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湯川秀樹 [2008年03月24日(Mon)]

医学生のころ、「小児科はこれから少子化やし儲からないらしいよ。しかも大人はずっと薬を貰いにくるけど、こどもは治ったらもう病院に来ないし。小児科希望は辞めといたほうがええよ」とある同級生から言われました。
このときばかりは、あまりにも腹が立って言葉もでてこず「うるさい、お前に関係ないやろ」と言ってしまいました。
私達が学生のころから少子化になることはわかっていましたし、ベテランになっても仕事が楽にならないことなどは周りの先輩医師からずっと言われ続けていました。
だから、楽が出来ると思って小児科医になっている人はほとんどいないと思います。

春は人事異動の季節です。この時期になると「あの病院から小児科がなくなる」「あの病院の小児科医師が開業するらしい、辞めるらしい」「あの病院の小児科はどう考えても人手不足だ」など景気の悪い話がとびかいます。
看護師さんも辞めていきます。

先日ラジオを聴いていたら、ノーベル賞受賞者の湯川秀樹さんの言葉が流れてきました。
「仕事は苦労が多いから辛いのではない。夢が無いから辛いのだ」

生活をするためだけに小児科医になろうと思った人はほとんどいないと思います。他の科もあるのですから。
看護師も同じくです。こどもの世話をしたくて看護師になった方もたくさんいると思います。
でも辞めていきます。

現在の小児医療は「〜〜夢が無いから辛いのだ」というよりは「〜〜絶望的だから辛いのだ」と言えるかもしれません。
若くして辞める人は「最近の若い子はつづかない」と言われることもよくあります。しかし「しんどくて辞めるんじゃない。未来が無いから辞めるんだ」という言葉を心の中にしまいこんで辞めていく人も多いと思います。

年度替りのこの季節、毎年いろいろと考えてしまいます。

s.kusuki
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