インフルエンザ予防接種 [2008年02月21日(Thu)]
小児科医(小)と内科医(内)の会話
(小)予防接種法で、65歳以上の大人はインフルエンザのワクチンを安く接種できるんですね。なんで、こどもは安くならないんでしょう。 (内)大人は文句言いますけど、こどもは言いませんからねえ。 (小)こどもには、選挙権もありませんしね。 (内)それと、ワクチンをうつ経済的なメリットがないと、お上はお金出してくれませんしね。老人がインフルエンザをこじらせた場合にかかる医療費と、こどもがインフルエンザをこじらせたときにかかる医療費を考えたら、大人には補助することになるんでしょうね。 (小)少子化ですし、こどもは大人よりも元気になるまでにかかる時間が短いですしね。でも、こどもが入院しないといけないときに、その親が仕事を休まないといけないことまで考えても、経済的なメリットはないんでしょうかねええ、、。お金がもったいないから、ワクチンを接種しない人が多いのに。4人家族で、例えば1回2500円としたら、家族で10000円ですよ。こどもは2回接種やから、こどもひとりあたり5000円ですよ。若い夫婦には結構な負担ですよ。 インフルエンザワクチンを接種しても、必ず予防できるわけではありません。また、ワクチンに公費が援助されると、ワクチンの副作用が起こったときに、国の責任が問われる可能性があるので、公費からの援助がないのでしょう。 しかし、こどもを育てにくい環境であることが事実としてあり、実際ワクチンを接種している人が多数いるのだから、接種したい人には公費からの援助があってもよいのではないでしょうか。 s.kusuki |