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母の趣味 [2007年01月09日(Tue)]

私は娘の入院中、病室では、時間が許す限り編み物をしていました。
何かに取り付かれたようにひたすら編み続けていました。

子供の頃、母に習った基礎編みを思い出しながら、いつも編み図と格闘して編み上げました。そのうち編み図もいらなくなりました。
病室のお引越しをするときにはいつも大量の毛糸も引越しました。

出来上がった作品は数え切れないくらいです。
外出は難しい次女でしたが、お姉ちゃんと元気にお出かけする日を夢見て、なんでもお揃いに編みました。

作品が仕上がれば次女はいつもすぐ身に着け「かわいぃれしょ?」と鏡を見てニコニコと喜びました。

ほとんどパジャマの生活でしたので、新しい服はとても喜びました。冬でも暑い病棟の中で、汗をかきながら「いやなんだ!着るんだ!」と脱ぐ事を涙ながらに拒んだ事もありました。

写真にあるのは、親子ともに、お気に入りの帽子で病棟内のお散歩の時にいつもかぶりました。これもお姉ちゃんとお揃いです。

すれ違う人達にも好評で「かわいいね〜」と声をかけてもらう事が私達のささやかな楽しみになっていました。

「きっと、お姉ちゃんも同じのかぶってお外散歩してるな〜」
と言うと「いっしょ?いっしょか!」と嬉しそうに、誇らしそうに自分でかぶって見せました。

大部屋の時には、母友達が「私にも編み物教えて〜」と来たりしました。その時は、ちょっとした編み物教室のようになり、子供がお昼寝の時間など、色々話し込みながら編みました。

さて、次女にそっくりなtweetyにかぶせてみました。


ちなみにこの縫いぐるみは楠木先生とお世話になった研修医の先生が、ターミナル期に自宅に戻った時にしたパーティでプレゼントしてくださった物です。
次女は「しょっくい〜(そっくり)」と喜びました。長女は今でも夜寝るときにはずっとこのtweetyを抱きしめて寝ています。

入院中の私を救ってくれた編み物は今でも立派な趣味のうちのひとつです。

このように、付き添いの人間が気分転換できる「場所」を取り揃え、提供するのも私達の大切な仕事の内のひとつだと思います。

「趣味」はとても大切です。


クローバーまさみさまクローバー
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