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非営利法人の想いをカタチにするお役立ち情報
非営利法人の事業継続と経営基盤強化に役立つ情報について、公的機関20年の実績ある会計士の経験・ノウハウをお伝えします。
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PDCAサイクルの実施は規模の小さな法人でも必要[2016年02月23日(Tue)]
2016年2月23日(火)
 おはようございます。最近、腰の調子が思わしくなく、ちょっと生活に支障をきたしつつあります。腰痛体操とかやっているのですが、病院行くのはいやだし、少し不安になってきました。それはそれとして、今日も元気に行きましょう。

(要旨)
・PDCAサイクルは文字どおり計画して実行し、点検して次の行動に繋げる
・PDCAサイクルは個人でも組織でも実施すべき管理手法となる
・PDCAサイクルをルーティン化するために月次決算または4半期決算をしよう

 さて、本日のテーマは「PDCAサイクルの実施は規模の小さな法人でも必要」です。昨日、「小さい規模の法人でも最低限の内部チェックの仕組みは必要」で、事業の立ち位置や業務の進捗をチェックする機能が働く安定装置がある団体は素晴らしいとお伝えしました(https://blog.canpan.info/kin-cpa/daily/201602/22)。

 これは、PDCAサイクルを実施することにほかなりませんが、もう少し深堀していくことにします。PDCAサイクルはもうみなさんご存知のことと思います。復習の意味で言うと、Plan-Do-Check-Actionの頭文字ですね。

 つまり、文字どおり計画して実行し、点検して次の行動に繋げる。いやー、当たり前過ぎて恐縮ですが、これがなかなか、案外できていないことが多いですね。PDCAサイクルは個人でも組織でも実施すべき管理手法です。

 たとえば、私のブログもとりあえず、3月まではテーマをあらかじめ決めて書くようにしています。その日にテーマから考えていると、とても30分程度では終わりませんので、最初にテーマだけ決めておき、後はその日に普段考えていることを文字にしています。

 こんな程度でできるのかしらんと、自分でもいい加減なところもありますが、まあ、今のところ実行しています。ですので、当面はこのスタイルでやってみて、自己点検して改善したいと思います。

 同じことは団体にも言えます。組織として実施すべき目標や計画を設定し、それを実行する。そして、目標や計画どおりに実施しているか、その効果は上がっているかなど様々な観点から自己点検します。最後に、点検結果から次の行動にどう反映させるのか、軌道修正するのかの判断をしていくのです。

 どうでしょう。こうしてみると特段、難しいことをしている訳ではないことがわかると思います。ですが、これができないのはPDCAサイクルをルーティン化していないことにつきます。この一連の作業をどれだけ意識してやるのか、いや、意識しなくても毎朝の顔を洗うように習慣化させるかが鍵になります。

 その鍵は、月次決算をすることです。あるいは少なくとも4半期決算をして1か月または3か月ごとに団体の事業を自己点検し、自らのパフォーマンスを評価して、目標や計画の達成状況を確認するのです。そのうえで、目標や計画どおりに実施するか、軌道修正するかの経営判断をしていきます。これを繰り返すことで、1年間の実施状況を総括することができます。

 いかがですか。みなさんの団体で月次決算または4半期決算をして、PDCAサイクルを回していますか。まだの団体はぜひ、だまされたと思ってもよいので、一度実施してみてください。そして、これをできるだけ習慣化する工夫を考えてみてください。これを行うだけで、ずいぶんと団体の組織力や経営管理のレベルは上がるはずです。そして継続できると確実に経営基盤は強化されます。

 昨日もある団体が県の抜き打ちの指導監査が入って、対応に迫られていましたが、普段の経営管理の状態が良く、あわてず乗り越えることができたことを教えてもらいました。これって、毎日の積み重ねがあってできることですよね。ぜひ、トライしてみてくださいね。
事業計画と行動計画は必ずセットで考える[2016年02月16日(Tue)]
2016年2月16日(火)
 おはようございます。昨日からこれまでの暖かさはどこへ行ったというくらい、寒いですね。これだから2月は安心してはいけません。天気の神様に見透かされているような気がするのは私だけでしょうか(笑)。今日も元気に行きましょう。
(要旨)
・事業計画と行動計画は必ずセットで考える仕組みが必要
・事業計画(目標)達成度に対する意識が希薄にならない工夫を考える
・しっかりPDCAを回すところまで徹底することが大事

 さて、本日のテーマは「事業計画と行動計画は必ずセットで考える」です。みなさまの団体でも必ず次年度の事業計画を作成して、団体の総会にかけていると思います。その際、どこまでその事業計画を達成するために、具体的な行動計画に落とし込み、日常の経営状況の進捗管理を徹底しているかということです。
 普通に考えれば、事業計画を作成する際に何らかの行動計画を考えているはずです。そうでなければ、実際に活動ができないからです。ですが、その徹底となるといかがでしょうか。「なんとなく」、あるいは「おおまかには決めているがその時の状況で対応する」なんて団体はありませんでしょうか。
 こうした行動計画の設定になりますと、どうしても計画(目標)への達成度に対する意識が希薄になりがちですし、結果に対するコミットが弱くなるリスクがあります。ましてや、計画(目標)に対する達成状況を自己点検して、それを団体の役職員と情報共有して計画(目標)の軌道修正の要否を検討するという、PDCAを回すことがおろそかになってしまいます。この一連の手続きは団体の規模の大小を問いません。大きい団体でも小さい団体でも、組織として事業を実施する限り、同じことが求められます。
 では、こうしたPDCAを回す仕組みはどうすればとれるのでしょうか。そこは何も難しく考える必要はありません。事業計画(目標)策定する際に、実際にどう動くか行動計画をセットで考えることです。
 たとえば、「今年は記念イベントに関連して昨年の5割増しの寄附者を増やす」という事業計画を作成した場合、これを達成するために、誰がいつどのような寄附者を増やす活動をするかについて、具体的な方法、役割、実施時期、実施場所、数値目標を一緒に考え、行動計画としてまとめるのです。これをセットですると団体での事業計画達成のためのアクションが明確になり、行動しやすくなるとともに、計画(目標)達成のための動機づけとすることが可能となります。そして、実際に行動した場合の振り返りと対応策の検討を適時にすることができます。
 これらのことは概ね、どの団体も実施していると思います。ですが、それを日常の経営の仕組みとして組み込み、しっかりPDCAを回すところまで徹底している団体はどれくらいあるでしょうか。ご自身の団体のことを振り返っていただき、少し弱いかなと思い当たる節があれば、ぜひ、一つの事業からこの仕組みの徹底化を試してみてください。
 宜しくお願いします。
1年の計は事業計画にあり?[2016年02月09日(Tue)]
2016年2月9日(火)
(要旨)
・1年の計は事業計画にあり。
・当年度の振り返りと次年度の想いをPDCAで確認しよう。
・団体のビジョンミッションに共感を得られるストーリー建てを考えよう。

 おはようございます。今日は業務都合で朝早めから始動しています。この時間帯ではまだまだ真っ暗ですが、張り切っていきましょう。
 さて、本日は1年の計は事業計画にあり?です。みなさまの団体では事業計画をいつぐらいに作成していますでしょうか。3月決算の場合でしたら、理事会等にかけるのが通常、3月になるので、概ね2月〜3月ぐらいでしょうか。いや、自分のところはもっと早く、年明けには着手するという団体もあるかもしれません。いずれにせよ、当年度の事業の進捗を見つつ、次年度の計画をどうしていくか、結構楽しくも骨の折れる作業になっていると思います。
 この事業計画は、当然のことですが団体のビジョンミッションの方向性をあらためて確認するとともに、まだ当年度が終わっていない中で事業報告をにらんで、これまでの計画の達成状況の振り返りをして、次年度の目標を設定することになります。
 仕事柄、よく他の団体の事業報告書を見ることがあるのですが、この団体はいったいどんな事業の方向性で何をしているのかよくわからないものが散見されます。たとえば、単に事業の実施状況を時系列に羅列しているだけになっていたり、あるいは、計画に対する達成状況の記載がなく、計画はどこにいったのと首をかしげるような報告があったりします。反面、自分たちがこういう方向の事業を志向しており、その達成状況を自己点検評価して次年度はこういう方向の事業をして行くのだということをストーリー建てで記載している団体もあります。
 いわゆるPDCAを意識した事業報告及び事業計画になっているかどうかが鍵となります。いかに団体の事業を進めていくかについて、団体のビジョンミッションを対外的に共感を得られるような書き振りにすることが求められます。
 1年の計は事業計画にあり。これから次年度の事業計画を作成する際には、あらためてその意味をかみしめて検討していただければと思います。
経営管理、組織運営、法人設立の投稿方針[2016年02月02日(Tue)]
2016年2月2日(火)
 おはようございます。今日も寒い中でも良い天気です。今日も張り切っていきましょう。さて、本日は、昨日に引き続き、経営管理、組織運営、会社設立の投稿方針です。社会起業家と一言で言っても、いろいろな法人形態があります。株式会社など営利法人もあれば、NPO法人や公益法人など非営利法人もあります。
 当然のことですが、事業の目的達成のために計画を策定し、実行してPDCAを回すことは、組織として円滑に進めることに何ら変りはありません。したがいまして、基本、事業を実施する法人であれば、特に法人形態にかかわらず経営管理、組織運営、法人設立に関して、実務上の課題や気付きを記載することとします。もちろん、営利法人や非営利法人に固有の事項になれば、その旨、ことわりを入れることにします。まあ、おおよそのことは共通するものと見ていただいて宜しいかと思います。
 読者の団体では、どのような組織体制で運営されていますでしょうか。実際の運営に際してどんな悩みや課題を抱えていますでしょうか。また、その悩みや課題を見える化して共通認識を持たれていますでしょうか。その前段として、組織のビジョンやミッションをあらためて確認し、ビジョンやミッション達成に向けたビジネスモデルが確立されており、事業計画との整合性を取っていますでしょうか。この一連の作業を確認するだけでも、自らの組織の棚卸をすることができます。
 何だ、そんなこと、すでに検討済みだとおっしゃる団体も多数あるでしょう。それはそれで結構です。でも、案外、日常の活動に追われて、ゆっくりと自分の組織について深く考える余裕のない団体もあるのではないでしょうか。こうした団体にとっては、自らの団体の動きと照らし合わせながら、お読みいただければと思います。このようなことをこれから述べていきたいと思います。
 宜しくお願いします。
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