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チャイケモができること 2 [2008年06月11日(Wed)]

こどもがリクエストするものを、すべて手作りで作ってしまうCLSは、こどもにとっては魔法使いのような存在だと思います。そしてこの魔法使いは、プレゼントの品だけではなく、その演出まで手がけます。みんなが誕生日を祝うその時間だけは、病気・治療のことを忘れさせてくれます。
そのこども達を見て
『この子、こんな風に笑うこともあるねんなあ』
『いつもお利口やけど、やっぱり心のどこかで我慢してるんやなあ』
と医療者が再認識する場面でもあります。
パジャマを着て、点滴につながれて長期間入院してると、どうしても『 病院の子』 になってしまいます。
全力で走り回り、笑い、泣き、叫び、踊り、唄っている本来のこどもの姿を、病院というところは忘れさせてしまいます。
その本来の姿をこどもにも、大人たちにも忘れさせないのがCLSです。
『 こども達のために、何かしたい』と思ってくださる方は、たくさんいらっしゃいます。
チャイルド・ケモ・ハウスの活動を始めてから、そのようなお気持ちをもたれている方々にたくさん出会いました。
しかし病院という組織は、非常に閉鎖的であり、新しい試みを始めるには多くの障壁があります。
そして昨今、医療費の高騰が問題となっており、儲からないことには病院はお金を出してくれません。例えば保育士を雇用すると診療点数は上がりますが、CLSを雇用しても1円の儲けにもなりません。医師・看護師など医療スタッフも過剰労働で疲弊しているのが現状であり、CLSを雇うなら看護師を1人雇う、または保育士を雇う、と考えます。
しかし私自身約1年間CLSと一緒に働いてみた感想としては、CLS1人は医師1人雇う以上の効果はあります。今までよりも患者・家族とのトラブルも減っていますし、検査説明の時間も削減できます。そして何よりも、患者・家族と医療者のコミュニケーションがスムーズになっています。

s.kusuki
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コメント
まつさん、いつも応援ありがとうございます。私も医師になってから『病院の子』という言葉を知りました。『病院の子』にしてはいけないと、いつも思っています。今後とも、応援よろしくお願いいたします。
Posted by: s.kusuki  at 2008年06月20日(Fri) 05:24

そうです、うちの子は1歳の誕生日も外泊できず、すっかり「病院の子」でした。
4か月から入院だったので、病院以外の世界を知らなかったのでどうにか過ごせたような気がします。
そんな子でも、プレイルームは大好きでしたし、病棟の廊下でさえ好きな場所でした。(よくおんぶをして、病棟中を歩いてしました)

病院にいれば治療が優先かもしれませんが、世の中は「治療」だけじゃないこともわかって欲しいといつも思っていました。

ご苦労も多いかと思いますが、本当にがんばってください!
応援しています!
Posted by: まつ  at 2008年06月11日(Wed) 14:39