• もっと見る
非営利法人の想いをカタチにするお役立ち情報
非営利法人の事業継続と経営基盤強化に役立つ情報について、公的機関20年の実績ある会計士の経験・ノウハウをお伝えします。
« NPOの「キャッチフレーズ/スローガン/タグライン」をまとめました。C | Main | 法人設立の場合に気を付けることは?3 »
<< 2020年01月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
決算書の読み方と企業の見分け方2[ 2016年06月20日(Mon)]
2016年6月20日(月)
 おはようございます。今朝はなんとか天気は持っていますが、今にも雨が降りそうです。昨日は、ある農業関係のセミナーに行ってきました。そこで鹿さんと牛さんの話を聞いてきました。鹿さんは、最近どこの自治体でも鹿が増えすぎて農作物の被害に悩んでおり、それへの対応で鹿を処分せざるを得ない状況があるとのことです。鹿肉は実は高たんぱくで、食肉も増えているのですが、ペット用にも使えるということで、早速我が家のワンちゃん(みるきー)のためにもらってきました。

 牛さんは、国産牛や和牛の定義から始まり、黒毛和牛は血統書がすべて個体識別で付いていること、牛をこよなく愛して牛さんにも幸せになってもらい、その牛さんをいただくという循環の中で、世の中に貢献するというお話が響きました。仕事や業種が異なることはあっても、ビジネスの基本はすべて同じだということをあらためて考えさせられる契機となりました。今日も元気で張り切って行きましょう。

(要旨)
@貸借対照表の負債は、資金を調達する源泉である
A貸借対照表の資産は、事業に資金を投入した結果である
B貸借対照表は企業活動を行う資源の連結幹である

 さて、本日のテーマは「決算書の読み方と企業の見分け方2」です。前回、会計のことがわからんで経営ができるかということ、決算書のストック情報とフロー情報は利益で繋がっていることをお伝えしました。今回は、貸借対照表です。今後、ことわりのない限り、企業を前提にします。

@貸借対照表の負債は、資金を調達する源泉である

 貸借対照表は、決算日時点の資産負債純資産を示す一覧表です。すなわち、事業を行うのに、どのような資金を調達してきたのかを示すのは負債と純資産です。負債の代表例は、借入金です。

 金融機関から融資を受けて、この資金で事業を行います。この借入金は1年内に返済するものは短期借入金、1年を超えて返済するものは長期借入金と言います。

 買掛金や未払金は、事業活動の中ですでに財・サービスの提供を受けたものを後払いする債務です。これは、個人に置き換えるとカード決済するための債務と同じであることがわかります。

 そして忘れてならないのは資本金です。これは、事業を始める際の元手です。事業を始めるにはいろいろな経費や当座の運転資金が必要であり、これらを工面するのに株主から資金を集めてるものになります。

A貸借対照表の資産は、事業に資金を投入した結果である

 貸借対照表の資産は、集めてきた資金を事業に投入し、その事業活動の結果を表したものです。事業で稼いだ資金は現金預金としてプールしていますし、事業活動の中で財・サービスの提供をして後でその対価を回収するものとして、売掛金や未収金があります。

 また、財・サービスの提供するための商品や原材料など在庫を持つ必要があります。これらは棚卸資産として事業の循環の中で一定期間ストックしておきます。

 事業活動をする際には、土地建物の施設や機械や備品などの有形固定資産が必要になる場合があります。また、事業活動の中で取引先の株に投資したり、取引先に融資をしたりすることがあるかもしれません。そのような場合は、投資資産として所有することになります。

 このように、事業に資金を投入した結果として、いろいろな形態の資産を持つことがわかります。この資産をどのような配分で所有するのかは、経営者の戦略に関わってきます。たとえば、できるだけ余分な資産を持たないという考えによれば、在庫や固定資産は不要になるようなビジネスモデルを導入します。

 売れるものだけを仕入れする事業であったり、メーカーでも、オール外注で工場を持たない事業スキームを取ることも可能です。そうすると、貸借対照表の資産負債をどのような構成にするのかを一つとっても、経営者のポリシーがそこに反映されることになります。

B貸借対照表は企業活動を行う資源の連結幹である

 このように、貸借対照表の項目と構成、その位置付けを考えると実は奥が深いものがあります。何とはなく貸借対照表の項目を眺めるのではなく、それぞれの項目と構成を戦略的に考えるとどうなるのか、どのような事業スキームを取れば変わってくるのか、経営者の思想が出てきます。

 なかなかそうした視点で、貸借対照表を見ることは少ないかもしれません。ですが、事業活動の結果に過ぎない貸借対照表の各項目も、少し見るポイントを変えてみると、そこから新たな事業へのヒントが見えてくることがあります。

 債権としての売掛金や未収金をどうしたらすぐに回収できるのか、在庫を減らす方法はないのか、借入をしなくてもよい資金調達はないのか、いくらでもあります。しかも、それは一定時点ではなく、中長期で見たらどういう絵姿になっているかを推定することもできます。

 こうして見ると、貸借対照表は企業活動を行う資源の連結幹であることがわかります。それぞれの科目も、実は経営者の意思や事業活動の結果に繋がっていて、それが継続しているのです。それを決算日という一定の時点で見ているのに過ぎないのです。

 一度、じっくり自分の会社の貸借対照表を眺めてみてください。そこに示されている項目に想いを馳せてみると、今までとは違う発見があると思います。次週に続きます。


この記事のURL
https://blog.canpan.info/kin-cpa/archive/120
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント
検索
検索語句
タグクラウド
プロフィール

NPO法人支援ネットワークさんの画像
https://blog.canpan.info/kin-cpa/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/kin-cpa/index2_0.xml