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風をあつめて

不登校・ひきこもりの支援活動をしているNPO法人フリースクール阿波風月庵の代表をしているかぜさんです。この活動で色んな若者やその親御さんと会いました。人の心っておもしろいです。僕自身も活動の中で、生き方がどんどん楽になってきました。そんな不思議な心の話をしてみたいなあ!


お父さん、こわい! [2021年10月15日(Fri)]

家族間で、息子とお母さんは話をしているが、父親とは殆ど話をしていないというご家庭が多いようです。

用事があれば話すが、それ以外に何の話しがあるの?というお父さんの意見も出てきます。
そのお父さんが、息子が何を考えているのか分からないと、困惑した気持ちも出てきます。

子どもがどんなことを考え、どんな気持ちでいるのかを知りたいというお父さんの気持ちも、やはりあるのです。

では、お母さんはどうかというと、当たり障りのない話しは出来ているかもしれないけど、肝心な話はお父さんにしてもらいたいと、よく聞きます。

お父さんに話すことを避けている息子さんに、「どうして、お父さんに言わないの?直接言った方が効果的なのよ」と、あるお母さんが聞いてみましたら、言葉が出てきません。
「もしかして、お父さんが怖いの?」と、まさかと思いつつ聞いてみましたら、返事が返ってこず、無言のままでした。

そこで始めてお母さんは、この子はお父さんが怖いのだということを知ったのでした。

お母さんには気軽に言えるようなことも、お父さんにはためらってしまう何かがあるのです。
お母さんにしたら、「あのお父さんのどこが怖いの?」としか思えない様ですが。

なぜ、怖いのでしょうか?

そこを、お父さんも、息子さんも越えなければ、気軽に話し合うことは、いつまでもやってこないでしょう。

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では、お父さんのお父さん、おじいさんのことを今もお父さんは怖がっていますか?
死んだおじいさんを今も怖がっているお父さんなら、息子さんから怖がられるお父さんでいても不思議ではありません。

だって、おじいさんからお父さんが、父として子どもにどう接したらよいかの本音を学んでいない、教えてもらっていないということですから。

お父さんとしての生き方を、お父さん世代も、お爺ちゃん世代も知らなかったということですか。

ではどうしたらよいのでしょうか?

目の前の子どもに聞きながら、新しい親子関係を二人で創るところから始めるしかないと思うのです。

先ずは、二人で居ることに慣れる時間を増やすところから始めてみませんか。
Posted by 林 at 12:31 | 家族・親 | この記事のURL | コメント(0)
相談できる家族 [2021年10月05日(Tue)]

「ほうれんそう:報連相」→報告・連絡・相談を、大切に!
いろんな場で、この言葉を聞くことがあります。

場面により解釈は違うのかもしれませんが、私達の場合は、「報告」とは、自分の気持ち・考えが言える
「連絡」とは、相手の理解度を図り、相手の言いたいことをそのまま受け入れる(求めていることを確認する)
「相談」とは、コミュニケーションから第3の答えが出る
ことではないかと、考えています。

多くの家族の会話では、親が言いたい事を言うだけで、子どもは聞く気もなく、無視か拒否を演じているかに見えます。
まずは、言いたいことが言える雰囲気を保障することが、「報告」を気軽に生み出せるということなのでしょう。

お互いに言いたいことだけを言って、自分の価値基準で切り取り、「何を考えているのか分からない」と、自分の価値基準から外れたものは、切り捨ててしまいます。

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相手の考えや気持ちをその場で受け止めずに、言い放しですが、後から相手の気持ちや考えを察して、気遣っている親子(人間)関係は多いものです。
この時点では、相手が本当はどう思っているかが、お互いに分からない、「連絡」確認が済んでいない状態と思われます。

私は、この段階では会話は出来ていないと考えています。
自分の話した内容を相手がどのくらい理解できているかをその場で図りながら話すことが求められると思うのです。

人は其々に、自分の価値基準で判断し、そこから外れたことはその場で切り捨てていると先程も伝えました。
この捨てていたことを、自分の心の隅においておくことが出きると、その後にそれに似た体験をすることになります。

その体験時に、やっと自分で納得できる(腑に落ちる)ことになります。
あの時には理解が及ばなかったが、「もしかすると、こういうことだったか」と、相手を受け入れられる気持ちになります。

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それが出来てくると、相手の話をそのまま聴くことができるようになれる様です。

自分の言っていることは、相手には何割しか伝わらないという前提で話をしていると、何割くらいが伝わったのかがわかるようになってきます。
ですから、相手に何割伝わっているかは、伝える側の責任だとかんがえていると、何となく分かってきます。

これを、相手のことは分かるはずがないと決め付けて話をしていると、その何割かはいつまでも見えてきません。

その様な配慮が届いた関係で、話しながら聞き、聞きながら話している内に、相手の考えでもなく、自分の考えとも違う、第3の答えが出てくるようになってきます。
ここに至ることで「相談」できていると、私は思うのです。

自分の言いたいことが相手に何割伝わり、相手の言いたいことが自分にも何割受け入れられ、双方の考えや気持ちの違いをすりあわせしながらやり取りしている内に、双方の気持ちで、スッキリ出きる答えが生まれてきた時に、それを第3の答えと言えるのです。

相談のできる家族になることが、私達家族会が求めるゴールなのではないかと、考えるようになりました。
Posted by 林 at 08:02 | 家族・親 | この記事のURL | コメント(0)
好きなものを育てることから [2021年06月30日(Wed)]

当家で鼻歌が聞こえてくることはなかったそうです。

少し外出が増えてきた息子さんに、
通院を始めてみないか?
作業所に行ってみないか?
高校か、夜間中学に行ってみないか?
風月庵に勉強に行かないか?

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親からは、社会参加に向けての色んな提案が、次々と出されていきます。
社会との接点が出来、外出を始めて3年になる。
周りから見ても、もっと色んなことに挑戦出来るだろうに、もったいないと、焦る気持ちが正直ある。

しかし、去年は「何をやっても続かないから」と自らを反省して、この5月から始めた「10分トレーニング」は、1ヶ月以上続いている。
それは認めるものの、もう少しと周りは、また欲を出す。

そんな時、当家では聞かない歌声が聞こえてくるようになって来ました。
聞くと、カラオケの練習を始めたというのです。
先々心配するお母さんは、「騒音で近所に迷惑かけないだろうか?」「隣部屋の兄は迷惑しているのでは?」と、気を回す。

カラオケでも、鼻歌でも学校卒業してから歌ったことのないお父さん・お母さんは、(本人に一緒に行ってと誘われたらどうしよう?)と、そこも心配している。

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さて、少し頑張って出きることなら、挑戦して一緒に行ってあげたらいいと思いますが、無理をして頑張らねばならないことは無理をせずお断りすることが、誘ってくれた人へも誠意ある対応でありましょう。
それは、親子であっても、子どもがひきこもりから何とか頑張っているからといっても、関係ないことである。

子どもも、自分の好きな範囲で頑張っているのでいいし、親も無理をすることのない範囲で応援すればいいのである。

子どもの行動が親に無理をさせる程に感動させられたのであれば、突き動かされるままに応援するもいいでしょう。

「もう少し頑張って!」の親心も、
「出来るだけ無理はしたくない」とこだわる子どもも、

何かしら動いているのなら、
お互いに「そりゃ、そうだろう!」と、
認めてあげて欲しいのです。
Posted by 林 at 14:19 | 家族・親 | この記事のURL | コメント(0)
相手も変わっている(成長)と信じる [2021年06月21日(Mon)]

今月の家族会で「どうせお父さんに言っても駄目だから、つい言葉が出なくなるんです」の一言が出ました。

家族会で他のご家族の話を聴いて、それなら我が家でもと決心し、機会を見つけてお父さんに言葉をかけようとするのですが、顔を見ると、その言葉を飲み込んでいるというのです。

その一歩が踏み出せずに、「もう少し何とか一緒にしてくれたらいいのに」と思いつつも、具体的に言葉にして伝えたことはないともいうのです。
「云えるくらいなら、苦労しませんから」と、困った顔が返ってきます。
でも、何年もそのままではないですか?

風月庵では夫婦(両親)が、それぞれのやり方で子に関わり、子どもとの信頼を築くことが課題と話し合っています。
それは分かっているのだけれども、「いざ本人の顔を見ると」の言葉が・・・

母は風月庵で学習して分かっているけれども、父は学習もしないし、分かろうともしない、だから「分かっていないから」と決め付けていませんか?

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お父さんも歳をとり、子供や家族と共に暮らし成長します。
さらに、環境や人付き合いが変わっていくと、考えや捉え方も成長し、必ず変化しています。
私は、この変化・成長することを信じてみたいのです。

同じ言葉を同じ様に、何度も言葉にしてみましょう。
同じように気持ちをこめて伝えてみましょう。

さて、よく観てみてください。
3年前には反発しかなかったものが、2年後なら少しは理解してくれ、違う言葉が出てきています。
そしてその1年後、今なら、賛成しなくても反対はしないことが起こっている筈なのです。

賛成か反対か、黒か白かの二者択一で判断するのではなく、少しずつの変化が、時の流れと共に必ず動いていく、そこをよく観て判断してもらいたいのです。

流れで物事を判断することが見え始めると、反対でなければ概ね賛成という捉え方が、私の中で腹に落とすことが出きるようになってきました。

人は時の流れと共に成長する不思議な生き物ということを信じて、同じ言葉を気持ちこめてぶつけてみませんか。
Posted by 林 at 19:30 | 家族・親 | この記事のURL | コメント(0)
まずは、今を受け入れてから [2021年05月09日(Sun)]

私の奥さんは、不安症を互いに支えあうボランティア団体「不安なハリナズミ」の活動をしています。
私も一参加者として、参加させてもらっています。

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二人で話していて、よく出てくる言葉に、「今を受け入れ切てから出ないと、次に進めないよね。」があります。

子どもが不登校・ひきこもりの状態になった時に、今を受け入れるとはどういうことでしょうか?

端的に云えば、「よく不登校の決断をしたね。すごい!」と褒めてあげることです。
人生に関わる大きな決断を自分で下したことは、今までに苦しみ、悩み、何とかしようと頑張った時間の中で、外からは分からない戦いを続けてきた筈なのです。

自分の身(心)を守る為にはこの決断しかないという限界まで来たことを認めたのです。
長い人生の中で、一時休むことが必要だと決めたのです。

自分にとっては、よくない・したくないと思っていたことを受け入れたのです。一大決心の結果です。

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他人からどう思われるのだろう?
親は、友達は、周りの人から、ダメな人間と思われるのに違いない、いや、そうは思われたくない。

自分はそんな人間じゃないと思いたいという強い意思が、今弱っている自分を押し曲げて、限界まで頑張らせてきた結果、動けなくなってしまったのが、不登校・ひきこもりの状態だと、私は考えています。

今は動けない!今は休みたい!今が甘えたい!今はじっとしていたい!今はそっとしておいて!今は一人が楽だから!

そんな今を、そのままで、「そうなんだね。」と、今の状態を認めてあげて、ゆっくりと休み、安心感というエネルギーを溜めてもらいましょう。

安心感エネルギーが充分溜まると、人は動き始めますから。

ただ、今を認めることは本人にとっても、家族(親)にとっても難しいことで、認めたくないのが本当の心根ですから。
しかし、これを認め合うことから互いの信頼を育てることへと成長していけると思うのです。

Posted by 林 at 12:28 | 家族・親 | この記事のURL | コメント(0)
なんか、スッキリせんから [2021年05月09日(Sun)]

言っていることは正しいし、説得力もあると思うけれども、
なんかスッキリしないのよ。だから・・・

人は、話しの内容より、話す口調・雰囲気・人柄で、信じられるか、信じられないかを決めている様に思われます。

言葉は信用できないので、行動で判断してみようという見方もあります。
その場の言っていることよりも、その人の言動・行動・しぐさがかもし出す、大きな流れ(空気)でものごとを判断する。

コミュニケーションを学んでいると必ず出てくる「非言語コミュニケーション」が、このことなのです。

家族会の会話の中で、Nさんの親子関係は安心感が広がってきている様に感じますよ。
もっと子どもを信頼して、気持ちを言葉にして、声をかけ、話し合うことが出きると思いますと、お勧めしました。

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ご本人たちは疑心暗鬼で、今までのギクシャクした関係が残っていると思い込んで、話ができないでいるのですが、周りからは雰囲気の変化が読み取れるのです。

上手に伝えようとする必要はなく、言葉が適切でなくても、きちんと順序だって説明ができていなくても、気持ちは誠意で伝わっていくと信じて、気軽な声掛けを心がけてみましょう。

そういえば少し前に、「僕が出かける理由を、母さんは解る?」と、そんな言葉が出たことを思い出されました。

「今の母さんなら、自分の気持ちが分かってもらえるのでは?」と、子どもが、なんかスッキリとしたのでしょうか。

「話す気になれんわ!」の雰囲気から「分かってくれる?」(分かってもらいたかった)に変わってきているのです。
その雰囲気の変化が、「かわる」「家族がかわる」「コミュニケーションがかわる」ということだと思われました。

今までに聞いたことがなかった言葉が出された時に、互いのコミュニケーションが和らいだということなのでしょう。
Posted by 林 at 12:19 | 家族・親 | この記事のURL | コメント(0)
「気楽な雰囲気」だから、軽く返ってくる [2021年02月10日(Wed)]

2月の夜家族会は3人のお父さんと「家族が出来る役割」について話し合いました。

新人父さんが、一人参加される予定でしたが、欠席となりました。始めは敷居が高いものですが、家族会で無理に話をする必要はなく、黙ったままの参加にも意味があります。
馴染みの家族の方が話されているのを聞いているだけでも、参考になり、安心できたりします。

さて今回は、週1回家族で外食は続けているけれども、他に自分たちで「外出に慣れる」心掛けを考えてみようということになりました。

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まずは、ご本人が行き先を決めているとのことで、他の家族が決めることもやってみたらとの意見がありました。
食事中や食後のリラックスの時こそ、何気ない話を振っていき、色んな話題をさりげなく広げていくこと。
気楽に、さらっと、褒める・認めることも大切です。
過去からの成長を褒めすぎることはないので、「わしはすごいと思うわ」と父が断言してあげることもポイントです。

本人に散歩に行ってもらいたいなら、親が「散歩に行こう」と宣言して、親から始めてみましょう。
時に「一緒に行ってくれるか」と、父から頼んでみましょう。
言葉掛けは散歩に行く前から始まっているのです。

生活の気楽な場面で、軽く話していると軽く話しかけてくれる様になっていきます。
その「気楽な場面」こそが、家族を温める宝になりますから。

昔、本人が買い物に行ける様になる為に、先ずは親がコンビニで買い物をして来ていましたよね。
今なら、出来る自転車で夜「コンビニ」に買い物に行くことを、毎週1回以上続けると、外出することに慣れていきます。

しかし、1ヶ月行かずに、久しぶりに行くと不安に感じたりします。
そこで「やっぱり、行けない」と思うと、次に行く勇気が湧いてこなくなります。
毎週1回を目安に、続けることをお勧めします。

Posted by 林 at 12:58 | 家族・親 | この記事のURL | コメント(0)
存在感を育てる適度な刺激 [2021年02月05日(Fri)]

26日、風月庵会員会報誌「風と月と」38号を発行しました。
掲載した記事のひとつを、ご紹介します。

何事も続かないとか、何故、やる前から「出来ない」と決め付けてしまうのか?
本人・家族・支援者が各々に、その意味を悩んでしまいます。
色んな経験はしたいけれども自信が持てない、きっと出来ない時がくるからと確信を持っている様に見える。

自信を持って行動出きる様になるには、がむしゃらに自信を持てというより、自分の存在に価値を感じ、周りの誰かから愛され、見守れている実感を得る「愛着の実感」が先なのです。

存在感の実感の第一歩は、出産時の産道を通る時の、母体から締め付けられ、全身を抱きしめられた刺激が、子宮の中で長い時間、羊水の中で浮かんでいた身体に、存在感というものを感じさせているというのです。

そして、赤ちゃん時代に周りの大人から沢山の関わりを貰い、赤ちゃんが存在感を感じ、それを積み上げることで愛着の形成が養われていきます。
充分な関わりで愛されている赤ちゃんは、成長と共に、経験と共に、自信を(存在感)を確かなものへと自覚できてきます。

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生きている内は同じことで、心や身体が適度な刺激に触れることがあってこそ、存在感と自信が蓄えられるのです。

さて、ひきこもり状態とは、よくお母さんの子宮の中に居るような安全と安心を保っていると例えられます。
ひきこもり状態が長いと、心理的に自己存在感を見失っている状態と考えられます。

ですから、適度な刺激(様々な言葉掛け、働きかけ、体験すること)を受け続けることが、自己存在感を育て、自分の考えや・言葉や・行動に自信を持てていく手順と考えられます。

適度な小さな刺激は、その時その本人の性格や心理・体力状態で影響度合いは違いますから、やりながら、流れを共有し、出きることも出来なかったことも言葉にし、互いを見守り、支え合うことで、本人に合ったやり方を見つけることです。

自然に出来ることが「出来ること」であり、無理しないと出来ないことは、「無理し過ぎていること」なのです。
無理はせず、楽に続けられる方法を、家族と共に試みながら身につけていきたいものです。

Posted by 林 at 09:53 | 家族・親 | この記事のURL | コメント(0)
講演; 反抗期の卒業で、親がメンターになる [2020年10月27日(Tue)]

最後に大きな挑戦があります。
これは本人にとっても、親にとっても、つらい厳しい挑戦であります。
反抗期の卒業です。

これは風月庵に通っているときに卒業した者、風月庵を離れてから直面し、今も取り組んでいる者、親共々に反抗期を模索し続けている家族と様々です。

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親の価値観、世間の常識、家のしきたり等を大切にしすぎ、自分を犠牲にし、自分のことを決められなかった若者でした。

その子が、親にわがままも、情けないことも出せる様になり、親子で助け助けられる相互関係が出来ることで、社会参加の一歩へと進みます。
そんな関係が出来て反抗期の卒業といえます。

力の足りない状態で社会参加へと急ぐと、
1年以内で元のひきこもり状態に戻ることも多いのです。

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その後も安心して成長する為には、独り歩き出した若者が職場や仲間の中で、メンター(心を支える人)として見守ってくれる人に出会うことが求められます。

20歳を過ぎていても子どもには、まず親がメンターとして、人生の先輩として、味方として応援し続けてほしいのです。
その意味では、親のメンターとしての卒業はないのです。 

だからこそ、風月庵では、ひきこもりの始めから終わりまで、家族支援を中心に、今も活動しているのです。       
Posted by 林 at 14:22 | 家族・親 | この記事のURL | コメント(0)
講演; 父親の会 [2020年10月19日(Mon)]

大阪の老舗のひきこもり支援団体に、何度か見学に行かせて貰っていましたが、ある時、そこの「父親の会」に参加させてもらい、ピンッと来るものがありました。
活動し始めて早い時期から家族会とは別に、「父親の会」を月一回開催してきました。
途中からは、年1回12月に、皆で忘年会を持つようにもなって行きました。

ある時期から、ひきこもりからの脱出に、父親の役割が大きいことに気付いてきました。

初めて相談に来て下ったのはY父さんで、息子さんのことをとても心配されていました。
早々に家族訪問(本人抜き)を始めることになり、お父さんお母さん私の3人で話をしていました。
その後、ご本人も会いたいと言って下さり、数ヶ月かかりましたが、家の中では明るく、会話もゆっくり始まりました。

ご両親の提案から、そろそろ精神科の病院に行くか、風月庵に行くかという提案がされました。

少しはなれたクリニックに行き順番を待っていましたが、不安が大きくなり飛び出してきました。

次は風月庵に行こうとなり、わたしも一緒に立ち会い、風月庵を案内しました。
落ち着いて座り、周りを見渡します。
部屋の壁には、メンバー制作のコラージュ作品が飾られていました。
それが目に入ったとたんに、彼はぶるぶると震えだし、風月庵を飛び出していました。

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家の中では役割分担として、料理を毎日作る様になっていた彼も、一歩外へ出ることが難しく、大きな壁となっていました。

「父親の会」でも、お父さんが弱みを見せてください。
息子さんにとっては、お父さんの姿が大きすぎるんです。
息子さんにとって、身近なお父さんになってあげてくださいと、お話していました。

お父さんは、ある仕事を任され、夜中12時頃帰宅です。
ある夜、帰宅しますとお母さんが悲痛な顔でお父さんをみつめながらメモを渡されました。

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そこには「死にたい」の文字が?
疲れ果てていたお父さんはどうしてよいかわかりません。
気持ちとして死にたかったのはお父さんも一緒でした。
今お父さんは逃げ出したい。つらい。
自分のことが情けない。
正直に今の気持ちを話しました。

翌日息子さんは、挑戦したかった資格試験を受けに行くと言い出し、震えながら受け終えました。

次に、今度は一番近くの精神科クリニックを受診し、通院することを決めました。
そして風月庵にも通い、仲間との交流が始まったのです。

父親が弱音を正直に見せることで、息子さんが勇気を持ち、自分で決断したのでした。

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「父親の会」をしていなかったら、その辺の意味合いがわからなかったと思います。

自分の子どもの不登校を前にして、何をすればわからなかった父が、子どもとやり取りしながら、一緒に父親の役割を作っていくことが求められていると、徐々にわかってきたのでした。

そこで、心を、気持ちを、考え方を、行動を変えていくお父さんたちの工夫と努力が始まり、それが実り、子どもは動き出していったのでした。
Posted by 林 at 16:58 | 家族・親 | この記事のURL | コメント(0)
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