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「佐賀県防災士会」発足 (09/13)
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「佐賀県防災士会」発足 (09/13)
備災シンポジウム [2012年02月06日(Mon)]
 昨日は、掲題のシンポジウムに参加しました。
冒頭、主催者の大分合同新聞社、コミュニケーション開発局長の松尾さんから、今回のテーマ”いのちを守るために”大災害にどのように備えるのかを探るシンポジウムだという説明がありました。

 


 岩手日報や神戸新聞社の記者を迎えてのシンポジウムでは多くの学びがありました。

 


 岩手日報の太田代記者の言葉で印象に残っているのは、「想定外を越えた災害の時にはマニュアルは無くなり、命を守るということだけが残る。そこからは自分の判断。」

 


 神戸新聞社の磯辺記者の言葉は、「関東大震災の教訓から火災の対応、阪神淡路大震災から耐震の対応と国の対応は変わってきた。これまでの災害は同じものはない。大分で起こった場合も全く違う災害かも知れない。それとともに、高齢化が進む中、助ける人が増えているということも視野に入れる必要がある。」

 パネルディスカッションの時間は限られています。控え室で伺った内容は本当に心が痛くなります。太田代記者は、今亡くなった方がどのようにして亡くなられたのか?聴き取りを行っているといいます。

「亡くなられた方のご遺族から伺うと、”自宅にいて逃げなかった人”と、”足が悪いなど逃げられなかった人”そして、”その人達を助けに行った人”と、いう方が多く亡くなっている。」と、教えてくださいました。

 また、津波被害で多くの住民を亡くした地域では、まちづくりを地域住民で話し合い、高台に全戸移転し堤防の高さは5bで海が見えるようにして欲しいとの要望を出したそうですが、国からの補助金の規制なのか?お金を頂くための規制から、堤防の高さを10b以上にし、津波被害にあった地域を一部嵩上げして住宅を建設することに決定したそうです。肉親をもう二度と失いたくないと高台に移転すると決断した住民の意向が受け入れられないようなお金の使い方しか出来ないのでしょうか?腹立たしく思います。このような事は、本当に国民に知らされない。

このまちが再び津波被害に遭うことがないように祈るばかりです。

親子で体験!災害時のココロとカラダの守り方in大分市中央消防署 [2012年02月04日(Sat)]
 今日は掲題の研修会が行われました。インフルエンザや急な用事で参加者が少なかったのですが、そのお陰でみんなが全ての体験をすることができました。
 まず、消防司令室の見学です。スモークガラスで見えなかった部屋の内部がクリアにされて見えるようになったことに子ども達は驚いていました。

 


 今現在の救急車の配車の情報や、市内各地のリアルタイムな画像の説明など、子ども達は興味深く聞き入っていました。

 次に向かったのは地震体験車です。ほとんどの方が体験したことがなく、震度7の揺れでは引率者もとても恐怖を感じたようです。地震の時にはどんなことに注意したらよいのか?などの説明を受けました。

 次は、はしご車に乗せてもらえるとのこと。。今日はお天気も良く、風がないので貴重な体験が出来ます。子ども達は恐いような…でも、体験してみたい!そんな気持ちが交錯していたようです。

 


 降りてくるときには、みんな笑顔でした。人数が少なかったので、私も久しぶりに体験させてもらいました。地上15メートルから写した写真です。このはしご車は45メートルまで延びるそうです。

 


 風もなく本当に良いお天気です。ラッキーでした。。

 次は消火器体験です。使用するのは水消火器ですが、一人で消火器を扱うのはみんな初めてです。火を消し終わるとホースを高くあげて、違うところに水をかけるなど…子ども達も慣れてきたのか?いたずらも全開です。

 今日は、本当に盛りだくさんの体験が出来ます。それからは煙体験です。煙が充満している建物に入ります。火災が起こったときにどのような行動を取るべきなのかを学びます。消防士さん達が4人一組で行動するというので、子ども達も4人一緒に入ります。最初の組は、入ってからバラバラに行動したため、入り口がわからなくなったり、4人の状況がつかめません。隊長を決め、その人の指示を受け4人がバラバラにならないように、それぞれつながっていくということを、消防士さんに教えてもらいました。要救助者がいる場合は助け出さなければなりません。指導を受けて再び、子ども達全員で中に入ります。要救助者役の消防士さんをみんなで外に出そうと力を合わせます。

 


 屋外での体験が終わると、室内で救急法を学びます。人工呼吸や心臓マッサージ、AEDの使い方にはみんな真剣に聞き入っていました。倒れた人を見つけたら、まず”119番”そして大人の人を呼ぶ。一人で”119番”しないとならないときは、住所と電話番号を伝える。そのことをしっかり覚えて帰ることにしました。

 最後に、今日のお礼や質問を紙に書いて、本日お世話になった消防士さんたちに渡しました。子ども達の”命の大切さを教えてもらいました。ありがとうございました”の言葉は嬉しかったですね。

 


 今日は、救急車が数台出ていきましたが、火災もなく、多くの消防士さんにご指導を頂きました。また、緊急援助隊として釜石市に入った隊長さんに、当時のお話をお伺いしました。消防士という立場と、一人の人間としての感情の挟間で大変な判断や英断を下さなければならない辛さもお伺いしました。いつも私たち市民のために活動してくださって、本当にありがとうございます。
  
津波から逃げる…佐伯市上浦町 [2012年01月28日(Sat)]
 26日(木)午後からは、佐伯市上浦町の災害研修会にお招き頂きました。お話を頂いたときからとても気の重い研修会です。なぜって、私のこれまでの経験や知識が役に立たない事はわかっています。海面とほとんど変わらない高さの土地、リアス式海岸で海に副って道路があり、浦(海や湖が湾曲して陸地に入り込んだ所。入り江。)になったところに建物が並んで建っています。その後方にJRの線路が盛り土され走っています。線路からはもう急な崖や山です。

 いつもは海がきれいで景色がとても素敵です。

 


 住民のみなさんは、東日本大震災からこれまで以上に真剣に逃げることを考えてきています。私もいろいろ調べましたが、ため息ばかりです。これまでの被害想定3倍強で考えると、この地域は9メートルの津波が到達する予想になります。先程のような地形です。この地域の高齢化率41.25%…浦によって住民の人口が変わりますし、その浦によって対策が変わります。

 研修前、佐伯市はどのように考えているのか伺いました。「上浦町は、現在住民からの意見をもらい、避難地(津波から逃げる場所、一時避難所でも指定避難所でもない)を40カ所決めている。そこへ行くまでの避難路を現在整備している(悪路を修復したり、手すりを付けたりしている)残りの34本については、依頼がないのでいまのまま使用できると思っている。」とのこと。

 研修の途中で、以前上浦町(合併前)の町長をされていた佐伯市社協上浦支部の会長が、その避難地に一部火葬場など建物があるところを住民からお願いして避難地にしてもらっているが、それ以外の避難地は更地で物資の備蓄も出来ない。どうしたらよいだろうか?との質問があり、コンテナなどを設置して毛布や発電機などを置いておく倉庫にしている所の話などをさせて頂いた。

 また、高齢のご婦人は、「避難するのに車は駄目なんですよね。私の家は避難地まで歩いて5分。一番に到着する。だから軽トラで毛布や食料など大量に積んで運ぶのが良いと思っているが、避難するときに車は使えないから…。」こんなことを真剣に考えていらっしゃっる。私からは、「避難するときに車を使用してはいけないというのは、渋滞に巻き込まれて避難できないからであって、お伺いした状況だと是非車で大量な物資を持って行かれた方がみなさんの為になると思います。ただ、車を使用する目的を周りのみなさんに前もって理解して頂いておいたほうが良いでしょう。みなさんもきっと車は使用できないと認識されているでしょうから、役割があることをお知らせ下さい。」…気を付けないとならないことが伝わっているんだとは思いましたが、その本質が伝わっていないことに驚きました。

 いろいろな場所でお話をさせて頂く機会の多い私は、このことを肝に銘じておかなければと思いました。言葉を丁寧に、そして一方的ではなく、住民のみなさんと一緒に考えていきたいと思います。この場所には何度も伺いたいと思いました。

 研修会が始まる前にお弁当を頂きました。佐伯市ですからね…職員からは海鮮弁当の提案がありましたが、私は生ものが苦手です。それを受けてこんな美味しいお弁当を用意してくれていました。

 


 白ご飯の横の”たこ飯?”がとても美味しかったです。

 帰り道…きれいな海を眺めながら、この地域の取り組みを出来るだけ応援したいと想いながら車を運転しました。
避難所運営訓練…1月15日(日) [2012年01月27日(Fri)]
 上記研修会終了後、こちらのブログにUPしようと書き込みをしていましたら、来客がきれずに下書きに保存していたつもりが、二度も無くなっていたことにショックを受け、その後の書き込みが出来ませんでした。そのうちに忙しさに拍車がかかり…。報告をお待ちの方には失礼を致しました。

 改めて、ご報告です。

 当日は、朝からトイレも水が使用できないようにLPガス協会の検討委員さんがセッティングをしてくれました。もちろん、暖房もストップです。

 


 まず、それぞれが課題を持った被災者役になり、施設管理者や行政役の参加者に自分の問題を解決して欲しいと殺到します。最初は何でも行政職員や施設管理者に伝えようとして非常に混乱します。

 


 なるべく避難所の混乱や支援物資の不足などを、どのように参加者が切り抜けようとするのかを情報も出さずに見守ります。また、支援物資は毛布だけです。日赤さんに確認して一人一枚ずつの毛布が支給されるということから、毛布一枚で床に休んでもらいました。下からどれくらい熱を取られるのか?それが、段ボール一枚下に敷くことでかなりの改善があることも実際に肌で感じてもらいました。そんな中、毛布が入っていたビニール袋に空気を入れて、枕にしているグループがありました。凄いですね。。たくさんの人が集まるといろいろな知恵が出てきます。

 


 いろいろな問題をみなさんでディスカッションしながら、避難所を運営していくということを導き出していくのです。限られた情報…その中で今の最善を考え、自分の置かれた立場なら何が出来るのか?これまでの研修は、決められたことを行っていくというものでした。最初に説明をして…そのような研修に慣れている方々には不快だったことと思います。しかし、避難所を運営することは、その場でみなさんが困ったことをカタチにしながら創り上げていくものです。そのような頭の訓練と本当に必要だというリアルな体験が必要です。訓練の為の訓練ではなく、身をもって理解することでご自身の地域に戻ったときの行動に繋がると思います。

 途中、外部から炊き出しボランティアが駆けつけてくれたという想定で、おにぎりと団子汁がみなさんに配られました。この応援にはコープおおいたさんの会員さん達が朝早くから準備を行ってくださいました。寒いときの温かい食べ物がどれくらい気持ちをホッとさせるか。。っと、いう体験もして頂きました。

 


 課題の中にはメディアの報道や取材の姿勢についても声があがりました。この訓練の検討委員会から取材を続けているNHK大分のディレクターにも質問がなされました。

 


 今回の体験は、東日本大震災の被災地で体験した劣悪な避難所からスタートしています。
もちろん、災害から命を守ることが一番大切です。しかし、命を守れたあとの避難所でその命が危機にさらされているということを伝え、逃げる行動とともに地域でその命を守る準備もしておいて欲しいと思ったからです。是非、この体験をいかし地域で準備を進めて欲しいと思います。

 終了後のアンケートやご連絡を頂いた中には、「訓練でもこのように混乱するのだから、本当に被災したときには大変なのだと実感した。地域に戻り、のことについての準備をしようと思う。」「聴覚障害者という役を頂いたので、聞こえていたけど聞こえないのだと思うと、聴覚障害者の方には目の前のやりとりがわからない。自分のことを伝えることもとても難しい。このことを経験して、いろいろな課題を抱えている方の視点で支援や避難所の運営を考えなければならないとわかりました。」などの声を頂いています。

 こちらの意図が届いた方が多かったことに安堵したとともに、もう少し配慮が必要なことも見えてきました。訓練は失敗するために行うものですね 
避難所運営訓練開催します! [2012年01月09日(Mon)]
 災害ボランティア体験型研修会を今年も1月15日(日)に開催します。今年のテーマは”避難所運営訓練”です。このことを取り上げようと思ったのは、東日本大震災支援活動に入ったときの劣悪な避難所環境に愕然としたからです。避難所は被災者が暮らしやすいように自分達で環境を作っていくという視点を持っていなかったため、地震や津波で助かった命が避難所で亡くなるという危機感を覚えました。避難所管理者は行政ですが、管理者にもその知識がなく、被災者に促すことをしていませんでした。

 実際に4月中旬のNHKの集計では、東日本大震災被災地域の避難所で亡くなっている方が500人になったと報道しています。それ以降は、全く報道されていません。つかみきれないということではないでしょうか?または、報道できない状態かも知れません。

 被災地の教訓をいかさなければ、悲劇は繰り返します。小さな事でも、少しずつ準備することが必要です。今回も”大分県災害ボランティアネットワーク”登録団体のお力を借り、体験型研修会検討委員会を11月から立ち上げ準備してきました。今回、検討委員としてお手伝い頂くのは以下の団体からです。

 日本赤十字社大分県支部 
 大分県トラック協会
 大分県LPガス協会
 生活協同組合 コープおおいた
 NPOレスキューサポート九州
 国土交通省 九州地方整備局 大分河川国道事務所
 大分県消費生活・男女共同参画プラザ

 みなさんには調査や資料作成をお願いし、当日の備品創作活動なども一緒に行っています。
 この研修会は参加者に避難所を知ってもらい、自分達で運営を担うこと。また、ボランティアとしてはそれを促し支援することなどを勉強してもらいます。時系列で進めていきますのでいろいろな問題に向き合います。これまでの研修会は、検討委員会が進める内容に参加するというようなものでしたが、今回は参加者が被災者役となり、実際に議論しながら解決方法をその場で考えていきます。正解があるわけではなく、どのようになるかは当日にならないとわかりません。ただ、これまで被災者から聴き取りしたつぶやきや問題をお題として提示していきますので、それらについて考えて頂きます。

 また、体験ですから暖房は入れません。靴も脱いでいただくことと思います。参加者の体調を見ながら、臨機応変に対応していくつもりですが、いきなり本番ではなく、訓練で体験することができるので、それぞれが研修後に準備して頂けることと思います。

 この研修会に向けて検討委員はいろいろなところで協働しています。ネットワークの連携強化にも繋がる研修会です。準備にもう少しかかりそうですが、初めての試みです、失敗を多くし、本番に失敗しないよう訓練を行いたいと思います。

 参加希望者は、上記ご案内から申込み下さい。 
ふくしまっ子応援プロジェクト…12月27日のセントレジャー城島高原パーク [2012年01月07日(Sat)]
 昨年の報告が遅くなって申し訳ありませんが、”ふくしまっ子 応援プロジェクト”で12月27日に”セントレジャー城島高原パーク”にいきました。子ども達はこの日をとても楽しみにしていたと言います。

 グループに分かれて、大人が一人つきます。私も4人の男の子と一緒に行動しました。
「何に乗る?」食事中に話しかけると、それぞれが乗りたいものがあるようです。一番多く乗ったのは…

 


 風は冷たいだろうに、回ってくるたびに私に笑顔で手を振ってくれます!こちらも自然と笑顔で大きく手を振ってしまいました。

 意外だったのは、スケート!南相馬市には(福島県?)スケート場がないそうで、初体験の子どもがほとんどです。計画の段階では喜ばないかも知れない(あって当たり前だと思い)と当センタースタッフは考えていました。本当にびっくりです。

 


 多くの子ども達がスケートに時間を使っていました。
戻ってきては笑顔で”楽しい!!”

 楽しい時間は本当に早く過ぎていきますね。今回は大分県内の多くのみなさんのご協力やご支援のもと、南相馬市の子ども達を招待することが出来ました。30人と限られた人数でしたが、青空のもと声高らかな笑い声とともに満面の笑みを見せる子ども達にこちらが癒されていました。屋外活動時間が2時間と制約されたなかで生活する子ども達に、一日も早くもとの生活に戻れる日が来ることを願いながら、お別れをしました。

 


 また、大分に来てくれると嬉しいですね。家族と楽しいお正月を過ごすことができたかな?
”ふくしまっ子応援プロジェクト”子どもたちが大分に…迎える準備 [2011年12月26日(Mon)]
 昨日、南相馬市の子ども達が大分に来ました!朝、6時30分に南相馬市を出てから12時間…本当に遠いですね。子ども達が到着するまで、地元では迎える準備が進められました。

 


 会場づくりは、臼杵市まちづくり課を中心として行われています。

 


 料理は、”吉四六さん村 グリーンツーリズム研究会”を中心に地元の方々がお料理を持ち寄ります。こんにゃくも手作りでとてもなめらか…椎茸、里芋、ゴボウ、竹の子。。とても味付けが良いです。また、アップルケーキや牛乳寒、いちごショートケーキも手作りでおいしいです。お品書きは以下のとおり。。

 


 少しでもお手伝いしたいと手作りのクリスマスカードが届きました。このカードは福島県から大分県に避難してきている方が是非にと協力を申し出てくださいました。

 


 また、貝のおひな様も素敵ですね。

 


 本当に多くの方が子ども達がとうちゃくすることを心待ちにしています。

  
東日本大震災仮設支援連絡会議…震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな) [2011年12月21日(Wed)]
 昨日は、東京の日本財団の会議室を借りて、掲題の連絡会に参加しました。6月からスタートした連絡会も7回目、被災地各地で拠点を設けているメンバーが集まり、現在の被災地の現状の共有と課題解決に向けて話し合います。また、ROADプロジェクトとして被災地に足湯隊を送り続けている報告も頂きます。

 朝、澄み切った空気の中、大分空港から羽田空港までの時間は私にとっては至福の時間となっています。特にお天気の良い日は、飛行機の窓から見える景色や雲の様子…本当にこころが癒されます。お天気の悪い日は睡眠時間ですが…これも大切です。笑顔

 


 昨日の富士山は白い冠をかぶり、その姿がとても美しかったです。こんな姿に出合ったときは、一日良いことがおこりそうな気がします。

 


 そして、雲が作り出すアートの世界も素敵です。

 前置きが長くなりましたが、掲題の内容に戻りたいと思います。
ここ数回の連絡会で特に話が出ていたのが、足湯隊が拾った”つぶやき”を東大の先生たちが分析してくださるのは良いのですが、それをどのようにして被災者に返していくのか?現場で解決できていることもあるでしょう。しかし、専門職が関わらなければならないものをどうするのか?活動場所が地元であるならば、解決できそうな資源である団体を知っていたりしますが、被災地でとなるとそうはいきません。

 そんな時、被災地で新たの動きがあることをキャッチしました。それが、【寄り添いホットラインです。

 昨日の連絡会では、運営している”一般社団法人 社会的包摂サポートセンター”事務局長の遠藤 智子さんをお迎えして、その活動の内容と私たちの活動をどのように結び付けていくのか話あいました。

 遠藤さんのお話によると、問題を抱えた方がとりあえず”社会的包摂センター”に電話をかけると、その人の問題を解決できそうな場所につなぐことができるという。これまで個々の団体は頑張って活動していたが、つながっていなかったので解決に至っていないケースも多いということでした。図で示すと

 


 遠藤さんのお話から、足湯隊など一般の方は、

 ○深く聞かない
 ○相談されたら専門機関に振る

  ※身体の調子を伺うのはOKだが眠れない話は聞かない
  これは、聞いた人がそのことの専門家でなければ、聞いた人が調子が悪くなるからだそうです。当たり前ですよね、そんな訓練や勉強はしていませんから、かえって迷惑をかけてしまいます。

 また被災された方で気になるのが…

 ”元気そうな人が危ない”

 遠藤さんはそうおっしゃいました!

 震つなでは、こちらの社会的包摂センターと協力して、少しでも被災された方々の問題が解決できるよう流をつくっていきたいと参加者で確認をしました。

 ただ、これは被災地だけで起きている問題ではありません。今回は県外避難者や自主避難者もたくさんいます。今後の展望として全国にホットラインができるよう活動を行っていくという情報も頂きました。大分でも計画があるそうです。
ふくしまっ子応援プロジェクト…応援者3 [2011年12月19日(Mon)]
 支援活動…D

 三和種類(株)から子ども達が来たときにと”かぼすジュース”と参加者で使ってくださいとお酒を頂きました。全国的に有名な”いいちこ”ですが、頂いた”iichiko SPECIAL”はお酒の好きな方の間ではとてもおいしいと評判なんだそうです。私は飲めませんからわかりませんが…。

 


 協力頂いた顧問の原田さんは、お菓子の菊屋さんにもお願いしてくださり、お菓子も一緒に届きました。迎える準備が着々と進んでいます。

支援活動…E

 ”(株)活力快福センター”(通称 けあふ)さんから募金箱をもらってきました。

 従業員の方はもちろん、こちらに来られる方々が自分達が募金したお金が何に使われるのかがわかるので募金しますと言ってくださるそうです。本当にありがたいです。
 竹の募金箱に1万円札や5千円札…今回は札が多かったので竹の口から出てきません。急遽、竹を切り募金を出しました。

 けあふの社長は福島県いわき市在住で毎月数日間大分に来られています(竹田市出身)その関係で、私が福島県の支援活動に入ったときには大変お世話になりました。こちらが行っている活動もご理解頂いているので、今回”ふくしまっ子 応援プロジェクト”のポスターや募金箱を設置してくださいました。本当にありがたいですね。
災害ボランティアセンター運営訓練…玖珠町社協 [2011年12月19日(Mon)]
 昨日は、玖珠町社協からの依頼で訓練に参加してきました。一昨日は雪が舞っており、玖珠町までたどり着けるのか心配していましたが、高速が通行出来たので安堵しました。
 朝7時に大分を出て、途中の由布岳Pで一息入れました。

 


 朝焼けに映し出された由布岳はとてもきれいでした。きっと頂上は雪が降っているだろうと思います。

 玖珠町社協に到着すると、職員やボランティアさん、九重町社協の職員も応援に駆けつけていました。九重町社協職員は被災者として依頼をしてくる役割があります。

 まず、受付です。

 


 ここでこのような研修を行うのは初めてですから、職員さんは手探りです。大分市社協職員(被災地活動経験有り)のアドバイスを受けながら、少しずつ改善されていきます。

 ニーズ班はこの研修会の企画を行った穴井さんを中心に連絡を受けています。

 


 シナリオはありましたが、急遽想定されていない内容や、いきなりの訪問など、九重町社協職員の機転が素晴らしいです。応援しながら、自分達も学んでいます。

 


 一番混乱したのがマッチング班です。ボランティア活動として受けるべきではない内容も何とか受け付けようとします。あくまでボランティア活動ですから、危険が伴わないように、業者の仕事をとることがないようにしなければなりません。専門職とのネットワークも日常から作っておかなければなりません。また、ニーズ班の聞き取りが十分でないと、困ってしまうこともあります。そんなことも確認できました。

 


 今回はボランティアとして、ボラ連からの参加もありました。災害ボランティアセンターというものを理解し、私たちが出来ることは何か?ボランティアさん達も学習してくれていました。訓練を通じて疑問点も多くあがり、これからみなさんで修正しながらマニュアルを作っていくとのことでした。

 もちろん、マニュアルを作ることが大切なのではなくて、最低限の内容を全ての人が知り、そのときの最善を尽くすと言うことは理解してくださいました。もちろん、一番大切なのは、住民の命と暮らしを守るということ。

 そして、これは多くの町民に知ってもらいたい。何度も繰り返し行うことが大切。それぞれの方がそのことを確認してくださった研修会でした。
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