左抱きのなぞ [2008年11月26日(Wed)]
昔から五臓六腑(東洋医学の用語)とよく言いますが、五臓とは、肝、心、脾、肺、腎のこと。人間の体は外から見るとほぼ左右対称ですが、体の中は違います。肝臓は右側を中心に位置し、心臓はご存知のとおり左側にあります。脾臓は左側の端の方です。肺は左右にありますが分葉が異なります。腎臓も左右にありますが、高さが微妙に違います。
さて、母親が赤ちゃんを抱っこするときに、左側に赤ちゃんの頭を持ってくること(左抱き)が多いという事実に気付いていらっしゃる方も多いと思います。昔の絵画や彫刻などで見られる赤ちゃんも、ほとんど左抱きされています。 このことは、心臓が左側にあって母親の心臓の鼓動を聞く事で安心するから、右利きの人が多いから右手を自由にさせるため、などと説明されることが多かったようです。心臓が左→左抱き→右利きという順序の理屈もあるのか? と、ここまで考えて、文献を調べてみました。 つづく by Ohta |