
補助金公募に採択される場合の要件は何[2016年04月20日(Wed)]
2016年4月20日(水)
おはようございます。ここ数日は鼻炎に悩まされています。私の場合はいわゆる花粉症そのものでなく、季節の変わり目の温度の変化が大きいときや、ハウスダストなどが多い場合になりやすいのですが、一度鼻炎の症状が出ると薬を飲まないと終日調子がすぐれません。朝から少し憂鬱ではありますが、今日も元気で張り切って行きましょう。
(要旨)
1.採択されるポイントは形式的要件をすべて満たす
2.補助金申請するに至った動機や背景を明確に記載する
3.事業者のビジョンミッションを具現する経営計画の説得性、独自性や革新性を説明する
1.採択されるポイントは形式的要件をすべて満たす
さて、本日のテーマは「補助金公募に採択される場合の要件は何」です。前回、補助金・助成金の全体像についてお伝えしました。補助金・助成金の違いとか、ものづくり補助金、創業補助金と小規模事業者持続化補助金について、簡単に紹介させていただきました。
この補助金は、助成金と違って申請しても採択されなければ意味がありません。経産省が出す予算には限りがあり、応募者が多いので、審査に通らなけれないけません。要領を見ると審査のポイントが記載されており、その項目に従って採点されます。まあ、大学受験みたいなものですね。
では、どうすれば採択されるのでしょうか。まずは、形式的要件をすべて満たすことです。要領にしたがって、申請書を作成するのですが、案外、要領通りの記載になっていないことがあります。また、CD−Rなど要求される添付資料を付けていない場合があります。
こうした形式的要件が満たされていないと、そもそも採択の土俵に乗りません。せっかく良い内容であったとしても、勝負する前から負けています。相手はお役所ですから、この形式的要件に情状酌量の余地はありません。揃っていない段階でアウトです。
ですので、当たり前のことですが、申請書を出す前には何回もチェックすることが必要です。これで間違いないか、要件はすべて満たしているかなどチェックリストなどを使って点検することが求められます。
2.補助金申請するに至った動機や背景を明確に記載する
次に、内容に入ります。すべての補助金に共通するのですが、何故、補助金申請するに至ったのかという動機や背景を明確に記載することが必要です。そこには、事業者の熱い想いであるとか、この事業を行わなければならない動機があるはずです。
その動機や背景を物語風、すなわちストーリーにして絵が描けるかどうかが重要です。審査担当者になるほどと思わせるストーリー、それは独りよがりではなく、第三者が見てもうなづくことができる説得性が求められます。
こうした事業者の動機や背景は、実は事業者のビジョンミッションと密接に関係しています。普段から自らのビジョンミッションを考えて事業を行っており、その過程で財源の一つとして補助金を活用する。
逆に、補助金欲しさにビジョンミッションを考えるのは本末転倒であり、付け焼刃の動機や背景では、案外審査担当者にも見透かされるのではないでしょうか。
3.事業者のビジョンミッションを具現する経営計画の説得性、独自性や革新性を説明する
そして、経営計画の中身です。補助金申請をする事業が事業者のビジョンミッションを具現するものであり、その実施可能性が問われます。本当にこの事業を実施できるのかについて、いかに説得力のある説明になっているかが重要です。
そのためには、誰をターゲットにして財・サービスを提供するのかについて、そのニーズを捉え、市場調査を行い、事業の実施体制、経営計画の数値目標、事業のビジネスモデルが明確であることが求められます。
そして、採択されるには、他の応募者と競争して勝つための独自性や革新性が記載されている必要があります。審査担当者は多くの申請書を見ていますので、何か他者と異なる切り口であるとか、ユニークさのある申請書を評価します。
ですので、そうした審査担当者の心理も読みながら、いわば試験に通るための申請書を作成することが求められます。この辺は、多少はテクニカルな面もありますが、採択されて初めて申請書の価値が認められます。
こうした一連の作業は、申請書の作成を通じて、あらためて事業のビジョンミッションを振り返るとともに、採択されることで自らの事業の方向性に自信を持つことができます。さらに、返さなくてもより資金を調達できるというメリットもあります。
補助金申請するには、要領を熟読して、いろいろな要件をクリアして行かなければなりません。もちろん、それを自分で作成することになりますが、リソースが足りない場合は専門家の力を借りることもできます。
この補助金にトライすることは結構大きな転機になるかも知れません。一度、この補助金にチャレンジされてみてはいかがでしょうか。
おはようございます。ここ数日は鼻炎に悩まされています。私の場合はいわゆる花粉症そのものでなく、季節の変わり目の温度の変化が大きいときや、ハウスダストなどが多い場合になりやすいのですが、一度鼻炎の症状が出ると薬を飲まないと終日調子がすぐれません。朝から少し憂鬱ではありますが、今日も元気で張り切って行きましょう。
(要旨)
1.採択されるポイントは形式的要件をすべて満たす
2.補助金申請するに至った動機や背景を明確に記載する
3.事業者のビジョンミッションを具現する経営計画の説得性、独自性や革新性を説明する
1.採択されるポイントは形式的要件をすべて満たす
さて、本日のテーマは「補助金公募に採択される場合の要件は何」です。前回、補助金・助成金の全体像についてお伝えしました。補助金・助成金の違いとか、ものづくり補助金、創業補助金と小規模事業者持続化補助金について、簡単に紹介させていただきました。
この補助金は、助成金と違って申請しても採択されなければ意味がありません。経産省が出す予算には限りがあり、応募者が多いので、審査に通らなけれないけません。要領を見ると審査のポイントが記載されており、その項目に従って採点されます。まあ、大学受験みたいなものですね。
では、どうすれば採択されるのでしょうか。まずは、形式的要件をすべて満たすことです。要領にしたがって、申請書を作成するのですが、案外、要領通りの記載になっていないことがあります。また、CD−Rなど要求される添付資料を付けていない場合があります。
こうした形式的要件が満たされていないと、そもそも採択の土俵に乗りません。せっかく良い内容であったとしても、勝負する前から負けています。相手はお役所ですから、この形式的要件に情状酌量の余地はありません。揃っていない段階でアウトです。
ですので、当たり前のことですが、申請書を出す前には何回もチェックすることが必要です。これで間違いないか、要件はすべて満たしているかなどチェックリストなどを使って点検することが求められます。
2.補助金申請するに至った動機や背景を明確に記載する
次に、内容に入ります。すべての補助金に共通するのですが、何故、補助金申請するに至ったのかという動機や背景を明確に記載することが必要です。そこには、事業者の熱い想いであるとか、この事業を行わなければならない動機があるはずです。
その動機や背景を物語風、すなわちストーリーにして絵が描けるかどうかが重要です。審査担当者になるほどと思わせるストーリー、それは独りよがりではなく、第三者が見てもうなづくことができる説得性が求められます。
こうした事業者の動機や背景は、実は事業者のビジョンミッションと密接に関係しています。普段から自らのビジョンミッションを考えて事業を行っており、その過程で財源の一つとして補助金を活用する。
逆に、補助金欲しさにビジョンミッションを考えるのは本末転倒であり、付け焼刃の動機や背景では、案外審査担当者にも見透かされるのではないでしょうか。
3.事業者のビジョンミッションを具現する経営計画の説得性、独自性や革新性を説明する
そして、経営計画の中身です。補助金申請をする事業が事業者のビジョンミッションを具現するものであり、その実施可能性が問われます。本当にこの事業を実施できるのかについて、いかに説得力のある説明になっているかが重要です。
そのためには、誰をターゲットにして財・サービスを提供するのかについて、そのニーズを捉え、市場調査を行い、事業の実施体制、経営計画の数値目標、事業のビジネスモデルが明確であることが求められます。
そして、採択されるには、他の応募者と競争して勝つための独自性や革新性が記載されている必要があります。審査担当者は多くの申請書を見ていますので、何か他者と異なる切り口であるとか、ユニークさのある申請書を評価します。
ですので、そうした審査担当者の心理も読みながら、いわば試験に通るための申請書を作成することが求められます。この辺は、多少はテクニカルな面もありますが、採択されて初めて申請書の価値が認められます。
こうした一連の作業は、申請書の作成を通じて、あらためて事業のビジョンミッションを振り返るとともに、採択されることで自らの事業の方向性に自信を持つことができます。さらに、返さなくてもより資金を調達できるというメリットもあります。
補助金申請するには、要領を熟読して、いろいろな要件をクリアして行かなければなりません。もちろん、それを自分で作成することになりますが、リソースが足りない場合は専門家の力を借りることもできます。
この補助金にトライすることは結構大きな転機になるかも知れません。一度、この補助金にチャレンジされてみてはいかがでしょうか。