• もっと見る
幼児さんから、小・中・高・大学生・大人まで学べる塾「スペースわん」での出来事や
子育て中のパパさんママさんへのメッセージ、
そして、介護中のみなさんへお伝えしたいこと、などを
つらつらと書いてみます。
安心子育て、応援したい。安心介護も、応援したい。
そんな私の学びやつながりも紹介します。
<< 2025年09月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
学校へ行かずに同志社大学合格きらきら〜学校に行かなくなると勉強が遅れる?〜 [2018年02月27日(Tue)]
高3の年齢のAさんは、
小学校からずっと学校に通っていません。
中学も、高校も、です。
小3の年齢から「スペースわん」の通信教育で学び、
高2の年齢の時に、
高認(高等学校卒業程度認定試験)に合格\(^^)/
そのAさんが、先日、
同志社大学法学部に合格しました〜クラッカー
一般入試とセンター試験利用を受けたのですが、
センター試験では8割取れたとのこと(^ ^)V

Aさんは、「スペースわん」以外には、
高2の数ヶ月間だけ予備校に通ったのと、
大手の通信教育をちょっとやったそうですが、
基本は、自分で赤本をやっていったとのこと。
後で紹介する通信に書いたように、
「らくだメソッド」のプリントで算数・数学と国語を学び、
他の教科については私はノータッチでした。

Aさんに、
「自分で勉強するの、しんどくなかった?」と聞くと、
「やる気にならない時はあったけど・・・」という返事。
「そんな時どうしたの?」と聞くと、
「まあ、やるしかないですから(笑)」

はい、そうですね顔1(うれしいカオ)あせあせ(飛び散る汗)
この「やるしかない」という姿勢は大事だと思います。
受験も資格試験等も、結局は、
「自分でやるしかない」のです。
この覚悟なしに、
「どこの塾・予備校がいいか」「家庭教師の方がいいのか」
などということばかりに気を取られてしまっていては、
かえって「自分でやる」時間が減ってしまうということを
忘れてしまったりします。

Aさんは、
私立大学をセンター試験利用と一般入試で受験、
その受験科目を国語・英語・政経と決めたので、
「スペースわん」でずっとやってきた数学が
直接受験で必要だったわけではありません。
また、国語のプリントは今もやり続けているのですが、
これは漢字のみです。
ある意味、「スペースわん」のプリントは、
直接的に大学入試の受験勉強とはなっていないとも言えます。

ただ、Aさんは、小3から今まで9年半ほど、ずっと、
「自分でプリントをやり、自分で答え合わせをやり、
 自分で間違い直しをして、自分で記録表に記録する」
ということをやり続けてきたのです。
つまり、プリントを通して、
教わっていなくても、最初はできなくても、
自分でやり続ければできるようになっていく、
ということを、実感してきたのだと思います。

一昨年10月発行の
通信第28号「『教わる』よりも大切なこと」
このAさんの歩みを、
実際のプリントや記録表を載せて紹介していま〜すにこにこ

新通信28号.jpg

この通信の最後に書いたように、
「まず自分でやる」姿勢と「自分で学ぶ力」で、
高認も大学受験も、乗り切りました〜\(^^)/

「らくだ」のプリントをやるということは、
算数・数学、国語、英語という
教科の学力をつけるだけでなく、
他の教科を勉強する時にも役立つ、
「学びの基本」「学びの姿勢」を身につける、
ということなのです。

私がAさんのことを書くのは、
決して、「最終学歴が大切」と思っているからではありません。
大学に行かなくてもいいし、
行くなら、
いわゆる「有名大学」「偏差値の高い大学」でないと、
と思っているわけでもありません。

今まで20年以上、
「スペースわん」や不登校の親の会などで、
いろんな不登校のお子さんや親御さんに関わってきましたが、
それぞれ、いろんな道を歩んでいる事実を知っています。
音大に進み、個人で声楽を教えている人、
結婚し、子育て真っ最中の人、
アルバイトをしている人、
大学院に合格した人、
NPOで働いている人、
仕事にはならないけど自分の得意なことをやっている人、
自分のできることを模索中の人・・・etc.
でも、
学校に行っていた人の場合も、同様に、
道はいろいろですよね。
学校に行かないことで
選択肢が狭まることも確かにありますが、
逆に、
学歴が高いことでかえって選択肢が狭まることもあります。

また、
大学に行くためには、小・中・高校へ行かない方がいい、
などと言うつもりもありません。

人それぞれ、いろんな生き方があっていい、
どの道へ行っても、苦も楽もある。
でも、多くの人たち(親も子も)が、
「これが当たり前」「この道しかない」
「これが最善のコース」
と思い込んでいる、というフシがあります。
それは、どうなのでしょう?

基本、「スペースわん」の中学生にはまず、
高校に行きたいかどうかを聞きます。
そして、
「高校に行かない人生もある。
 卒業して職業訓練を受けるのもありだし、
 手に職をつけるために修業するのもあり。
 専門学校、通信制高校もある。
 高認(高等学校卒業程度認定試験)で
 卒業資格を取ることもできる。
 いわゆる『全日制高校普通科』以外の道はいっぱいある。
 あなたはどうしたい?」
と聞きます。
そして、それぞれのメリット・デメリットも話したりします。
その上で、「全日制高校普通科」を選ぶのはもちろんOKだし、
「へえ〜、そういう道もあるのかぁ」と知って
調べてみるのもいいし、そう思うだけでもOKにこにこ

高校生に対しても、
大学に行きたいのかどうか、確認します。
大学がどういう所かよくわかっていない場合もあるので、
どこまでわかっているか確認した上で、
他の道を考えたことがあるのか確認します。

いずれにしても、
「みんなが行くから」とか
「行くものだと言われたから」とか、
あまり考えずに、受験するのが当たり前と思い込んでいたり、
他に選択肢がないかのような認識で
受験したりすることのないように、ということです。
「いろんな選択肢の中から、自分で選んだ」
という意識で受験してほしいのです。

ただ、Aさんの場合、
小学校からずっと「学校」という所に行かずに
大学に行く選択をするというのは、
いろいろ考えた末の選択だと思いました。
なので、あえて何も聞きませんでした。
希望する大学と学部を聞いただけです。
「高校は行かない」と決めたAさんですから、
自分の意志で「大学は行く」と決めたはずです。

子どもが学校に行かなくなると、
「勉強が遅れる」と心配される方が多いです。
たしかに、授業の進み方を基準にすれば、
「遅れる」かもしれません。

ただ、
教師生活13年+スペースわんの22年半=35年半の経験から
学校に行っていても、つまり、学校で教わっていても、
それが身についていない子は山ほどいると断言します(^^;;
「教わった」「習った」ということと、
「自分でできる」ということは、全く別なのです。
一方的に聞かされる授業は右の耳から左の耳へ通過し、
与えられる宿題や強要される提出物で追われている、
そんな子どもたちがいっぱいいるのです。
「勉強は大人から無理矢理やらされるもの」
「勉強は機械的にこなすもの」
と思い込まされて、仕方なくやっている状態では、
なかなか身につきません。

逆に、
しばらく勉強から離れている時期があっても、
ある時、自分で「やる!」と決めたら、
子どもはびっくりするほど積極的に勉強します。
心配な場合は、
ごくごく基本的なことだけ続けていればOK 。
それが
「らくだ」でいうと算数の計算や国語の漢字に当たります。
これらは学ぶための「道具」ですから、
「道具」さえしっかり使えるようにしておけば、
あとは、進路が決まれば、
それに向けて「道具」を使って自分で勉強できます!

だから、
「受験で社会が必要だから、社会を教わらないといけない」
のではなく、
自分で教科書や参考書を読み問題集をやる力があればOK!

「不登校だと勉強が・・・あせあせ(飛び散る汗)
「不登校になったら将来どうなる・・・あせあせ(飛び散る汗)
という不安から解放され、
親御さんがちょっとでも楽になれたらいいなあ、
という思いで書いてみましたにこにこ
Posted by 永田 at 21:09
この記事のURL
https://blog.canpan.info/kikurinferin/archive/171
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント
ブックマーク
検索
検索語句
プロフィール

永田さんの画像