眉山の桜
[2022年03月31日(Thu)]
三寒四温の季節を潜り抜けて、一気に春の訪れかと思わされると、徳島市のシンボル「眉山」の山肌が、淡い桃色へと染まり始めました。
いよいよソメイヨシノの出番でしょうか?
「待ってました!」と声がかかり、花見弁当を仕入れてきて、奥さんと二人で、昼過ぎに出かけました。
西側から入り、少し登ったところの中腹に、人気の花見スポットがあり、そこを目指した。
戦時中に慰霊塔を訪れる人のために、山道の両側に学生や住民により、勤労奉仕で桜が植えられたと聞いています。
慰霊塔の階段の裾の一帯が、公園になっていて、市内を見渡しながら、いくつもの種類の桜が楽しめる場所として賑わっていた。
今は車でその道を登っていきますと、公園の駐車場は勿論のこと、公園上下の山道に数珠繋ぎで駐車されていました。
ここを少し登ったところにキリスト教の共同墓地があり、私達はそこに車を停めて、降りていきました。
見晴らしのよい高台では、桜の下何組もの円陣が座を占め、昼食を楽しみながら、賑わっていました。
「これは場所を探すのが大変だぞ」と思いつつ歩いていくと、枝垂桜の前にベンチが一つ、私達を待ってくれていました。
私達の前の桜は枝振りが美しいのか、その桜をバックに記念写真を撮る子ども、カップル、お年寄り、お友達と、次から次へとやってきました。
澄んだ青空は一際桜の淡桃色を際立たせ、冷たい風が心地よいほどに流れると、一片の花びらがそのかぜに誘われて、舞い落ちてきます。
30分程の日常を離れたひと時を味わい、次は何処の桜を見に行こうかと話しながら家路についたのでした。