いま、流行の資金調達を考える。その2[2016年04月06日(Wed)]
2016年4月6日(水)
おはようございます。本日は、昨夜の深夜残業の影響で少し体調がすっきりしません。今週は業務が立て込んでいるための緊急措置ですが、慣れないことをするとやはり生活のリズムが狂いますね。何とか今週を乗り切らなければいけません。今日も元気で張り切って行きましょう。
(要旨)
1.クラウドファンディングの業務に専念できる責任者を決めよう
2.クラウドファンディングの企画の段階で、既知の協力者の賛同を得よう
3.クラウドファンディングの実施後の情報開示は積極的に行おう
1.クラウドファンディングの業務に専念できる責任者を決めよう
さて、本日のテーマは「いま、流行の資金調達を考えるその2」です。前回に引き続いて、クラウドファンディングのお話です。短期決戦の色合いが強いクラウドファンディングをどうすれば成功させることができるのでしょうか。
まずは、このプロジェクトの責任者を決めることです。団体内のリソースは限られていますが、それでもこのプロジェクトに専念できる人を設定する必要があります。兼務で行うと、どうしても他の業務との調整をしなければならず、ロスが生じます。
また、責任の所在が不明確になりがちなので、これに集中させるためにも、少なくともこのプロジェクトの期間だけは、他の業務をさせないなどの物理的心理的な負担を軽くする配慮が求められます。
2.クラウドファンディングの企画の段階で、既知の協力者の賛同を得よう
次に、企画の段階でめぼしい人には声をかけておき、協力の約束を取り付けておくことです。これはとても大事です。何故なら、これまでの経験等から、クラウドファンディングに協力して寄附をしてくれる人の大半は、既知の方々だからです。
確かにNGO系などの団体は、海外難民や地震で被害にあった方々を救うなどのプロジェクトをタイムリーに設定して、軽々と目標金額をクリアするケースがあります。その場合、団体のことを知らない不特定多数の方々でも、比較的賛同を得やすい状況があるからです。
ですが、通常はそうしたケースは少ないです。むしろ、団体のビジョンミッションを達成するためのプロジェクトのひとつであることが珍しくありません。そうすると、普段から寄付を多く集めている団体であればともかく、そうでなければなかなかハードルが高くなってしまいます。
このため、成功している団体の状況をお聞きすると、多くはすでに団体のことを知り、団体と何らかの関係がある方々に、あらかじめプロジェクトに対する協力を得て、目標金額の7割から8割を事前に確保しているのです。
3.クラウドファンディングの実施後の情報開示は積極的に行おう
最後に、めでたくクラウドファンディングの目標金額を達成して、プロジェクトを実施した後は、詳細な実績報告をすることが求められます。この点、企画の段階である程度の予算を公表しているので、何に使用するかはわかります。
ですが、あくまで予算であり、実際の金額ではありません。クラウドファンディングも寄附も一種ですから、不特定多数の方々からいただいた寄附の使い道は正確に報告する必要があります。
クラウドファンディングの運営サイトを見ると、成功した方々をインタビューした記事などは見ても、その実績報告の記載はないようです。
もちろん、一義的には実際に寄付をした方々に報告しているかもしれません(私もいくつか寄附をしましたが、実績報告を受けたことはありません)。あるいは団体の事業報告書で報告しているかもしれません。
ただ、潜在的な寄附者や実際に寄付をした方々が、いつでもどこでも寄附の使い道と実績を容易に知ることができる状況にしておく必要があると思います。これはプロジェクトに共感していただいた方々への義務と考えています。
できれば、クラウドファンディングの運営サイトにプロジェクトの実績報告を掲載し、一覧できるようにしてもらいたいものですね。それがクラウドファンディングへの安心と信頼感を担保するものになると考えています。
おはようございます。本日は、昨夜の深夜残業の影響で少し体調がすっきりしません。今週は業務が立て込んでいるための緊急措置ですが、慣れないことをするとやはり生活のリズムが狂いますね。何とか今週を乗り切らなければいけません。今日も元気で張り切って行きましょう。
(要旨)
1.クラウドファンディングの業務に専念できる責任者を決めよう
2.クラウドファンディングの企画の段階で、既知の協力者の賛同を得よう
3.クラウドファンディングの実施後の情報開示は積極的に行おう
1.クラウドファンディングの業務に専念できる責任者を決めよう
さて、本日のテーマは「いま、流行の資金調達を考えるその2」です。前回に引き続いて、クラウドファンディングのお話です。短期決戦の色合いが強いクラウドファンディングをどうすれば成功させることができるのでしょうか。
まずは、このプロジェクトの責任者を決めることです。団体内のリソースは限られていますが、それでもこのプロジェクトに専念できる人を設定する必要があります。兼務で行うと、どうしても他の業務との調整をしなければならず、ロスが生じます。
また、責任の所在が不明確になりがちなので、これに集中させるためにも、少なくともこのプロジェクトの期間だけは、他の業務をさせないなどの物理的心理的な負担を軽くする配慮が求められます。
2.クラウドファンディングの企画の段階で、既知の協力者の賛同を得よう
次に、企画の段階でめぼしい人には声をかけておき、協力の約束を取り付けておくことです。これはとても大事です。何故なら、これまでの経験等から、クラウドファンディングに協力して寄附をしてくれる人の大半は、既知の方々だからです。
確かにNGO系などの団体は、海外難民や地震で被害にあった方々を救うなどのプロジェクトをタイムリーに設定して、軽々と目標金額をクリアするケースがあります。その場合、団体のことを知らない不特定多数の方々でも、比較的賛同を得やすい状況があるからです。
ですが、通常はそうしたケースは少ないです。むしろ、団体のビジョンミッションを達成するためのプロジェクトのひとつであることが珍しくありません。そうすると、普段から寄付を多く集めている団体であればともかく、そうでなければなかなかハードルが高くなってしまいます。
このため、成功している団体の状況をお聞きすると、多くはすでに団体のことを知り、団体と何らかの関係がある方々に、あらかじめプロジェクトに対する協力を得て、目標金額の7割から8割を事前に確保しているのです。
3.クラウドファンディングの実施後の情報開示は積極的に行おう
最後に、めでたくクラウドファンディングの目標金額を達成して、プロジェクトを実施した後は、詳細な実績報告をすることが求められます。この点、企画の段階である程度の予算を公表しているので、何に使用するかはわかります。
ですが、あくまで予算であり、実際の金額ではありません。クラウドファンディングも寄附も一種ですから、不特定多数の方々からいただいた寄附の使い道は正確に報告する必要があります。
クラウドファンディングの運営サイトを見ると、成功した方々をインタビューした記事などは見ても、その実績報告の記載はないようです。
もちろん、一義的には実際に寄付をした方々に報告しているかもしれません(私もいくつか寄附をしましたが、実績報告を受けたことはありません)。あるいは団体の事業報告書で報告しているかもしれません。
ただ、潜在的な寄附者や実際に寄付をした方々が、いつでもどこでも寄附の使い道と実績を容易に知ることができる状況にしておく必要があると思います。これはプロジェクトに共感していただいた方々への義務と考えています。
できれば、クラウドファンディングの運営サイトにプロジェクトの実績報告を掲載し、一覧できるようにしてもらいたいものですね。それがクラウドファンディングへの安心と信頼感を担保するものになると考えています。