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節税対策と銀行対策の関係はその2[2016年05月30日(Mon)]
2016年5月30日(月)
 おはようございます。最近は天候がすっきりしません。降水確率は低いはずなのに、雨が急に降ることもあります。出かけるときは少し用心が必要ですね。
さて、昨日はワンちゃん(名前はみるきー)のご飯やおやつを買いにホームセンターに行ったのですが、その質量ともに圧倒されました。ワンちゃん用のケーキやアイスクリームなどもあり、よくもまあ、これだけの商品があるものだと感心してしまいました。いたせりつくせりとはこのことで、日本のペットフード市場の一端を垣間見ることができました。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
@銀行の習性を良く考えて対応する
A節税対策と銀行対策のベストミックスその1
B節税対策と銀行対策のベストミックスその2

@銀行の習性を良く考えて対応する

 さて、本日のテーマは「節税対策と銀行対策の関係はその2」です。前回、節税対策は銀行との信頼関係の中で、経営の視点から慎重に考慮する必要があることをお伝えしました。今回は、具体的な節税対策と銀行対策のベストミックスの考え方です。

 銀行は、平たい言葉で言うと金貸し屋です。そこには冷徹なまでの法人を見る目があります。これは実際に銀行出身の方の講演で知ったのですが、あらためて銀行は自己のリスク、もっと言えば、銀行員のリスクを第一義的に考える習性を持った組織であることを認識しました(銀行の人がいたらご免なさい、個人の独断と偏見です)。

 もちろん、銀行は優良な法人であれば、リスクは少なく安心して融資できますので、いつでもウェルカムですが、業績のしんどい法人はリスクが高くなるので、その対応も変わってきます。そうならないように普段からの付き合い方に気を付けることはすでにお伝えしています。
https://blog.canpan.info/kin-cpa/daily/201603/09
https://blog.canpan.info/kin-cpa/daily/201603/16
https://blog.canpan.info/kin-cpa/daily/201603/23

A節税対策と銀行対策のベストミックスその1

 上記のような銀行の習性を踏まえたうえで、どのような節税対策を考えればよいのでしょうか。私が考える節税対策と銀行対策のベストミックスのひとつは、健全な赤字です。法人経営には当然波がありますし、いわゆる仕込みの時期である程度の投資を先行しなければならないこともあります。

 投資の成果がすぐに出なければ、当然のことですが経費先行、売上立たずということでどうしても業績が悪化する要因となります。税金対策上、赤字は繰越欠損で課税所得から控除できるのでその効果は大きいですが、銀行との関係で言えば、これが長く続くと経営は大丈夫かということになります。

 そうすると、この赤字は当面の結果であり、これを何年かけて投資回収するという事業計画を銀行にしっかり説明して、事業を応援してもらい有利な融資を引き出すことが求められます。銀行も前向きな赤字であれば、行内の融資稟議も通りやすいですし、将来の優良融資先になる可能性もあります。

 このように十分な説明がつく健全な赤字であれば、法人も助かる、銀行のリスク軽減で利益になる、さらには当該事業で恩恵を受ける利害関係者もいるという、三方よしのトライアングルができますので、事業が前に進むことになります。

B節税対策と銀行対策のベストミックスその2

 もうひとつの節税対策と銀行対策のベストミックスは、銀行との関係を強化する節税対策です。銀行は最近ではいろいろな商品を販売しています。たとえば、国債や公社債の販売、事業承継や相続向けの信託商品、各種保険の販売など、本当に銀行ですかというくらい多くの金融商品を販売しています。

 銀行も当然のことながら、支店や役職に応じてノルマがありますので、銀行自身の事業計画の必達は強く求められるところです。そうしますと、銀行との長い付き合いを考えた場合、あるていど銀行の便宜を図りつつ、自らの節税対策を実施することは決して無駄にはなりません。

 銀行のお家事情を先回りして、逆に銀行に提案することも可能です。銀行と行員に良い意味で恩を売っておくと、回りまわって自分に返ってくるという返報性の原則です。たとえば、経営強化と節税対策になる役員保険や事業承継や相続対策向けの事業スキームと融資の組み合わせなど、いくつもの提案が出来そうです。

 この辺は、節税のための知恵が求められるところですので、認定経営革新等支援機関である専門家と相談しても良いと思います。銀行の特性を踏まえた節税対策、事業をするにはお金をいかに有利に展開する必要があるかという観点から考えてみてはいかがでしょうか。

 
 
 
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