待ちに待った退院 [2008年10月29日(Wed)]
Sは臍帯血移植をし、無事にそれは成功しました。
そして、待ちに待った桜の咲く季節が来ました。。。 小児病棟へ戻り、Sも私も退院を間近に控え早くその日が来ないかと、これまで以上に病院にいることをストレスに感じる毎日を過ごしました。 そのときの私は「やっと家に帰れる!やっと家族みんなで過ごせる!」という気持ちと「友人たちを置いていかなければならない、、、」という後ろめたさとのジレンマの中にいました。 そんな退院を間近に控えたある晩、Sがなぜか足の甲のあたりが痛いようで、一晩中泣き続けたことがありました。 しびれたのかな、、、何だろう?何だろう? しばらくたっても治らない、、、何だろう?何だろう?何だろう、、、 当直の先生に看てもらっても原因はわからず、あんまり痛がるので、とにかく痛み止めを投与してもらい、結局その夜はベッドにおろせば泣くような状態の中、部屋にも戻れず(総室だったので、、)、談話コーナーでSを抱いて一晩過ごしました。春目前のまだ寒い、心細い夜でした。 夜が明けて、何事もなかったようにSは普通にもどりました。 一安心しましたが、「何やったんやろう、、、」という不安は消えません。 その2日後、退院の日を迎えました。 A(お姉ちゃん)が嬉しそうに迎えに来てくれました。「みんなでおうちにかえれるん?やった〜!やった〜!」 お世話になった看護師さんたちと記念撮影をし、私は大切な友達を置いていくことに罪悪感を感じながら、そしてここから離れることになぜか寂しいような気持ちを感じながら、それでも「もう絶対ここにはこないっ!!」と逃げるように家路につきました。 これから、週1回の外来通院が始まります。 桜の木は少しずつ花を咲かせていました。 ![]() ![]() |