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2023年05月09日

ChatGPTで悩み相談ができる「きいてAIコメント」機能が公開されました

悩みや愚痴の相談サービス「きいて」にて、ChatGPTを用いた「AIコメント」機能を公開しました。
AIの力を活かして対応できる幅を広げ、相談者の不安やモヤモヤした気持ちを軽減するためのカウンセリングツールとして活用していきます。
https://kiiteyo.net/user/14365/


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ChatGPTで悩み相談ができるAIコメント機能

AIコメント機能は、投稿された内容をChatGPTのAPIが読み取り、自動でコメントをつける機能です。

「きいて」は毎日たくさんの悩みや愚痴が投稿されています。
投稿された内容にはサービス利用者や「きいてカウンセラー」がコメントやチャットを送るのが通常の流れですが、
相談に乗りたい人よりも相談したい人の方が多い現状により「投稿してもコメントがもらえないことがある」という課題がありました。

AIコメント機能の導入によってほとんど全部の投稿に対して、AIから自動でコメントが届きます。
それによってこの課題を解決できるのではないかと考えています。

より適切なコメントができるようにChatGPTのAIで「きいて」独自の調整がされています。

AIは「心理カウンセラー」のキャラクター設定が与えられており、投稿内容に合わせて心理カウンセラーのようなコメントを返します。
もちろんAIはまだ技術的に発展途上のため精度が低い部分もありますが、人が対応しきれない範囲をAIが補うことで誰からもコメントがつかないという寂しい状況を回避し、相談者からの幅広い投稿に対応が可能になると考えています。


チャットGPTは人の悩みを聞くことができるのか?
2023年から急速に話題になっているチャットGPT
これを悩み相談として活用することは可能なのでしょうか?

そもそもChatGPT(チャットジーピーティー)というのは、
入力した質問などのテキストに対して、人間のような返事(回答テキスト)をする対話型のAIチャットサービスです。

チャットGPTはOpenAIという人工知能研究機関が作り出したサービス。
2022年11月に公開されてから返事の精度が高いとのことで話題になりました。

「GPT」とは与えられたテキストに対して自然な言葉を作り出すAIのことで、インターネット上にあるありとあらゆる情報を解析して学習し、複雑な言葉や言い回しや表現など幅広く理解できるのが特徴です。

「ChatGPT API」が公開されたことで、OpenAIの公式プラットフォーム以外のサービスからでも簡単にChatGPTのチャット機能を導入できるようになりました。

「きいて」にもChat GPT APIが使われています。
きいて内に投稿された悩みはChat GPT APIを通じてAIにリクエストを送り、AIからの返事を受け取ったら「コメント」としてきいてに表示しています。

公開直後の動きを見てみると、精度が高いという評判なだけあって、投稿された悩みにも適切に答えることができているようにも感じます。
まだ公開したばかりですが、現在の様子から考えられるメリットとデメリットは以下になります。

きいてコメントAI(ChatGPT)のメリット
・精度が高く、優しい声掛け・情報提供・解決策の提案が適切であることが多い
・投稿された悩みに素早く回答することができる
・ほぼ全ての投稿に対してコメントを付けることができる

きいてコメントAI(ChatGPT)のデメリット
・正論すぎるコメントが多い
・答えがある内容を間違える
・返事ができないのに質問を送る
・「気持ち分かります」と言う

参考になる、面白いという点において、現状としては「きいてコメントAIはあった方がいい」と感じています。
ただしやはりAIなので間違えることもありますし、
そもそも人間の悩みに対して、人間じゃない何かが回答することに違和感を持つ方も多いようです。
AIからのコメントは不要だとして、AIのアカウントをブロックした利用者も結構います。

今の段階で何かを結論づけることは難しいですが、今後AIはカウンセリングツールとして活用できるかどうかという側面も含め様子を見たいと思います。


ChatGPTのAIに質問してみた 1
【相談】
最近なぜか彼氏が冷たいんです…私はどうしたらいいのでしょう

【ChatGPTからの回答】
まず、彼氏が冷たくなった理由を知ることが大切です。彼のストレスや不安、仕事や家庭の問題が彼を冷たくしている可能性があるので、彼に相談してみることをお勧めします。彼が自分の思いを話すように促し、それを聞いた上で、彼をサポートし、共感することが重要です。

また、あなた自身にも気を付ける必要があります。彼が冷たいことに対して、あなたはどのような感情を抱いていて、どのように行動しているのでしょうか?自分自身が彼に対して感じる感情を整理し、それをうまく表現することも大切です。

最後に、カップルとしてのコミュニケーションを改善することも必要です。話し合いやコミュニケーションを増やすことで、彼との距離を縮めることができます。また、一緒に過ごす時間を増やすことで、お互いの愛情を深めることができるでしょう。


ChatGPTのAIに質問してみた 2
【相談】
モヤモヤした気持ちが晴れません

【ChatGPTからの回答】
それは大変ですね。まず、どういったことが原因で心がモヤモヤしているかを明確にすることが大切です。自分で気づくことができない場合は、誰かに話して聞いてもらうことをオススメします。

そして、自分の感情に向き合うことが必要です。感情に断ち切りをかけず、正当に受け止めることが大切です。うまく感情を表現できない場合は、ノートに書いてみたり、自分に向けて話しをすることで整理することができます。

最後に、適切な方法でストレスを発散することが大切です。散歩や運動、深呼吸など自分に合った方法を取り入れることで、心が晴れやかになることが期待できます。もし、自分で解決できない場合は、専門家のカウンセリングを受けることがオススメです。



悩みや愚痴の相談サービス「きいて」

「きいて」は匿名・無料で利用できる悩みや愚痴の相談サービスです。2021年から開始し現在はウェブ版とアプリ版を提供しています。きいては新しいSNSカウンセリングサービスとして運営され、誰にも言えないような悩みから些細な愚痴まで気軽に投稿できるプラットフォームです。

悩みを投稿するとそれを見た誰かが共感してくれたり、同じ悩みを抱えている人から返信が来たり、臨床心理士や公認心理師などの資格を持った「きいてカウンセラー」からコメントが届いたりします。

本当であれば、すべての投稿に対して人間がコメントをし、悩んでいる人に丁寧な傾聴ができる体制を作りたいと考えています。

しかし人力では対応できない場合も多く、投稿される悩みも多いため今もまだ課題が残ります。
ChatGPTの活用は、あくまでも「人」を大事にしつつ、カバーできる部分はAIにカバーしてもらう
という立ち位置で活用できたらいいなと考え模索中です。

無料で誰でもサイトを見ることができますので、
もしよろしければ「きいて」のサービスや「きいてコメントAI」の活動を覗いて見ていただければ幸いです。

悩み相談・愚痴雑談サイト「きいて」
posted by 松下 at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | いいね | 悩み

2023年03月05日

誰も自殺しなくて良い社会を目指して

「誰も自殺しなくて良い社会を作りたい」というのがきいて運営の夢です。

悩み相談・愚痴雑談サイト「きいて」
https://kiiteyo.net/


日本では年間で2万人から3万人ほどが自殺をしています。

ニュースでは若者の自殺が取り上げられることが多いですが、年代別に見てみると10代の割合は低く、40代から50代の割合が多くなっています。

自殺の理由は健康問題が最も多く、次いで経済的問題や生活における問題、家庭問題に起因するものが多くなっています。

毎年自殺に関する統計が厚生労働省から発表されます。去年より増えたとか減ったとか全体の人数を知る機会は多いかもしれませんが、データだけで全ては理解できません。そもそも発表されている人数が全て正しいわけではなく、亡くなった状況によって「病死」や「変死」というカテゴライズをされる場合があります。データ上は自殺者数が減っていても、本当は増えている可能性も考えられます。




自殺を防ぐためには「誰かに助けてもらう」のが一番だと思います。

人は悩む生き物です。問題に直面したとき、必ずしも自分一人で乗り越えられるわけではありません。問題が大きいほど自分だけではどうしようもなくなります。一人で悩んでいても「もうダメだ」「死んでしまおう」というネガティブな考えばかりが先行してしまい悪循環が生まれます。

そうなる前にまずは「人に話すこと」が大事だと思います。問題を解決する方法が見つかるかもしれませんし、人に話すだけでもスッキリします。誰も信頼できない、話せる人がいないと考える人も多いですが、相談相手というのは意外とたくさんいます。病院に足を運ぶことができればカウンセラーが話を聞いてくれますし、今はインターネットを通して色々な人と関わりを持てるので、そこで相談してみるだけでも変わるでしょう。

とにかく一人で悩みすぎないように、何かあったら都度人に話して、死にたいときは死にたいと言ってしまいましょう。

きいてはインターネット上で悩みを話せるサービスとして運営しています。誰もが気軽に悩みを話せるようになれば自殺が減るのではないかと考えていますが、まだまだ社会を良くするほどの影響はありません。

もっと気軽に相談できて、もっと気軽に相談に乗れる環境を作って、日本で誰も自殺しなくて良い社会を実現していきたいものです。

悩み相談・愚痴雑談サイト「きいて」
https://kiiteyo.net/
posted by 松下 at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | いいね | 悩み