「頑張る」から「出来たわ」へ
[2024年11月30日(Sat)]
何かに挑戦しようとすると、誰もが無理していますが、その自覚がないことがほとんどです。
ひきこもっていて、思い悩んだ結果「やるぞ!」と、やっとの思いで決心したのなら、なおさらです。
ここで、少し気持ちに余裕を持たせてあげてほしいのです。
頑張ったら出来ること、無理すれば出来ることは、出来るこ
とではありません。
頑張ってしまうことであり、無理しないと出来ないことで、あります。
なんとか出来たが、疲れが残った、嫌な思いがしたというのは、疲れることだし、嫌なことだったと判断してください。
それを無理に、少し頑張ったら出来ますから頑張ってみますというのは、心の自傷行為で、これを続けると、自分を大きく傷つけていくことになります。
少しだけ無理してやってみようと、やってみたら、知らぬ間に出来ていたというのは、出来ることなのです。
本人に、何かをお願いする時、提案する時も、その点をご本人に確認しながら、進めていただくことを、お願いします。
心の動線を替える
家族が変わると、本人が変わるといわれますが、考えが、右から左に替わることではありません。
いつもしていたことをしなくなる。
いつもしていなかったことを、している。
今まで、お母さんにお願いしていたことを、自分で黙ってするようになった。
今まで、お父さんに頼むことはなかったのに、頼まれるようになった。
これは、どちらも大きな変化と評価して、心が動き出していると判断します。
その結果について、親が想像していたこととは違い、到底同意できないとしても、動いたのです。
お母さんが心配していたなら、これからは子供に心配して
もらいましょう。
父親があてにならないと思い込み、頭を下げてまでしてもらいたくはないと思っていたことを、頭を下げてでも、してもらいましょう。
心の動きをこれまでとは違った方向に動かしてみる試みは、家族の「やってみる」「変わる」の始まりといえます。
子供は、ひきこもっていたとしても、いつまでも子供のままではないのです。
どんなことも、やってみないと、出来るかどうかはわからないし、先月出来なかったことが、今月の今日は、たまたまできることもあるのですから。