貧乏性?
[2018年10月31日(Wed)]
先日来は修理ものブログが連続しました。
自分では何の違和感もありませんでしたが、
「新しい道具に換えたら」と何度か言われました。
修理して使う大半の理由は金銭的都合ですが、
それ以外の理由もあります。
1)道具・機械は複数の部品で作られていて
各部品の寿命のうち一番短いものが総合的な寿命になります。
メーカーはトータルで利益が出るよう作りますので、
交換頻度の高いもの(寿命の短いもの)を消耗部品と呼んで
交換して機械としての稼動可能時間を延ばします。
ところが、適当な時間で買い換えて貰わないと
商売的には困ります。
一度買ったら次回は30年先とか50年先だと
かなり高額で販売しておかないと会社が潰れます。
私の知る例は、
某小型ディーゼルエンジントップメーカー関連会社Y造船の
ファイバー製小型漁船です。
去る昭和も50年頃、木造漁船にとって代わる優れた製品でした。
ところが、(私の想像ですが)メーカーが予想した買い替え時期を
遥かに上回る耐久性を発揮したことと漁師さん減少で
売れ行きはある時期を境に激減、会社は大きく方向転換を迫られました。
「製品」としては優れたものでしたが
「商品」としては残念ながら時代と乖離していったようです。
2)パーツ交換すれば使えるものを寿命といって使わない罪悪感
3)交換する費用を高めに設定して買い替えに誘導するメーカーへの反発
などです。もちろん資金不足は否定しませんが。
口の悪い友人からの激励の言葉は
「貧乏性は治るかも知れんが
貧乏を治すほうが早いんじゃねーの」
そのとーり!