おかやま地鶏黄ランプ
[2020年11月09日(Mon)]
がむしゃらに進めた「おかやま地鶏」ですが、
方針転換を余儀なくされるかも知れません。
その昔、バブルの余韻残る頃、
時の県知事さんの肝いりで
岡山県にも地鶏が誕生したそうです。
が、先行していた他県に
有利な組み合わせを使用され、
3世代かかる組み合わせに追い込まれたようです。
某あわおどりは父**、母--の組み合わせで
生まれた雛を要件どおり育てれば商品になります。
一方、おかやま地鶏は祖母**、祖父--
生まれた♀に父おや++と交尾し、
やっと生まれた雛を要件どおり育ててやっと商品です。
1世代分旨ければそれに見合う値段で販売できますが、
各段の旨さというものは、残念ながらないようです。
一方、昔の誕生時と比べて求められるものも
変わってきたと思います。
私は現在のキーワードは「安全」だと思います。
普通の味でも「安全」なものが選択される時代に
なり、今後より強く求められると思います。
「安全」を担保するものは大部分「飼料」です。
また発育を促進するホルモン剤も存在するようですが、
必要なもの全てが入っているという「配合飼料」を
与えない限り、自分で各種薬剤を与えない限り
鶏の健全性は管理可能だと考えています。
時折近隣の方から頂く野菜などに
残留農薬・遺伝子組み換え作物の影響の
可能性は否定できませんが、
現在は極めて少量なので優先順位下部になっています。
さて今年は飼料用米が不作で
例年どおりの収量がありません。
羽数を晴らし出荷量を減らすか、
おかやま地鶏を減らし、
血統を拘らず、「安全」を確保した普通鶏にして
提供できる肉・卵の量を確保するか
選択を迫られています。
せっかく頑張ったおかやま地鶏を
減らすことに抵抗もありますが、
私の満足感よりも
より多くの人達に安全な食材を提供できるほうが
よいのは当然です。
複雑。
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