今回の体験は、どうしても見てほしいと言われ
参加したプログラム
湯バントと歩く和倉温泉とご当地の食巡りでした。
1年半前、七尾市で研修があった時に
「みちくさ小道」の事例発表をさせていただきました。
その中で、「吉備路八十八ヶ所巡り」の話を地域のおかみさん会の方
聴いてくださっていました。
その事例がきっかけで、今回のお地蔵さんプロジェクトが行われたそうです。
うまみん実行委員の谷内さんから頂いたメール
モデルは総社の
加藤さんたちの、古ツーリズムの中で実践された前掛けづくり
だそうです。
じつは一昨年の12月に能登で行ったオンパク研修のときに、
その方、1日目の和倉温泉観光会館での講座に参加されていて、
全国のオンパクの取り組みの報告を聞いていてはっとひらめいた
らしいのです。
和倉の地区が何か元気がない、自分たちから動かなきゃ・・・と
思い、何をしようかと思っていたところ、いつも散歩で通う和倉温泉
のなごみの丘というところに何十体とある阿弥陀如来のお地蔵さん
のことが気になっていたんだそうです。誰も参る人もなくひっそりと
たつお地蔵さんたち・・・。どこか寂しそうだったそうです。
総社のお話を聞いて、これだ!とひらめき、おかみさん会みんなで
前掛けをつくって飾ったところ、昨今の健康ブームでウォーキングを
楽しむ人たちを中心に、地域の人たちがそこによくお参りに行くよう
になったのだそうです。
それが今年になって、だんだんと雨風にさらされて色もあせてきたので
新調しようとしたのですが、それならいっそいろんな人を巻き込んでしまえ、
ということで、和倉・石崎地区の敬老会のおばあちゃんたちに前掛けづくり
を一緒にやりませんか?と誘ったんだそうです。
そのお誘いチラシには「功徳を積んでボケ防止」とあって、これが功を奏したのか、
たくさんのおばあちゃんが楽しんで一緒につくってくれて、当初は10枚ほどしか
必要でなかったものが、40枚もの枚数ができてしまった。
そうしたら、そこの丘の登り口にあるお寺さんが、お守りや数珠を販売する
ところで1枚300円でその前掛けを参拝者に販売してくれることになり、
お寺も参って、お地蔵さんのところに願掛けにいくとよいですよ、となった。
当初はお地蔵さんの首に何枚も前掛けをかけていたけれども、そのうち
たくさんになってきてつけられなくなってきたところ、じゃあ願掛け用の
絵馬かけのようなものをつくれないか、という話になり、地元の大工さん
に参考までに見積もりをとってみたら「そんなら材料費だけでつくって
やらあ」となって寄進をしてくれた。
今では、お地蔵さんのまわりがひとつの参拝スポットになってしまって、
地元の人はもちろんのこと、観光客もぽつぽつと参りにきてくれるよう
になってきた。
お寺さんも、ぽつぽつと前掛けが売れていくので、販売収益は一部
がお寺へ、一部が材料費+製作費としておばあちゃんたちにお金を
渡したい、となった。なくなってきたら、またつくってほしい、となってきた。
ところが、おばあちゃんたち、自分たちは楽しんでつくってる
から1枚いくらでつくってるつもりはないと頑なに受け取りを拒否
していたのが、お寺さんが一計を案じて、おばあちゃんたちのボケ封じ
の集まりへのお茶菓子を届けましょう、ということで、集まって前掛け
をつくるデイサービスをするたびにお茶菓子が届くようになったのだそうです。
これにはおばあちゃんたちも大喜びで、今ではこんな風になったんですよ、と。
総社のあの方にお礼が言いたくって!という報告でした。
と報告いただきました。
エプロンを絵馬に見立てて、奉納しておられました。
可愛いエプロンですね。
前に見た時にはなかった風景でした。
女将さんに感激の再会です。
話した言葉を受け止めてくださり、ヒントにしてここまで発展したことに
話した本人がビックリでした。
女将さんの話では、女性でも地域を変えられことを実感したと言われました。
エプロンの次は、花で町を一杯にしたいと
次なるプロジェクトに挑戦されていました。
嬉しい出会いでした。