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恵楓園入所者の手から型取りした「手の彫刻」の紹介B[2018年02月03日(Sat)]
 熊本大学にご協力いただき彫刻を作成することになりましたが、最初に必要なのは言うまでもなく手の型取りです。しかしながら、実はこの型取りこそがかなり困難な作業でした。

 通常、手から彫刻を作成する際には石膏を使って型取りするそうです。しかしながら、石膏はわずかながら熱を発するそうで、火傷に至ることはまずないのですが、ハンセン病の後遺症によって手の感覚を失っている入所者にとっては危険と判断されました。
 入所者は熱い物に気づかず触れ続け、知らない間に火傷をしてしまうということがよくあるのです(湯呑ですら火傷することがあります)。

 そこで様々な型取り方法を大学側でご検討いただいたとのことですが、このことは後日のテレビ放送で知りました



(KKT熊本県民テレビ 2017年11月1日(水)「テレビタミン」16:50―19:00放映。以下で提示する写真は著作権法32条「引用」に関する条項に対し、文化庁が付したガイドラインhttp://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/chosakubutsu_jiyu.html
に従って提示するものです)。

KKT@.JPG


KKTA.JPG


KKTB.png


(KKT!放送映像はここまで)

 型取りの初回は7月14日に行われました。大学から恵楓園の方に、先生、院生のお嬢様にわざわざ来ていただいたのですが、杉野ご夫妻の体調を気遣いながら丁寧に型取りを行っていただきました。

型取り夫2.JPG


型取り夫1.JPG


型取り妻.JPG


 しかしながら残念なことに型取りは最後の切り出しのときに失敗してしまい、指の形状をきれいとることができませんでした。ご夫妻の指の屈曲、後遺症により曲がった指の腹がわに、型取り剤であるシリコンが残ってしまったのです。ご夫妻の体調を心配するあまり、型取り時間をやや短く見積もったことも原因の一つでした。

切り出し.JPG


 繰り返しシミュレーションを行って来ていただいたいもかかわらず、残念でなりませんでした。

作成手順ノート.JPG


 そこでこの型取りの再チャレンジが行われていくことになるのでした。

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