移植3 [2008年03月15日(Sat)]
いよいよ移植に向けての前処置が始まりました。
色々と前処置に関する説明を受けましたが、一番上手くできるかどうか不安だったのが定時に飲まなければならないお薬があると言うことでした。 6時間おきだったと思います。一日に3回必ず時間通りに飲まなければならないお薬があると説明を受けました。 めったにお薬を嫌がることはなかったのですが、初めてのお薬であること。量も処方された分きっちりと飲み干さなければならないこと。など、とてもプレッシャーを感じました。失敗をすると、期間をあけて飲みなおしのため、前処置のスケジュールが崩れ、今回プランした移植まで上手くたどり着けないと言うことでした。そんなことから鼻からチューブを入れ注射器で流し込み必ず飲み込めるようにしようという提案がありましたが、そのチューブを入れるときはやはり、子どもには苦しい作業になります。それに、決して気持ちの良いものではないので何回も入れては自分ではずしてしまうということを繰り返すだろう、、、と私も気がすすまず、お薬をいつも頑張って飲んでくれている我が子を信じ「いちかばちか、頑張ってみます!」と朝と昼と夜中の3回私が何とか飲ませると言うことで先生に了解を頂きました。 とても少量のお薬でしたが、プレッシャーは尋常なものではありませんでした。 朝と昼は何とか無事に一滴残さず飲ませることに成功しましたが、難しいのは夜中でした。 深夜娘もすっかり眠っている時間に飲まる時間が設定されています。 もちろん私も普段は眠っている時間です。看護師さんに「起こしてください。。」とお願いをし、 私も眠りにつきました。 深夜に看護師さんがお薬を持って来られたときには、なかなか眠りにつけなかったので気配で起き上がりお薬を受け取りました。 そして寝ている娘を起こし、お薬を飲ませました。最初は少しぐずりましたが、何とか無事に寝ぼけながらも飲んでくれました。 看護師さんと、成功を静かに喜びながらホッと胸をなでおろし、眠りにつきました。 こういったプレッシャーを感じる機会はこの限りではなく、幾度となくありました。 小児がんの治療には緊張やプレッシャーはつき物です。 点滴からも色々なお薬が入りました。 量もいつもよりずっと多いのできつい治療となることの説明を受けていました。娘の細胞をたたきにたたいて新しく入れる細胞が住みやすい環境をつくるためです。 前処置中、娘は、普段とかわらずアンパンマンのビデオをくり返し見たり、とても元気に過ごしていました。 まさみさま |