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銀行との付き合い方のポイントは[2016年03月23日(Wed)]
2016年3月23日(水)
 おはようございます。本日は徳島に出張です。最近は結構な回数になっていますが、全く仕事オンリーですね。何とか時間を見つけて少しは観光もしたいところです。まずは温泉からですね。仕事をやりくりしてトライしたいと思います。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
1.最近の銀行の融資は融資先の事業性評価を義務付け
2.事業性評価は財務情報と非財務情報と併せて融資決定の材料とする
3.今後ははすべての銀行にこのローカルベンチマークを適用される

 さて、本日のテーマは「銀行との付き合い方のポイントは」です。前回まで2回にわたり、銀行の内部事情を踏まえて融資を引き出す際の重要事項をお伝えしました。本日は最近の銀行事情をお話ししたいと思います。

1.最近の銀行の融資は融資先の事業性評価を義務付け

 銀行は昨年から融資に関して融資先の事業性評価を義務付けられるようになっています。事業性評価とは、一言で言えば、財務内容と担保案件だけで融資をするなということです。つまり、相手の事業内容を定性的に評価して、財務内容とセットで融資決定することを意味します。

 これは、銀行にとってなかなかハードルが高いです。何故なら、これまで財務内容と担保案件だけで画一的に融資決定してきましたので、あまり考えなくても良かったからです。融資の判断材料が形式的で良かった訳です。

2.事業性評価は財務情報と非財務情報と併せて融資決定の材料とする

 しかし、今後はそういう訳にはいきません。融資先の事業内容を精査して、財務内容と担保案件という財務情報だけではなく、経営者の資質、内部管理体制など非財務情報と併せて融資決定することを義務付けられることになります。

 これをローカルベンチマークと言います。経産省が昨年からローカルベンチマークの概念整理と実際の運用について検討しており、先般、中間とりまとめとして公表しています。
http://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/sangyokinyu/locaben/

 ローカルベンチマークは、企業の経営状態の把握、いわゆる「健康診断」を行うツールとして、企業の状態を把握し、融資先の関係者が同じ目線で対話を行うための基本的な枠組みであり、事業性評価の「入口」として活用されることが期待されるものです。

3.今後ははすべての銀行にこのローカルベンチマークを適用される

 今後はすべての銀行はこのローカルベンチマーク、通称ロカベンを適用し、特に非財務情報の評価を重視することを義務付けられます。そうすると、融資を受ける企業等もこれを意識した説明をすることが求められます。

 このローカルベンチマークをクリアすることにより、融資審査が決定されるので、ここに照準を合わせた対応をする必要が出てきます。実際の運用はこれからですが、今後はローカルベンチマークの動向に注目することになります。

 すなわち、このツールの結果をどう生かしていくかが重要であり、関係者の知恵と実務適用に向けた対応が求められます。銀行も企業等も関係者は上手く使いこなしたいものですね。
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