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間違った医療 [2008年05月26日(Mon)]

最近よく新聞などでiPS細胞について取り上げられています。簡単に言えば、体の全ての組織や臓器になることができる可能性のある細胞で、これが実現すれば移植用組織や臓器の作成が可能になるというものです。現在の移植医療は他人からの善意で成り立っていますので、助けられる生命に限りがあります。少しでも早く臨床現場に活用されることを期待したいです。
一方島根県の診療所で採血針を使い回したことにより、他の患者さんまで肝炎に感染したというニュースもありました。

医療はどんどん進歩していきますが、初歩的なミスはなかなか無くなりません。
研究が進み様々なことが解明される一方で、臨床の現場ではあちこちで医療崩壊を起こしています。
小児がんの分野においても同様です。日本の小児がんの治療成績は世界でもトップレベルですが、『小児がん』に対する情報が行き届いていないために間違った医療が行われてしまうこともあります。取り返しがつくことがほとんどですが、取り返しのつかない事も稀にあります。

もちろん取り返しがつけばよいという問題ではありません。
不要な苦痛、傷跡、麻酔などをこどもにさせることは、医療ミスではないかもしれませんが、間違った医療だと思います。
また初発で病気のこともよく知らない医師が、無神経に『ガンかもしれないから大きい病院に行って』とこどもの前で言うことも間違った医療でしょう。何のフォローも無い『告知』は精神的苦痛しか与えません。

どこからどこまでが医療ミスで、どこからどこまでは間違った医療で、どこまでが許容範囲なのかは議論があると思います。
いろいろなレベルの間違いがあると思いますが、採血針の使い回しレベルの初歩的な間違いは撲滅するべきです。

間違った医療をうけたこどもを診ることほどつらく、また腹立たしいことはありません。
医学の進歩を十分に活用できていないと思うのは私だけでしょうか?

s.kusuki
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