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ダニー・トーマスとSt. Jude A [2007年01月01日(Mon)]

1950年代に入り、トーマスはSt. Judeにたてた誓いを実現するにはどのような形が良いか、古くからの友人であるシカゴの枢機卿と話し合うようになり、メンフィスのある弁護士を紹介してもらいました。彼らは、トーマスの夢に賛同したメンフィスのビジネスマン・グループといろいろ議論した結果、これまでに類のない小児の難病治療を専門とするResearch Hospitalをメンフィスに建設することにしました。彼らの目標は、単なる治療施設だけではなく、小児のための世界的研究拠点を目指すというものでした。

さて、トーマスは募金集めを開始します。1955年までには、地域のビジネスリーダーたちも、彼がたくさんの有名スターをメンフィスに連れてきて行う慈善興行を補助するための募金活動を開始します。トーマスは妻のローズ・マリーを伴い、しばしば車で米国内を東奔西走し、集会や慈善興行の場で彼の夢と募金について熱く語りました。そのペースは、32日間で28都市を回ったこともあるような激しいものだったようです。

さらに集まった資金を運営するために、彼は自分の出身であるアラブ系米国人に呼びかけ、1957年11月に100にのぼるアラブ系米国人コミュニティーの代表者がシカゴに集まって、St. Jude Children’s Research Hospitalの運営資金獲得を単独の目的とするAmerican Lebanese Syrian Associated Charities (ALSAC)を設立しました。それ以来このALSACは、メンフィスに本部を置き、全米各地に支部を設けて、病院の資金獲得活動を全て担っています。現在、ALSACは米国内で3番目に大きな医療チャリティーで、100万人を越えるボランティアによって運営されています。

1962年、遂にダニー・トーマスの夢 St. Jude Children’s Research Hospitalはその扉を開けます。彼が「Little hospital in Memphis」と呼んだ開院時の年間運営費は100万ドル。職員125人。小児の急性リンパ性白血病の救命率は4%だったそうです。

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コメント
田村様、明けましておめでとうございます。
私も、今回の記事を書くにあたって少し資料集めなどをして、初めてダニー・トーマスの活動についてきちんと理解しました。

今年もこの病院について、いろいろ投稿出来ればと思っていますが、政治・税制・宗教など本当にたくさんの事が異なるので、私も決して米国が凄くて日本は駄目だと言うつもりはありません。ただ、これは私たちSt. Judeの日本人小児血液腫瘍医が小泉前首相に訪問をお願いした理由でもあるのですが、世の中にはこんな形態で運営されている病院があるという事実を少しでも多くの日本国民の方々に知ってもらえたらと強く感じています。その意味で、このブログに投稿する機会を与えて頂いていたことは、私たちにとってもチャンスだと思っております。

本年もよろしくお願い致します。
Posted by: Hiro  at 2007年01月02日(Tue) 05:24

メンフィス、Hiro先生、、、
新しい年のはじまりに、心うたれる記事をありがとうございました。チャイケモ事務局の田村です。アメリカの寄付文化の裏には、活動される方の揺るぎないコンセプトと資金集めにたいする甘えのない努力があることを知りました。このテーマをもっともっと勉強しようと思います。
Posted by: 田村 亜紀子  at 2007年01月01日(Mon) 22:38