津波から逃げる…佐伯市上浦町
[2012年01月28日(Sat)]
26日(木)午後からは、佐伯市上浦町の災害研修会にお招き頂きました。お話を頂いたときからとても気の重い研修会です。なぜって、私のこれまでの経験や知識が役に立たない事はわかっています。海面とほとんど変わらない高さの土地、リアス式海岸で海に副って道路があり、浦(海や湖が湾曲して陸地に入り込んだ所。入り江。)になったところに建物が並んで建っています。その後方にJRの線路が盛り土され走っています。線路からはもう急な崖や山です。
いつもは海がきれいで景色がとても素敵です。

住民のみなさんは、東日本大震災からこれまで以上に真剣に逃げることを考えてきています。私もいろいろ調べましたが、ため息ばかりです。これまでの被害想定3倍強で考えると、この地域は9メートルの津波が到達する予想になります。先程のような地形です。この地域の高齢化率41.25%…浦によって住民の人口が変わりますし、その浦によって対策が変わります。
研修前、佐伯市はどのように考えているのか伺いました。「上浦町は、現在住民からの意見をもらい、避難地(津波から逃げる場所、一時避難所でも指定避難所でもない)を40カ所決めている。そこへ行くまでの避難路を現在整備している(悪路を修復したり、手すりを付けたりしている)残りの34本については、依頼がないのでいまのまま使用できると思っている。」とのこと。
研修の途中で、以前上浦町(合併前)の町長をされていた佐伯市社協上浦支部の会長が、その避難地に一部火葬場など建物があるところを住民からお願いして避難地にしてもらっているが、それ以外の避難地は更地で物資の備蓄も出来ない。どうしたらよいだろうか?との質問があり、コンテナなどを設置して毛布や発電機などを置いておく倉庫にしている所の話などをさせて頂いた。
また、高齢のご婦人は、「避難するのに車は駄目なんですよね。私の家は避難地まで歩いて5分。一番に到着する。だから軽トラで毛布や食料など大量に積んで運ぶのが良いと思っているが、避難するときに車は使えないから…。」こんなことを真剣に考えていらっしゃっる。私からは、「避難するときに車を使用してはいけないというのは、渋滞に巻き込まれて避難できないからであって、お伺いした状況だと是非車で大量な物資を持って行かれた方がみなさんの為になると思います。ただ、車を使用する目的を周りのみなさんに前もって理解して頂いておいたほうが良いでしょう。みなさんもきっと車は使用できないと認識されているでしょうから、役割があることをお知らせ下さい。」…気を付けないとならないことが伝わっているんだとは思いましたが、その本質が伝わっていないことに驚きました。
いろいろな場所でお話をさせて頂く機会の多い私は、このことを肝に銘じておかなければと思いました。言葉を丁寧に、そして一方的ではなく、住民のみなさんと一緒に考えていきたいと思います。この場所には何度も伺いたいと思いました。
研修会が始まる前にお弁当を頂きました。佐伯市ですからね…職員からは海鮮弁当の提案がありましたが、私は生ものが苦手です。それを受けてこんな美味しいお弁当を用意してくれていました。

白ご飯の横の”たこ飯?”がとても美味しかったです。
帰り道…きれいな海を眺めながら、この地域の取り組みを出来るだけ応援したいと想いながら車を運転しました。
いつもは海がきれいで景色がとても素敵です。

住民のみなさんは、東日本大震災からこれまで以上に真剣に逃げることを考えてきています。私もいろいろ調べましたが、ため息ばかりです。これまでの被害想定3倍強で考えると、この地域は9メートルの津波が到達する予想になります。先程のような地形です。この地域の高齢化率41.25%…浦によって住民の人口が変わりますし、その浦によって対策が変わります。
研修前、佐伯市はどのように考えているのか伺いました。「上浦町は、現在住民からの意見をもらい、避難地(津波から逃げる場所、一時避難所でも指定避難所でもない)を40カ所決めている。そこへ行くまでの避難路を現在整備している(悪路を修復したり、手すりを付けたりしている)残りの34本については、依頼がないのでいまのまま使用できると思っている。」とのこと。
研修の途中で、以前上浦町(合併前)の町長をされていた佐伯市社協上浦支部の会長が、その避難地に一部火葬場など建物があるところを住民からお願いして避難地にしてもらっているが、それ以外の避難地は更地で物資の備蓄も出来ない。どうしたらよいだろうか?との質問があり、コンテナなどを設置して毛布や発電機などを置いておく倉庫にしている所の話などをさせて頂いた。
また、高齢のご婦人は、「避難するのに車は駄目なんですよね。私の家は避難地まで歩いて5分。一番に到着する。だから軽トラで毛布や食料など大量に積んで運ぶのが良いと思っているが、避難するときに車は使えないから…。」こんなことを真剣に考えていらっしゃっる。私からは、「避難するときに車を使用してはいけないというのは、渋滞に巻き込まれて避難できないからであって、お伺いした状況だと是非車で大量な物資を持って行かれた方がみなさんの為になると思います。ただ、車を使用する目的を周りのみなさんに前もって理解して頂いておいたほうが良いでしょう。みなさんもきっと車は使用できないと認識されているでしょうから、役割があることをお知らせ下さい。」…気を付けないとならないことが伝わっているんだとは思いましたが、その本質が伝わっていないことに驚きました。
いろいろな場所でお話をさせて頂く機会の多い私は、このことを肝に銘じておかなければと思いました。言葉を丁寧に、そして一方的ではなく、住民のみなさんと一緒に考えていきたいと思います。この場所には何度も伺いたいと思いました。
研修会が始まる前にお弁当を頂きました。佐伯市ですからね…職員からは海鮮弁当の提案がありましたが、私は生ものが苦手です。それを受けてこんな美味しいお弁当を用意してくれていました。

白ご飯の横の”たこ飯?”がとても美味しかったです。
帰り道…きれいな海を眺めながら、この地域の取り組みを出来るだけ応援したいと想いながら車を運転しました。