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月次決算の活用方法とはその2[2016年04月18日(Mon)]
2016年4月18日(月)
 おはようございます。昨日は久しぶりに近所の温泉に行ってきました。近くの温泉めぐりは数少ない趣味の一つですが、少しはゆっくりできたようです。そのしわ寄せが今朝の早朝からの作業に食い込んだため、いつもより投稿が遅くなってしまいました。時間管理ができていませんね。反省です。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
@月次決算をルーティン化する
A月次決算の情報を共有化する
B月次決算のPDCAサイクルを回す体制を敷く

@月次決算をルーティン化する

 さて、本日のテーマは「月次決算の活用方法とはその2」です。前回、月次決算が団体の活動の進捗管理と経営判断に資する情報を把握するものであり、月次決算の結果をフル回転で活用する仕組みと体制が重要とお伝えしました。

 今回は、具体的な手法についてです。まずは、月次決算をルーティン化することです。この当たり前のことをするには、翌月初いついつまでに、月次決算を締めておく必要があります。理想的には翌月5日までには会計数値を確定させます。

 そのうえで、ここから重要なのですが、出てきた月次決算情報を分析します。前年度や予算との数値の比較はもちろん、そこに事業にかかる非財務情報を関連付けて、月次決算の数値の意味を把握します。

 何故、今月はこのような数値になったのか、それは当初の事業計画で設定した目標を達成しているのか、その数値の裏にある事業活動の実態を反映しているかなど、月次決算から得られる情報に団体の活動を肉付けしていくプロセスです。

 こうした月次決算の分析は、民間企業であれば普通に行っている手続きです。これを毎月実施していくと、団体の活動を月次ベースで把握する習慣が付きますので、環境の変化にもすぐに反応して、次のアクションの道筋を立てやすくなります。

A月次決算の情報を共有化する

 次は、月次決算の情報の共有化です。月次決算という共通の情報を踏まえて役職者が議論するツールがありますので、月次決算を通じて理事会や関係部署の議論が進みます。これにより、各部門は、自らの執行状況を把握して関係者に報告することになるので、いやでも自部門の活動状況を整理することになります。

 また、そうした対応を各部門が実施しますので、それぞれの動きを知ったうえで関係する部門と協働して効率的な活動をすることが可能となります。

B月次決算のPDCAサイクルを回す体制を敷く

 最後に、こうした月次決算をベースに活動することについて、すべての役職者が意識し、それに基づく行動を取る体制です。月次決算を中心にした活動と報告を団体のルールとして設定し、それを実行していくことを組織としてPDCAサイクルを回す体制を敷くことが団体の経営基盤を強化する唯一の手段となるのです。

 いかがでしょうか。月次決算は結構、奥深いものです。なんとはなくやり過ごしがちな月次決算の結果を上手く活用して、団体の活動の核にしたいものですね。


 
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