「特定非営利活動法人けしごやま」のブログ

主に飼料代金の都合で
卵売価を値上げさせていただきました。

通常、値上げ当初は
売り上げ減少→復旧
というパターンです。

今回もそういう状態ですが、
復旧までにどれくらいの時間がかかるか
少し心配しています。

大卵関連で「初放卵」という言葉が
出てきました。

私にとって「初放卵」は
鬼門ハードル疫病神・・・的な
意味もあります。

放卵開始鶏が、
部屋の中で40％位になると
「いじめ」が始まります。

初放卵時は無理がかかる処
肛門あたりからの出血があると
他の鶏から攻撃されることが
よくあります。

運が悪いと死亡することも
たびたびでした。

今回、放卵開始時期での「いじめ」は
殆どありませんでした。

何故減ったかの推測理由は
複数ありますが、
にわか仕込みの「愛」が
原因だと嬉しいです。

卵のおおきさは鶏種によって
大体決まっているようです。

個体差もあるようですが、
放卵開始時は小さく
慣れるに従って大きくなるようです。

大きな卵は放卵に慣れた健康な個体鶏が
産んでくれているようです。

これから増えそうです。

普通の大きさの卵は約55ｇｒです。

最近大きな卵　約75ｇｒ〜80ｇｒ
がちらほら見られます。

画像一番大きなものは80ｇｒオーバーでした。

70ｇｒ以上、4個で300ｇｒ以上
の4個パックを作りました。

毎日は出来ませんが、
運が良ければ出来る日もあります。

出来た日には販売店に並びます。

2つ玉かどうかは調べていません。

ラッキーアイテムと呼ぶ人もいます。

放卵数はうなぎのぼりに増えています。

放卵開始鶏が増えていることが
主な原因ですが、
割り引いても2〜3割は別の要因です。

複数あると想像していますが、
1番自分の心に心地よいものは
「鶏への敬意」
が効果発揮しているのでは
という推論です。

お恥ずかしい話ですが、
数年前、
抱卵性の強い烏骨鶏が
地面にしゃがみ込み卵を抱えていることが多く
卵鮮度確保のために
「蹴り飛ばしても構わない」
と言っていました。

近年職員に加わっていただいた方が、
「お邪魔します」
と言いながら鶏舎の部屋に入っていて
随分丁寧すぎる人だと思っていましたが、
鶏に対する敬意を教えて貰いました。

見えないものですが、
大切なものを
鶏に提供出来始めたと
感謝しています。

価値観を強要するつもりはありません。

食べて「美味しい」と感じて貰えるよう、
私が目的としていることがあります。

働く人達のチームワーク（同じ想い）
鶏（自分以外の存在）への敬意
です。

つい最近気が付き、
身の程もわきまえず
周囲に求めることに
させて戴きました。

元々は自分の孫のアレルギーから
始まった「安全な食材」です。

子育てされるお母さん方に
流通する一般の卵と同じ値段で提供出来れば
この上ない喜びですが、
現実にはなりませんでした。

高額ですが、高価ではなく
金額以上の価値を込めることに
心を砕いています。

他の卵生産者さんの現場を
確認して回ったわけではありませんので、
自分の飼養状況しかわかりません。

私達の飼養販売する卵は
最低限のハードルが
抗生物質・ホルモン剤を使わない
現実的には、配合飼料を使わず
米を主食に野菜・牡蠣殻・塩を
使っています。

自分なりに「安全」と信じていますが、
働く人、ときおり、餌の足しにと
米や野菜を下さる人達・・・
皆様の善意の上に成り立っています。

有難いことと毎日感謝しています。

昨夏からの雛が放卵を始めて
卵数も増えて来ました。

年始初頭は需要家さんに
待っていただく状態もありましたが、
先月下旬から解消できています。

鳥インフルエンザでの処分数も
150万羽を越え、飼料高騰などで
卵価も上がり、好調な販売状況でした。

米を主食とする鶏飼養ですが、
ご存じのように
主食用米が大幅に値上がりしたためか
餌料確保に黄ランプ点灯
諸物価高騰の影響を避けられず
値上げしました。

値上げ効果は抜群？で
販売量が落ち苦戦する時期に入りました。

周囲の一般人？は私同様
お金の都合が大きな割合を占めています。

こちらは烏骨鶏卵をゆで卵にしたもの。

喫茶店のサイドメニューです。

値段のせいかすぐに売り切れます。