「生命とは何か」 [2008年10月09日(Thu)]
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日本人のノーベル賞受賞が続きますね。きょうは、ノーベル物理学賞の日本人独占にちなんで物理の話題を。
この1年の間に、古典的名著と言われるシュレディンガー著「生命とは何か」の岩波新書判が版を重ね、岩波文庫判も新しく登場しました。湯川秀樹博士が渡米中にこの原著に感動して、日本に送って翻訳が開始されたという逸話が残っています。 著者のシュレディンガー博士は、湯川博士と同じ物理学者ですが、DNAが発見される10年ほど前に、物理学者の眼で生命について鋭く考察しています。 「なぜ原子はそれほどに小さいのか?」という命題と、その裏返し「ヒトはなぜそんなに大きいのか?」。原子の大きさは約1オングストローム(1メートルの100億分の1)。ヒトの身長を1メートルとすると原子の大きさの100億倍。 物体を構成する原子や分子は常に微細に勝手な方向に向かって運動していますが(例えばブラウン運動に代表されるように)、全体として、平均として一様な振るまいを示します。個々のバラバラな動き(不精密度)は全体に吸収されてしまいます。 ここで、統計学的な確率的な話になってきます。シュレディンガー博士は、√nの原則を持って説明します。物理現象は、その構成物の数をnとすると、√nの程度で不正確であると言うのです。数が100個なら、√100=10、つまり10/100=10%の誤差率となりますが、数が大きいと、例えばn=100 万(1,000,000)ならば、√1,000,000=1,000 となって、1,000/1,000,000=0.1%の誤差率となります。このことから、ヒトの大きさが原子の大きさの100億倍であることが、理にかなってヒトが原子の勝手なふるまいに影響を受けにくくなると言うのです。ちなみに、n=100億の場合の誤差率は、計算してみると0.001%になりました。もし、大きさの差が小さいと、わずかな数の原子の運動がヒトの感覚に影響を与えることになって、えらいことになるのです。 20世紀から続く物理学は、医学に多大な貢献をしています。放射線診断(レントゲン、エコー、CT、シンチ、MRI、PET)、放射線治療などきりがありません。 by Ohta (追記) 以上の記載は物理に素人の私の解釈です。間違っていたらご指摘ください。 |




