません。ムスカリは集団で花を咲かせますので、一つ一つは取るに足らない感じですが、集団で咲くことで、ここにいますよと主張しているようです。

 ムスカリは、比較的厳しい環境でもぐんぐん、しかも、割と長く咲き続けます。どちらかと言えば、目立つ花ではありませんが、しっかりとたくましく存在感のあるところが気に入っています。今日も張り切って元気に行きましょう。

(要旨)
@事業別損益とは
A事業別損益をしっかり開示していますか
B事業別損益をしっかり経営に活用していますか


 さて、本日のテーマは「NPO法人の決算書の見方と経営の視点3」です。前回、NPO法人の決算書において、ボランティア活動という無償の行為を金額換算して積極的に開示しようという話をお伝えしました。今回は、事業別損益の開示です。

@事業別損益とは

 事業別損益は、民間企業で言うセグメント情報です。すなわち、団体にはいくつかの事業を複数行っているところが大半です。たとえば、介護事業をしているNPO法人であれば、高齢者介護事業、障害者介護事業、介護啓発事業などがあります。

 これらの事業は、通常、組織を区分して別々に事業を行い、収支や採算も区分していることが多いと思います。つまり、NPO法人の中でも複数のセグメントで事業を実施する場合に、どれだけの損益状態になっているかを示すものが事業別損益になります。

 事業別損益は、基本、損益計算書(活動計算書)をセグメント別(事業区分別)に区分したものですから、NPO法人の中でどの事業で利益が出ているのか、あるいは、赤字になっているかがわかります。

A事業別損益をしっかり開示していますか

 NPO法人会計基準では、この事業別損益を注記で開示することを求めています。ただし、事業別損益ではなく、事業別費用だけでも良いことになっています。これは、NPO法人の事務負担を考慮してだと思いますが、実際に事業別費用だけ開示しているNPO法人も結構あります。

 事業別損益の重要性にお気づきの方は、もうお分かりだと思います。NPO法人は多様な関係者から多くの資源を受けて事業を行いますので、法人内の事業損益がどのような状況になっているかを公表することは、法人の説明責任を果たすとともに、自らの業績を把握する情報となります。

 ですが、NPO法人の事業別損益を眺めていると、首をかしげたくなるような開示になっていることがたまにあります。たとえば、人件費や経費の按分がおかしかったり、本社部門に多くの損益を計上していたり、実態とは大きくかい離した開示となっていることがあります。

B事業別損益をしっかり経営に活用していますか

 NPO法人の事業別損益は、まさにNPO法人の事業活動の巧拙を示すものであり、どの事業が利益が出ているのか、赤字になっているのかを把握し、その要因分析をして次の一手を行うための意思決定に影響するとても重要な情報です。

 そのためには、実態を適正に表示した事業別損益が必要となります。もし、実態とかい離した事業別損益を出してしまうと、それだけで経営判断に大きな支障をきたし、ミスリードするリスクが高くなります。

 この情報にどれだけの注意を払い、決算の節目で正確に把握し、その要因を分析し、次の年度にどのような施策を打つか、経営者の資質が問われることになります。民間企業では、こうした事業別損益の重要性を勘案し、必要な手を迅速に打つことを求められます。

 非営利法人であるNPO法人であっても、事業をすることに民間企業と何ら異なることはありません。NPO法人の経営者はそういう感覚で事業別損益を見て、どこまで必要な経営判断をしているでしょうか。

 一度、自分のところの事業別損益をじっくりと見てください。そこから次の一手のヒントが見えてくるはずです。次週に続きます。
資金繰りと資金管理の具体的方法3[2016年06月22日(Wed)]
2016年6月22日(水)
 おはようございます。今朝は諸般の事情から早朝より始動しています。昨日、NPO、NGOと企業とのネットワークを研究しているフォーラムに参加しました。そこでは、持続可能な開発目標(SDGs)として、17の目標と169のターゲットを設定し、「我々の世界を変革する」というグローバルな活動をしていることを知りました。

 この持続可能な開発目標(SDGs)を達成するために、多様な関係者の参画が求められており、特に、企業とNPO、NGOが連携して様々な活動をすることは、それぞれの役割を果たす必要があることを再認識した次第です。政府も対応しようとしているとのことであり、今後の動向に注目したいと思います。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
1.3か月先の資金状態の予測と対応
2.資金不足に陥りそうな場合の対応その1
3.資金不足に陥りそうな場合の対応その2


 さて、本日のテーマは「資金繰りと資金管理の具体的方法3」です。前回、資金管理の基本と向こう3か月の資金繰りを読むために、毎月の収支の動きから資金管理の精度を上げていく必要があることをお伝えしました。今回は、具体的な資金繰りの方法です。

1.3か月先の資金状態の予測と対応

 資金繰りは、すでにお伝えしましたように、平たく言うと、3か月先の資金状態を予測し、その対応を考えることです。つまり、3か月先の資金の状態を常に想定して事業を行い、仮に資金不足になりそうな場合は、倒産するリスクを避けるために経営者は行動せよということです。

 そのためには、資金計画を作成して月次ベースでその実績と比較して、常に資金収支と残高を頭に入れていなければなりません。そのツールが資金収支表やキャッシュ・フロー計算書になるということです。

 このルーティンを案外実施できていない企業や団体があることもお伝えしました。つまるところ、月次決算をどれだけ目的意識を持って行い、その結果から次の行動を予測し、実行するかの繰り返しを徹底できるかにかかっています。

2.資金不足に陥りそうな場合の対応その1

 月次決算をルーティンにしている企業や団体は動きが早いです。日々の事業活動を常に把握できていますので、次の一手が読みやすくなります。そこで、もし、資金不足に陥りそうになることがわかった場合、どう動けばよいでしょうか。

 資金不足に陥りそうな場合の対応はいろいろあります。まずは、自分のところでできることを優先します。たとえば、貸借対照表を眺めて現金化できそうな資産がないかどうかを確認します。

 回収が遅れている債権回収の督促、遊休資産の売却、ちょっと高度な手法としては、ファクタリング(債権の早期現金化)やセールアンドリースバック(自社の不動産をいったん売却して現金化し、その後で賃借する)などがあります。これらは、いずれも自らの判断でできることです。

3.資金不足に陥りそうな場合の対応その2

 次に考えることは、貸借対照表の負債側で相手に支払を一時的に猶予してもらう方法があります。たとえば、銀行からの融資返済を待ってもらうか新たな融資を受ける、取引先に支払いの猶予を依頼する、さらには従業員の給与支払いの延期などあります。

 ご覧のように、これは相手のあることなので、全体的にハードルが高いです。特に、相手に支払を一時的に猶予を依頼することは、こちらの弱みを見せることになるので、それだけで信用不安になってしまいます。

 ですので、これに手を付けるということは、かなり資金不足が深刻であることを露呈しているようなものですので、こうした対応をしないように事前に手を打つことが求められます。逆に言うと、ここまで放っておいた経営者責任を問われることになるでしょう。

 誰も好き好んでこうしたことをする人はいないと思いますが、現実には倒産している企業等はそこに至るいろいろな要因があるのです。いずれにせよ、早めの対応がすべてです。次週以降はもう少し、具体的な手法と留意点などに触れたいと思います。

法人設立の場合に気を付けることは?3[2016年06月21日(Tue)]
2016年6月21日(火)
 おはようございます。昨日の牛さんの続きです。国産牛の定義はかなり広く、和牛、ホルスタイン種(乳用牛)、交雑種(F1)、アンガス種、、ヘレホード種などがあります。また、和牛は、黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の4品種だそうです。

 日本の場合は、黒毛和種が圧倒的に多いのですが、これに産地が付いてブランドになると松坂牛や但馬牛など各地の産地を示す黒毛和牛になります。今まで、あまり意識していなかったのですが、牛さんも非常に種類が多く、スーパー等での肉の表示もいろいろあるようなので、今度確かめてみようと思います。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
@法人設立の際に潤沢に資金を持っている人は少ない?
A起業家向けの制度の活用をまずは検討する
B今後のために創業融資を受けておく


 さて、本日のテーマは「法人設立の場合に気を付けることは?3」です。前回、法人設立の際にかかる費用を考える大事なことについてお伝えしてきました。今回は、法人設立の際にかかる資金のことをお話ししたいと思います。

@法人設立の際に潤沢に資金を持っている人は少ない?

 法人設立の際にかかる費用はざっとしたところでも200万円程度はかかります。それも運転資金は別ですから、できるだけ早く事業を軌道に乗せる必要があります。

 ですが、それほど簡単ではありませんね。実際に事業を始めてみると想定外のことも多くあり、資金はいくらでも欲しいところです。運転資金をどう確保するのが当座の最重要事項となります。

 そうすると、法人設立の際には少なくとも数か月の運転資金を事前に準備しておく必要がありますが、それを潤沢に持っている人は案外少ないのではないでしょうか。

A起業家向けの制度の活用をまずは検討する

 日本の99%超は中小企業です。この中小企業が元気でないと日本経済は持ちません。ですので、この中小企業を活性化させるために様々な施策が打たれています。その中で、お金の面で行くと制度融資と補助金・助成金です。

 経産省や中小企業庁、商工会議所、商工会など公的機関のサイトを見れば、これでもかというぐらいいろいろな制度があります。この中で比較的使い勝手が良いのは創業補助金です。

 創業補助金は文字どおり、起業した事業者向けの補助金です。まったく実績がなくても事業計画さえしっかりしたものであれば、補助金を受けることができます。最大200万円まで補助してもらえるので、法人設立時にはこの制度に挑戦することは意義があります。

 ただし、採択率は結構ハードルが高く、平成28年度創業では、応募総数2,866件、採択総数136件ですから、約5%弱というところでしょうか。ですが、トライする価値は十分ありますので、まずは自らの事業計画を磨くということが求められます。

B今後のために創業融資を受けておく 

 もう一つの制度として創業融資があります。創業時の公的創業融資としては、日本政策金融公庫の「新創業融資制度」、都道府県、市区町村などの「制度融資(創業融資)」があります。このうち、使い勝手の良さからは日本政策金融公庫の創業融資です。

 法人設立時には当然に実績がありませんので、普通の銀行は貸しません。公的機関である日本政策金融公庫だからこそ融資してくれます。これを使わない手はありません。

 いろいろな融資がありますが、日本政策金融公庫の新創業融資制度なら、無担保無保証で最大3,000万円までの融資の可能性があります。公庫は国策としての創業融資に積極的なので、融資の要件もハードルを低くしています。

 また、ソーシャルビジネスに取り組むNPO法人への融資をしてくれます。これに続いて、地域の信用金庫なども融資案件を増やしていますので、以前と比べれば資金を借りる環境は良くなっていると言えます。

 特に、強調したいのは、当面の資金需要がなくても融資実績を付けておくことです。創業融資は文字どおり創業時だけの恩典です。2年目以降は業績が出ますので、決算内容が悪いと銀行は簡単には貸してくれません。

 そこで、融資実績があるとそのことを評価しますので、融資を受けやすくなるのです。借金は這ってでもしておくとはこのことを指します。2年目以降の融資を引き出すためにも、融資実績を作ることの重要性を考えてみてはいかがでしょうか。
 
 


決算書の読み方と企業の見分け方2[2016年06月20日(Mon)]
2016年6月20日(月)
 おはようございます。今朝はなんとか天気は持っていますが、今にも雨が降りそうです。昨日は、ある農業関係のセミナーに行ってきました。そこで鹿さんと牛さんの話を聞いてきました。鹿さんは、最近どこの自治体でも鹿が増えすぎて農作物の被害に悩んでおり、それへの対応で鹿を処分せざるを得ない状況があるとのことです。鹿肉は実は高たんぱくで、食肉も増えているのですが、ペット用にも使えるということで、早速我が家のワンちゃん(みるきー)のためにもらってきました。

 牛さんは、国産牛や和牛の定義から始まり、黒毛和牛は血統書がすべて個体識別で付いていること、牛をこよなく愛して牛さんにも幸せになってもらい、その牛さんをいただくという循環の中で、世の中に貢献するというお話が響きました。仕事や業種が異なることはあっても、ビジネスの基本はすべて同じだということをあらためて考えさせられる契機となりました。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
@貸借対照表の負債は、資金を調達する源泉である
A貸借対照表の資産は、事業に資金を投入した結果である
B貸借対照表は企業活動を行う資源の連結幹である

 さて、本日のテーマは「決算書の読み方と企業の見分け方2」です。前回、会計のことがわからんで経営ができるかということ、決算書のストック情報とフロー情報は利益で繋がっていることをお伝えしました。今回は、貸借対照表です。今後、ことわりのない限り、企業を前提にします。

@貸借対照表の負債は、資金を調達する源泉である

 貸借対照表は、決算日時点の資産負債純資産を示す一覧表です。すなわち、事業を行うのに、どのような資金を調達してきたのかを示すのは負債と純資産です。負債の代表例は、借入金です。

 金融機関から融資を受けて、この資金で事業を行います。この借入金は1年内に返済するものは短期借入金、1年を超えて返済するものは長期借入金と言います。

 買掛金や未払金は、事業活動の中ですでに財・サービスの提供を受けたものを後払いする債務です。これは、個人に置き換えるとカード決済するための債務と同じであることがわかります。

 そして忘れてならないのは資本金です。これは、事業を始める際の元手です。事業を始めるにはいろいろな経費や当座の運転資金が必要であり、これらを工面するのに株主から資金を集めてるものになります。

A貸借対照表の資産は、事業に資金を投入した結果である

 貸借対照表の資産は、集めてきた資金を事業に投入し、その事業活動の結果を表したものです。事業で稼いだ資金は現金預金としてプールしていますし、事業活動の中で財・サービスの提供をして後でその対価を回収するものとして、売掛金や未収金があります。

 また、財・サービスの提供するための商品や原材料など在庫を持つ必要があります。これらは棚卸資産として事業の循環の中で一定期間ストックしておきます。

 事業活動をする際には、土地建物の施設や機械や備品などの有形固定資産が必要になる場合があります。また、事業活動の中で取引先の株に投資したり、取引先に融資をしたりすることがあるかもしれません。そのような場合は、投資資産として所有することになります。

 このように、事業に資金を投入した結果として、いろいろな形態の資産を持つことがわかります。この資産をどのような配分で所有するのかは、経営者の戦略に関わってきます。たとえば、できるだけ余分な資産を持たないという考えによれば、在庫や固定資産は不要になるようなビジネスモデルを導入します。

 売れるものだけを仕入れする事業であったり、メーカーでも、オール外注で工場を持たない事業スキームを取ることも可能です。そうすると、貸借対照表の資産負債をどのような構成にするのかを一つとっても、経営者のポリシーがそこに反映されることになります。

B貸借対照表は企業活動を行う資源の連結幹である

 このように、貸借対照表の項目と構成、その位置付けを考えると実は奥が深いものがあります。何とはなく貸借対照表の項目を眺めるのではなく、それぞれの項目と構成を戦略的に考えるとどうなるのか、どのような事業スキームを取れば変わってくるのか、経営者の思想が出てきます。

 なかなかそうした視点で、貸借対照表を見ることは少ないかもしれません。ですが、事業活動の結果に過ぎない貸借対照表の各項目も、少し見るポイントを変えてみると、そこから新たな事業へのヒントが見えてくることがあります。

 債権としての売掛金や未収金をどうしたらすぐに回収できるのか、在庫を減らす方法はないのか、借入をしなくてもよい資金調達はないのか、いくらでもあります。しかも、それは一定時点ではなく、中長期で見たらどういう絵姿になっているかを推定することもできます。

 こうして見ると、貸借対照表は企業活動を行う資源の連結幹であることがわかります。それぞれの科目も、実は経営者の意思や事業活動の結果に繋がっていて、それが継続しているのです。それを決算日という一定の時点で見ているのに過ぎないのです。

 一度、じっくり自分の会社の貸借対照表を眺めてみてください。そこに示されている項目に想いを馳せてみると、今までとは違う発見があると思います。次週に続きます。


NPOの「キャッチフレーズ/スローガン/タグライン」をまとめました。C[2016年06月18日(Sat)]
企業や団体のロゴに隣接して書かれている短い文章は「キャッチフレーズ」「コーポレートスローガン」「タグライン」「バイライン」などと呼ばれています。

自分たちが目指しているビジョンや、社内外に向けた約束や宣言、あるいは何をやっているのかをシンプルに表すために作成されています。

これからNPOを立ち上げる方の参考になるように、NPOの「キャッチフレーズ/スローガン/タグライン」を10団体ずつまとめてご紹介します。


地域の未来を創る人を育成する
おっちラボ


100年後も豊かな暮らしができるまちをつくる
atamista


自然の中で、やりたいように、ありのままで。
森のようちえんLittleTree


変わる、ジブン。変える、ヨノナカ。
ブラストビート


「ただいま!」と帰りたくなる家庭にしよう!
tadaima!


LGBTもありのままでオトナになれる社会へ
ReBit


ビッグイシュー基金は、ホームレスの人々の自立を応援します
ビッグイシュー基金


私達は石巻市を拠点に、被災した子どもたちのための活動を続けている団体です。
にじいろクレヨン


協働オフィス「さくらWORKS<関内>」に拠点を置くまちづくりの非営利団体です
横浜コミュニティデザイン・ラボ


「新しいとても」を若者に
NEWVERY
内部統制の評価(4)[2016年06月17日(Fri)]
2016年6月17日(金)
 おはようございます。昨日はうれしいニュースがありました。マーリンズのイチローが日米通算安打でピート・ローズの持つメジャー歴代最多安打記録(4256本)を上回ったというものです。

 イチローのことは全く野球を知らない人でも、名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。42歳にして若手と引けをとらないプレーぶりにエールを送る人は多いと思います。イチローの凄いところは、その強靭なルーティンにあると見ています。日常の所作と練習をこれでもかというくらいに反復する、それを徹底できるところがイチローたる所以でしょう。

 気の遠くなるような1本1本の積み重ねがここまで来た大きな原動力になっています。こうしたイチローの取り組みは、いろいろな所で見本となります。ちりも積もれば山となる。これをどこまで徹底できるか、イチローの足元にも及びませんが、これを見本に精進したいと思います。今日も元気で行きましょう。

(要旨)
@監査計画策定時におけるリスク評価
A予備調査での情報収集でほぼ決まる
Bリスクの仕分けがリスク評価となる

 さて、本日のテーマは「内部統制の評価(4)」です。前回は、自治体の現状や特性を踏まえた内部統制を評価する際には、自治体固有のリスクの中で、リスクの質的重要性を重視した評価をする必要性についてお伝えしました。今回は、どういう局面でリスク評価をするか話をします。

@監査計画策定時におけるリスク評価

 自治体の現状や特性を踏まえた内部統制のリスク評価は、通常、監査計画策定時に行います。すなわち、監査に際しては、必ず監査計画を策定します。監査を始める前にどこを監査の対象とし、何を重点的に監査をするのかについて、計画を作成するのです。

 その監査計画策定時に内部統制のリスク評価をします。以前、お伝えしたリスク・アプローチを思い出してください。監査を効果的効率的に実施する手法として、リスク・アプローチの手法を取り入れます。

 もちろん、監査計画策定時においてもリスク・アプローチの手法に基づき、どこの部門にどんなリスクがあるかを効率的に洗い出し、そのリスクに優先順位を付けてリスク評価をすることになります。

A予備調査での情報収集でほぼ決まる

 内部統制のリスク評価をする際には、事前の準備として予備調査を行います。すなわち、監査対象部門について、いろいろな角度から、どこにどんなリスクが潜んでいるかの情報収集を行うのです。

 たとえば、過去の監査結果等、新聞やメディアによる報道や議会の質疑などの確認の他、必要に応じて問い合わせをしたり、現場に足を運ぶなど、いろいろな方面からどんなリスクが想定されるかを調査します。

 この情報収集した中から、こういう問題がありそうだと一定の仮説を立て、それに対応したリスクを評価し、優先順位付けします。監査対象部門のリスクは多岐に渡るため、こうした辺りを付けるための予備調査がすごく大事です。これにどれだけ時間をかけるかでほぼ決まってしまいます。

Bリスクの仕分けがリスク評価となる

 予備調査の結果として、リスクが洗い出され、それを評価することになります。リスクの発生頻度(低〜高)や影響度(少〜大)を勘案して、重要なリスクとそれ以外のリスクに区分するのです。

 このリスク評価を通じて、重要なリスクのあるものを重点的に監査し、それ以外のリスクは、その次に監査をする計画を作成します。ここでも、重要性の原則を適用することになります。

 このリスク評価に関しては、どうしても主観が入ります。できるだけ客観的にするに越したことはないのですが、まずはリスク評価することを日常の監査に取り入れることの方が大事です。ですが、こうした対応を必ずしもできていない自治体が多いのではないでしょうか。

 こうしたリスク・アプローチに基づく内部統制のリスク評価は、ある程度監査に対する専門性が求められますが、できないわけではありません。肝心なことは、こうした対応を組織的にするのだという方針を決定することです。後は、いつも言っているように方法論です。やるかやらないか、最後は組織の覚悟のほどが問われているのだと思います。

NPO法人の決算書の見方と経営の視点2[2016年06月16日(Thu)]
2016年6月16日(木)
 おはようございます。先週はユリの話をしました。今週はチューリップです。家の庭には、毎年チューリップの花が春先に咲き始めます。チューリップもユリと同様、球根ですから一度植えると、毎年同じ場所に同じように咲きます。

 チューリップは色の種類が多く、カラフルな色で私たちの目を和ませてくれます。このブログの背景画にもなっていますが、どちらかと言えば、淡い色の方が好きです。白系統で、ムラサキとのミックスや淡いピンクも良いですね。

 でも、花の寿命は桜と同様に短いです。ほんの短い間に一気に咲く姿が何とも言えないはかなさを醸し出しているかもしれません。今日も張り切って元気に行きましょう。

(要旨)
@ボランティア活動という無償の行為は、通常決算書に反映させない
ANPO法人の設立経緯や制度の趣旨を金額で積極的に開示する
Bボランティア活動を金銭価値に換算することの経営的意味とは

 さて、本日のテーマは「NPO法人の決算書の見方と経営の視点2」です。前回、NPO法人の決算書は通常、NPO法人会計基準に準拠して作成されるが、NPO法人の固有の事項が加味されることをお伝えしました。今回から、NPO法人の決算書における固有の事項と経営の視点についてお伝えしたいと思います。

@ボランティア活動という無償の行為は、通常決算書に反映させない

 法人の決算書は通常、実際に金銭のやり取りがあったものを表示します。つまり有償を前提にしたものです。もちろん、無償で資産を取得したり、贈与を受けたりした場合は、それを評価して会計処理します。

 たとえば、無償の土地の譲渡を受けた場合、その土地の時価を評価して資産に計上します。これは、無償であっても金銭価値に換算できるものは会計処理すべきというもので、企業会計原則で規定されている会計処理の考え方です。NPO法人もそれに従った処理をします。

 一方、NPO法人は無償のボランティア活動から始まったという制度の趣旨からして、ボランティア活動がNPO法人を支える大きな原動力になっていることがあります。ですが、ボランティア活動を金銭価値に換算するのは困難です。

 何故なら、ボランティア活動はカタチのないものですし、もともと無償の行為を金銭価値に換算する考えがありません。むしろ、無償の行為をお金に置き換えること自体がいかがなものかと言われそうです。

ANPO法人の設立経緯や制度の趣旨を金額で積極的に開示する

 しかし、NPO法人の設立経緯や制度の趣旨を積極的に公表し、多くの賛同者や協力者を得ようという考え方も出てきます。それをNPO法人の決算書の中で、何とか表現できないかという要請があります。

 今、全国のNPO法人が熊本地震の被災者のために有形無形の支援をしています。その中で、全国からボランティア活動をするために熊本入りして、地域の方々のために多くの汗をかいています。こうしたボランティア活動は当然無償です。

 でも、それを言葉や写真等で表現するだけでなく、これだけの活動をしていることをお金に換算して表現できないかという声があっても不思議ではありません。その活動規模を金額という共通の物差しで表示することにより、NPO法人の活動を知らしめるのです。

Bボランティア活動を金銭価値に換算することの経営的意味とは

 では、ボランティア活動を金銭価値に換算するにはどうすれば良いのでしょうか。ボランティア活動は、人が労力を無償で提供する行為ですから、もし、これを有償で支払う場合は、パートやアルバイトと同様、時間単価×時間数=人件費となります。

 そうすると、時間単価は一定の単価を設定すれば良いのですが、時間数はどうでしょう。パートやアルバイトのように、定型的な業務を時間を決めて測定することができますでしょうか。これはなかなかハードルが高いです。

 特に、ボランティア活動の業務内容は様々ですから、業務ごとに時間単価を設定することは容易ではなく、さらに、時間管理がとても難しいです。多くのボランティア活動する人の業務内容と従事時間を管理で来て初めて金銭価値に換算することが可能となります。

 ですが、絶対に無理かというとそういう訳ではありません。あらかじめ、ボランティア活動の業務内容と業務量を計画し、業務内容別に時間管理をする仕組みを作ることができれば、後は運用次第です。

 つまり、いかにボランティア活動をマネジメントするかにかかっています。ここで言うマネジメントはボランティア活動を効果的効率的に動かすための管理の一環として、人別時間管理をすることも含まれます。

 これにより、時間管理の一環として、ボランティア活動を実施した人の時間集計が可能となり、金銭価値に換算するシステムを設定することができます。実際の運用は大変だと思いますが、トライする価値はあると思います。鍵は時間管理をする仕組みづくりです。次週に続きます。
 


 
資金繰りと資金管理の具体的方法2[2016年06月15日(Wed)]
2016年6月15日(水)
 おはようございます。すでに梅雨入りしていますが、まだ、本格的な雨というのは降っていないようです。今朝も、曇り加減ではありますが、そこそこの天気です。一方、関東などはダムの貯水量が例年より大きく減っており、このままいくと水不足になるニュースも流れていました。

 天候は本当に日常の生活を左右することが多いので、事前の備えを抜かりなくしたいものですね。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
1.資金管理の基本は資金の収支と残高管理である
2.資金管理の要諦は向こう3か月の資金繰りを読むことに尽きる
3.毎月の収支の動きから資金管理の精度を上げていく

 さて、本日のテーマは「資金繰りと資金管理の具体的方法2」です。前回、資金管理のポイントは、向こう3か月の資金繰りを読むことであり、資金計画と実績の比較は実は奥が深いものであることをお伝えしました。今回から、資金繰りと資金管理の具体的方法をお伝えしたいと思います。

1.資金管理の基本は資金の収支と残高管理である

 資金管理の基本とは、言うまでもなく資金の収支と残高管理です。すなわち、現金がいくら入っていくら出て、その時点の現金の残高がいくらあるかを把握することです。

 それを表現するものとして、資金収支管理表、キャッシュ・フロー計算書と呼び名は違っても、現金の動きを示す一覧表があります。

 ところで、現在の財務諸表はいわゆる損益重視の発生ベースで作成されています。つまり、現金の動きではなく、資産負債などの増減した時点で認識するものです。たとえば、資産では売掛金や未収金は財・サービスを提供しているので、まだ、現金は入っていませんが収益に計上します。

 逆に、負債では売掛金や未収金の反対が買掛金や未払金があります。財・サービスの提供を受けているので、まだ、現金は出ていませんが費用に計上します。このように、収益と費用は現金の動きと異なることがわかります。

2.収益と費用を現金の動きに引き直すと収支になる

 このように、収益と費用は現金の動きと異なるので、これを現金の動きに引き直す必要があります。それでないと資金管理に使えないからです。たとえば、売掛金の回収条件はどうなっていますでしょうか。

 月末締めの翌々月払いの条件だと、6月に収益を計上しても、実際に現金が入るのは8月末です。そうすると向こう2か月を過ぎないと実際に現金が入って来ないため、これだけ売上があるのに手元の現金が少ないという錯覚が生じることがあります。

 買掛金や未払金は売掛金の逆パターンです。つまり、損益重視の収益と費用を現金の動きに引き直すと収支になるということを知っておく必要があります。その基本構造をわかっておれば、現金の動きである収支と残高を把握することができます。

3.毎月の収支の動きから資金管理の精度を上げていく

 さて、こうした収支の基本構造がわかれば、後はこれを毎月実施することにより、大枠の収支の状況を把握することができます。翌月及び翌々月の収支を計画ベースで算定し、それを実績と比較するのです。

 そうすると、翌月及び翌々月はこれくらいの現金収支があるはずだと予測しますので、その予測がほぼ計画と合致しておれば、予測通りとなりますし、計画と合致しなければ、その要因を探ることになります。

 たとえば、売掛金を回収するはずだったのに、相手先の支払いが少し遅れたために収入のずれが生じるなんてことはよくあります。また、当初予定していた売上がこちらの不手際で出荷が遅れたということもあります。

 実際のところ、そう思うように行かないのが現実です。ですが、それを反復継続していくことで、毎月の収支管理もできます。また、どんどん計画と実績の差が縮まり、収支尻の精度が上がります。では、この基本を踏まえて資金繰りをどう行えばよいのでしょうか。次週に続きます。


 
法人設立の場合に気を付けることは?2[2016年06月14日(Tue)]
2016年6月14日(火)
 おはようございます。昨日の野球の続きです。しばらく高校の野球部のOB会には顔を出していなかったのですが、ある時から参加するようになり、それにつれて、何十年ぶりかで野球をすることになりました。

 普段は全く運動をしないものですから、ケガだけはしないようにと気を付けています。ですが、現役の時の感覚は頭の中に残っていますので、これがやっかいで、身の程知らずの動きを無意識にやってしまいます。

 おかげさまで、翌日はどこかしこも体が悲鳴を上げています。結構きついものがありますが、久しぶりに体を動かす快感もあり、しばらくは続けることになりそうです。いつまで続くかわかりませんが(笑)。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
@法人設立の際にかかる費用はどれくらい?
A経費を圧縮するための方法は?
B法人設立の際にかかる費用を考える大事なことは?

 さて、本日のテーマは「法人設立の場合に気を付けることは?2」です。前回、法人設立のメリット・デメリットや個人事業主が法人に転換する時期についてお伝えしてきました。今回は、法人設立の際にかかる費用のことをお話ししたいと思います。

@法人設立の際にかかる費用はどれくらい?

 法人設立の際にどのような手続きをするのでしょうか。ここでは株式会社を例にとると、会社設立のための定款を作成し、認証を受けた後、会社設立登記を行い、税務署等に開業届出をします。
この一連の手続きだけで、最近では20万円前後かかります。

 これでとりあえず、会社は法的に存在することになりますが、実際には会社設立前にいろいろと準備しておく必要があります。人を雇い、事務所を借り、事務用品などを揃え、ホームページなど広告の手配をします。

 こうした費用は、会社の行う事業内容にもよりますが、いっさいがっさいで言うと概ね200万円程度かかります。これに当座の運転資金も必要となります。法的には1円起業もできますが、物理的に無理があります。でも、工夫次第でこうした経費を圧縮することも可能です。

A経費を圧縮するための方法は?

 経費を圧縮するための工夫はいくつかあります。たとえば、事務所は当初は自宅からスタートすることもできます。そうすると、当面は事務所家賃は不要となります。事務用品などは安く買えるお店はたくさんありますし、知り合いから無償で譲ってもらうこともできます。

 また、ビジネスモデルとして、現金収入が早く入る商流を作れば、先にお金が入ってきますので、資金的にはずいぶん楽になります。もちろん、創業のための銀行融資や補助金制度もあります。

 さらに、人については、コアメンバーは常勤であったとしても、最低限の給料で賄い、後は非常勤のパートやアルバイトを使うことで当面の人件費を抑えることもできます。雇用のための助成金を活用することもできます。

B法人設立の際にかかる費用を考える大事なことは?

 このように、法人設立の際にかかる項目と費用は、結構あることがわかります。最初から売上がすぐに見込める場合はさほど気にしなくても良いでしょうが、こうした資金は少ないに越したことはありません。

 ですが、それも程度問題で、必要な経費はやはり自前で準備することが大事です。それが資本金に反映されるからです。会社を回していくための当座の資金を資本金で準備することは、経営者の目的意識にも現れます。

 新たなビジネスで起業し成功する。そのマインドもさることながら、それを実行するための手段を確実に実行していくことが求められます。特に、資本金は当面の必要経費を賄うだけでなく、対外的な信用力や安心感の効果を頭に入れる必要があります。

 先ほどの例でいえば、極端な話、1円でも起業できますが、そんな会社は信用されるでしょうか。誰でも会社を設立するにはお金がかかることは知っています。それなのに、それで本当に会社経営できるのという目で見られても仕方がありません。

 この資本金をどれくらいにするかは考え方次第でいかようにもなりますが、法人としての信用力を考えたうえでバランスよく決めたいものですね。次週に続きます。
 
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