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風をあつめて

不登校・ひきこもりの支援活動をしているNPO法人フリースクール阿波風月庵の代表をしているかぜさんです。この活動で色んな若者やその親御さんと会いました。人の心っておもしろいです。僕自身も活動の中で、生き方がどんどん楽になってきました。そんな不思議な心の話をしてみたいなあ!


心が風邪をひく [2020年03月02日(Mon)]

お子さんが不登校(ひきこもり)となり、相談に来られる親御さんは、皆さん同じことを尋ねられる様に思います。

いつになったら、学校(仕事)に行けるようになりますか?

では、お聞きしたいのですが、
いつから、どうして、学校に(仕事に)行けなくなりましたか?
それは、親も、本人も、我々支援者もわからないのです。
しかし、行ける様になるための方法は、
我々支援者は、いくつも知っています。

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 不登校になり始めた時の状態は、心が風邪をひいたようなものです。
特効薬はありません。抵抗力を養う為の免疫力=生きる力を養うことしかないのです。
 この免疫力というのは体力のことも当然ですが、どちらかというと精神的な免疫力(ホメオスタシス)を指しています。

 では、どうすれば、本人に免疫力をつけることが出きるのでしょうか?
 本来免疫力は生まれたての赤ちゃんは備わっている筈なのですが、子育ての中で発育の中で、失われてしまった様です。

 その免疫力を育て直すことが目的といえます。
免疫力を取り戻した子ども(若者)は、自分から学校(社会)に歩き始めるものなのです。
 私達は、そう信じています。

 親が、家族が、先ず出きることは、本人の免疫力を育て直すことなのです。

 そのために、家族会、支援学習会、個別面談、訪問、スクーリングの各活動を展開しているわけです。
 各個人、各家庭によって違います。
みんなで知恵を出し合いながら、気持ちを支え合いながら、心の目が出てくるところを私たちと一緒に待ってみませんか?
Posted by 林 at 17:14 | 初期対応 | この記事のURL | コメント(0)
非言語のメッセージ「働きたくない!」 [2020年03月02日(Mon)]

2月22日の支援学習会でのこと。
参加者のお母さんが、「あっ、そりゃ駄目だわ!」と大きな声で思わず言葉にしてしまった。

この学習課題は「働いた経験のない若者に、働く気持ちになってもらいためには?」ということで、3人の若者を頭に浮かべて5人で話し合っていた。
本人も、「働きたいけど、どうしていいのかわからない。何がしたいのかもわからない。」というので、「本当に働きたいのかなあ?」というところから考えようとなった。

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昔の会員:父のSさんが、「働きたくない!」といった息子を諭した結果、息子は家出をしてしまった。
家族と住むのも嫌というので、風月庵に寄宿していた。

その父さんと「父親の会」で、自分の少年時代や青年時代、世の中の愚痴や家族のこと色んな話をしていました。何回目かに、「私も、実は、働きたくなかった」に気づいたとおっしゃったのです。
本当に自分がしたい仕事ではなかったということなのです。「自分は家族のために」と自分に言い聞かせて、辛い仕事の愚痴ばかりを家族にこぼしていたというのです。

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その話しの直後に出た、あるお母さんの一言が
「あっ、そりゃ駄目だわ!」でした。
息子には「働かないと駄目だよ」と、諭しながら、息子も何となく「働かないといけない」と納得したかに見えて、よくわからない。気持ちも意見もないのが正直なところ。

お母さんはいつも仕事に行く時「しんどいけど、嫌だけど、しょうがないわ。仕事に行ってくるわ!」といいながら出かけているらしい。

「仕事の経験の全くない息子が、仕事をしたいと思うはずがないですよね。」との一言に、私たちも納得でした。
Posted by 林 at 17:06 | 家族・親 | この記事のURL | コメント(0)
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