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薬害肝炎問題 [2008年01月07日(Mon)]

みなさま、本年もよろしくお願いいたします。

薬害肝炎問題について、記事を書かせてもらいます。
年明け早々、薬害肝炎患者一律救済の議員立法が可決しそうです。
被害者の方々にとっては、長年の願いがかない、とりあえずは一安心だと思います。

私は法律のことは詳しくありませんが、そういう良い解決法があるのであれば、なぜもっと早く議員立法なるものを成立させなかったのか、というのが率直な感想です。

財源の問題など、難しい問題がたくさんあるのはよく分かりますし、その財源は国民の税金ですから、そう簡単に使えないのもよくわかります。

しかし、一番大切なのは被害者の救済と、今後このような間違いを製薬会社・国がおこさないための先例となる結論をだすことだと思います。

私は医学生のとき、「これからの時代、情報がとても大切で、その情報を知らずに間違った医療をしたり、十分な説明をしておかないと訴えれるぞ」といろいろな先生に脅かされました。この理屈で言うと、血液製剤を使用することにより肝炎になる可能性があるという情報を知っていながら、もしくは知らなくても、どこかで発表されているにもかかわらず、その血液製剤の使用を認めていた当時の役人、製薬会社は訴えられて当然で、十分な責任をとらなければなりません。もっと言えば、このような情報をいち早く手に入れ世間に公表するのが製薬会社、国の役目です。(くわしくはhttp://www.hcv.jp/responsibility.html

小児がんのこども達の治療に、輸血・血液製剤の使用は日常茶飯事です。使いたくなくても、使わなければならない状況になります。リスク、副作用の無い薬などありません。しかも小児がん治療に使う薬は通常の薬より、リスクや副作用のでる可能性は高いのです。

この時期インフルエンザにかかれば、いろいろ言われているタミフルも使用します。

リスク・副作用を知りながら必要だと判断するから、薬を使用しているわけです。

このような思いで治療を受け入れている、家族・こどものことを考えれば、今回の結論は至極当然です。

なぜこれほどまでに国・製薬会社の対応が遅れたか。簡単に言ってしまえば「やる気」の問題だと思います。現場と国との温度差があまりにもありすぎます。「世の中には困っている人はたくさんいますから」と、困っている人を1人も救おうとしない役人の方、「病気になったんだから仕方がないでしょ」と思っている役人の方、もしいらっしゃったら、すぐに辞職してください。

国政に関わる皆様、国政に関わろうと思ったときの志を思い出してください!お願いします。

年明け早々、毒舌日記で申し訳ありませんでした。

s.kusuki
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