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いま、流行の資金調達を考える[2016年03月30日(Wed)]
2016年3月30日(水)
 おはようございます。本日は、夜に1年ぶりに支援したNPO法人に会いに行きます。1人親家庭の子供に安価で塾の授業を提供する事業を実施している団体です。最近は、6人に1人の割合で子供の貧困状態であり、1人親家庭に限っては半分が貧困状態であるとの統計も出ています。そうした子供さんを助けたいという想いを実現している団体で、応援したいと思います。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
1.流行の資金調達の一つとして、クラウドファンディングがある
2.クラウドファンディングの特徴は、何らかのお礼を前提にした寄付でオールオアナッシング
3.クラウドファンディングは短期決戦のため、周到な準備と戦略が必要

1.流行の資金調達の一つとして、クラウドファンディングがある

 さて、本日のテーマは「いま、流行の資金調達を考える」です。前回まで、3回にわたり銀行についてお伝えしました。銀行融資も資金調達の一つですが、非営利団体にとってハードルが高いのも事実です。

 このため、共感資金としては寄附や会費等がありますが、いま、流行の資金調達の一つとして、クラウドファンディングがあります。ご存知の方も多いと思いますが、平たく言えば目標金額を設定して、共感していただく方に何らかのお礼を前提に寄付をしてもらう手法です。いわゆる購入型の寄附ですね。

 購入型とだけに着目すると、ひょっとしたらふるさと納税も近いかもしれません。通常の寄附が対価を求めないのに対し、クラウドファンディングもふるさと納税もお礼という対価を受けるのが特徴です。

2.クラウドファンディングの特徴は、何らかのお礼を前提にした寄付でオールオアナッシング

 クラウドファンディングのもう一つの特徴は、オールオアナッシングというところです。すなわち、目標金額を設定してそれに達すると共感資金を受け取ることができますが、そうでない場合は一銭も入りません。

 目標額に到達しなければゼロという厳しさを持っています。また、目標額に到達しても2割は運営会社に手数料を払うので、実質8割の手取りとなります。ですので、いかに資金調達のための事業プロジェクトについて多くの共感を得られる支持を受けるかどうかにかかっています。

 クラウドファンディングはネットを活用した資金調達の一つですが、やるからには成功させなければなりません。つまり、不特定多数の方々に事業のプレゼンをして支持を受けられるかどうかです。

 これは、実は団体のビジョンやミッションを棚卸をし、寄附をしても良いと考えている潜在的な寄附者を掘り起し、ファンになってもらうことと基本、同じです。

3.クラウドファンディングは短期決戦のため、周到な準備と戦略が必要

 クラウドファンディングは短期決戦ですから、いかに団体の想いを事業プロジェクトに寄せて、寄附をしてもらうかは周到な準備と戦略が必要です。日頃から団体の想いを情報発信することはもちろん、特にこの事業プロジェクトに賭ける熱い想いに共感してもらう必要があります。

 その意味で、クラウドファンディングという手法を活用することにより、潜在的な寄附者層を掘り起こす効果をもたらせることができます。クラウドファンディングを通じて、いったんファンになった方々は、その後も継続的な寄附者になってもらう可能性が高いです。

 では、どうすれば、クラウドファンディングを成功させることができるか。私が考えている手法については次週に続きます。
 
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