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会計ソフトは使い方次第で益にも毒にもなるその2[2016年03月14日(Mon)]
2016年3月14日(月)
 おはようございます。今日はホワイトデーです。世の男性は、バレンタインのお返しの日です。本命も義理もそれぞれに応じて、職場で家庭でサプライズの品のやりとり?が見られるのでしょうね。今日も張り切って行きましょう。

(要旨)
@便利な会計ソフトはともすれば、盲目的になってしまい、思考停止になりがち
Aたとえば、仕訳で貸借を間違えてもそのまま記録されてしまう
B「ちょっとこれ変かも?」という「健全な懐疑心」は第一義的には、事務局長が持つべき

 さて、本日のテーマは「会計ソフトは使い方次第で益にも毒にもなるその2」です。前回、「会計ソフトを使用した場合に便利なのは、資金管理や消費税の計算に活用できる。」とお伝えしました。会計ソフトの効用、すなわち、「益」の方ですね。今回は逆に「毒」の方です。

@便利な会計ソフトはともすれば、盲目的になってしまい、思考停止になりがち

 以前にも話しましたが、便利な会計ソフトであるが故に、ともすればそれに盲目的になってしまい、思考停止になりがちです。会計ソフトは、しょせんツールですので、それを生かすも殺すも使う人次第ということです。

Aたとえば、仕訳で貸借を間違えてもそのまま記録されてしまう

 たとえば、仕訳で貸借を間違えてもそのまま記録されます。勘定残高がマイナスになっていても、そまま表示されます。つまり、操作を間違っても、それをソフトが自動的に修正するような機能は持ち合わせていないということです。

 ですが、便利な会計ソフトを使う習慣がついていると、考えることがおろそかになってしまい、どうしてもそのまま信用することが多くなります。結果として、間違った数値をそのままスルーしてしまうことになります。そして、間違った経営判断に繋がることになります。

B「ちょっとこれ変かも?」という「健全な懐疑心」は第一義的には、事務局長が持つべき

 もちろん、そうならないように会計ソフトを使う人が気を付ける必要があります。日々の業務を行っているので、感覚的にこの数値はおかしいのではという「健全な懐疑心」を持つことが求められます。では、この「健全な懐疑心」は誰が持つのでしょうか。

 会計事務員でしょうか、それとも事務局長、理事、理事長?いろいろな職階の方が持つほどその団体の会計は万全になっていくのでしょうが、第一義的には、事務局長です。団体全体のことと会計のことを両方知り得る立場にある事務局長がその役割を果たす必要があります。

 「ちょっとこれ変かも?」という感覚はすごく大事です。これがあるとないとでは大違いですので、事務局長に限らず、会計にタッチする方々は、ぜひこの「健全な懐疑心」をもつことをお勧めします。
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