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建築は詩 [2013年02月01日(Fri)]
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建築家吉村順三さんの言葉と出会う。
各地の建築スタイルは、その地、その気候、その思想的背景に合うものなので、日本の建築は、何でも西洋風に華美なのが良いのでは無く、簡素の美が適している、というのには頷く。

近代化や商業主義に押されて、本来守るべきものが壊されて行くのを危惧し、何を後世に伝えて行くべきか、自らの勘を養い、後輩建築家達を育てていた。

これまで建築という仕事は、遠くの誰かがやっているような気がしていたけれど、時代の先を見据えて、人々の生き方に地味だけど非常に影響を与える器をデザインする仕事だと知り、今の私たちが職は違えど、やっていることは同じだと認識出来たのはとても嬉しい。

唯一残念なのは、彼自身はもういないということ。彼の生きた背景を想像し、彼の遺した言葉に時代を超えて共感し、その想いを受け継がなくてはならないと思った。