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風をあつめて

不登校・ひきこもりの支援活動をしているNPO法人フリースクール阿波風月庵の代表をしているかぜさんです。この活動で色んな若者やその親御さんと会いました。人の心っておもしろいです。僕自身も活動の中で、生き方がどんどん楽になってきました。そんな不思議な心の話をしてみたいなあ!


支え合ってしまう関係 [2022年10月14日(Fri)]

風月庵の活動も21年もやっていると、なんとなく変化していることに気付いてくる。

不登校・ひきこもりの状態にある若者とその家族を支援する活動を続けてきたことに変わりはない。
しかし、今は支援を誰が誰にしているかが、わからない状態といってよい。

不登校当事者がスクーリングにやって来て、本人が生きる力を蓄え、養って、自立していく居場所とも言葉では言える。

それはどうやって実現出来るのかは、謎に包まれている。
実際、個人が社会で生きていける力を養うこと、その力が身に備わって社会に巣立つことの基準は、目に見えない。

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誰かが育てるわけではない。風月庵に関わる全ての人が育ててくださっているのだ。
スタッフだけでもなく、親御さんや、お互いのメンバー、家族や、協力者、相互の家族関係、協力団体の方々、色んな人がいて、その其々の人との関わりが命(生きる力)を育てていく。

わしも、わたしも、皆が苦労して辛い想いを抱えて、不登校・ひきこもりという世界を潜り抜けているその何かを、自分達で支え合ってしまうこと。

それが何より、風月庵を、私を、参加メンバーを支えてくれていることが感じられる。

22年目の風月庵は、不登校・ひきこもりの世界を楽しんでいるような世界観を持てるようになったと思う。

それは、不思議な魔法の様だといってよい。

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台風からの贈り物 [2022年07月08日(Fri)]

台風4号が九州に大きな被害をもたらし、全国各地に影響を与えて、太平洋へと消えて行ったあの日です。

前日からその豪雨被害がニュースで知らされ、四国も各地で避難指示が出されるといわれていました。大方の動きを見守りながらも、当日の警報の出方で、開催するかしないかを決めようと、気を揉んでいました。

それは「スポーツ交流会」を開催する予定にしていて、その日の昼に台風が通過すると予想されていたからです。ところが、他県では被害のニュースが流れる中、徳島市は注意報止まりで、警報は出ませんでした。

開催時の昼には、雨も上がり、晴れ間も見え始めました。
交流するのは、就労移行事業所「S」の5名の方です。
風月庵も、5名参加で、バドミントンと卓球とドッチボールの3面を整えて、待っていました。

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まずは、真ん中で丸くなり、準備体操とドッチボールを軽く回して、投げ合いました。
その後、バドミントンと卓球に分かれて、練習をしました。

後半では、バドミントンの対抗試合をして、ドッチボールも対抗試合となりました。
ドッチボールのルールが伝わらなくて、地域によって違うのか? 学校でドッチボールをしていなかったのか?
ルール説明をしながら試合は展開され、あれよ、あれよという間に、風月庵は負けていました。

初回なので、1時間を予定していましたが、気付けばその時間は過ぎようとしていました。
他団体との交流会も、年に何回かは持っていましたが、コロナ感染対策が始まってからの3年間は、全くどの団体とも交流できていなかったのでした。

参加者もぎこちない様子でしたが、ゲームが進むにつれて、表情もほぐれて、お互いに刺激を貰って楽しめました。
今後も、「S」団体とは交流を定期的に持ちたいとの話も出ておりますので、次回開催を期待しております。

後片付けを終えて、外へ出てみると、青空が広がり、夏の太陽がしっかりと顔を出していました。
「みなさ〜ん、おつかれさま!」


写真撮影会なの? [2022年05月25日(Wed)]

4月からスクーリング・クラスが始まりました。時代の流れに押され、昨年から準備していたプログラムの紹介です。

中学・高校生で、学習の場というよりは居場所で、子どもが新しい自分の生き方を見つけてほしいからと願う親御さんの希望が数人からいただいていたのです。

そのクラスが、絵本(2)、スポーツ(4)、表現(2)、ゲーム(2)の4枠、月10クラスです。

今回はその中から、「表現」クラス;第1・3(金)14:00〜15:00を、ご紹介します。

表現クラスは、自分の心に出会う為の、自己発見表現ワークですので、上手下手は全くありません。皆さんがそれぞれにユニークな作品が仕上がってきます。そして、その作品の中に「新しい自分の種」を発見することになるのです。

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デッサン画をコピーして色鉛筆で色を塗っていきました

4月から始まりまして、コラージュ・イメージ書道・塗り絵ときて、今回はデジタルカメラでの撮影だったのです。

それでは早速、私の作品をご紹介します。

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ジョウロとホースが生き物みたいに見え、思わずシャッター

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新緑の若葉の色が美しい!

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白い花が、けなげで、かわいい。何か心惹かれた。

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長年、我が家で働き続けた水道管、お世話になっていますの気持ちで。

其々10〜15枚を、20分くらいで撮影しました。風月庵のある我が実家の庭を、あちこちと覗きながらの撮影会でした。
小さなノックをし続ける [2022年05月11日(Wed)]

時々、外出がままならない青年に、一方的に(お返事は要りません)メールをお送りすることをしています。

明らかに迷惑な時もあると思いますが、「あっ、そんなこともあるの」と、ニンマリと微笑んでくれることもあるのではないかと、願いながらお送りします。

内容は主に自己紹介的な、たわいのない生活の一コマです。ただ、生の話題に乏しい我々にとって、私も自分の生活の中から生の話題を探し、短文にしてお送りする訳ですから、部屋の中から外の景色を、ぼっーと眺めているような感覚で受け取ってくださればと思います。

毒にも薬にもならない話というのですか、読んで直ぐ忘れてしまうようなことばかりです。
それが何かの目に見えないつながりとして「ばかばかしいから、いいのかなあ!」と、思うところもあります。

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聞こえるか聞こえないかの小さな音で、ノックしているようなものでしょうか。何か考え事をしていたら、気にもならないことですが、静まり返った時間には、「あっ、この地球上に誰か他の人も生きている」と、思いだせる感覚です。

昔、家出をした青年に、手紙を送り続けていたことがありました。彼は2年後に手紙を読んで帰宅されました。
ご両親と私は喜んでいましたが、季節ごとに送っていた手紙は、お金がなくなり困った時に、全部まとめて読んだということを、後になって打ち明けてくれました。

きっと、私は余計なことをしているのでしょう。
でも、どこかで生きている人がいるという実感を忘れないでいて欲しいのです。

リニューアルオープンしていました [2022年05月02日(Mon)]

実は、4月7日にフリースクール阿波風月庵のホームページが、リニューアルオープンしていました。
URL;http://kazetuki-home.sakura.ne.jpです。

「フリースク−ル阿波風月庵」で、検索していただいても出てきます。

去年の20周年記念事業の3つ目に、続けて準備していましたが、2つの事業のストレスで、私がパソコンを見るのも嫌になるくらいの燃え尽き症候群になっていたのです。

3ヶ月ほど放っておきましたが、元々自分で、3月までにはリニューアルしたいと言っていましたから、そろそろし始めなければという気持ちになってきました。
2月から取り掛かり、3月の末に最終確認をして、4月7日の公開となりました。

随分、親しみ易く、分かり易くなっています。
活動内容の説明や、スケジュールも入りました。
・風月庵とは
・活動の紹介
・活動スケジュール
・支援のしかたコラム
・運営サービス・協力団体
・アクセス
と順に読んでもらえれば嬉しいですが、何処からでも読んでいただけます。どうなっているのかは、私にはわかりません。

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 「支援のしかたコラム」の内容は、20周年記念事業で制作した支援テキスト「不登校・ひきこもりに出会ったら」に掲載されている内容の一部公開で、順次ご紹介していきます。

今回のホームページの特徴は、私が撮影したスナップ映像をいたるところに掲載しています。
「カンパンブログ;風をあつめて」でも紹介してきましたが、季節感のある徳島の風景をお楽しみください。

お時間のある時に、お立ち寄りください。
 ハッピィ・バースディ [2022年03月02日(Wed)]

今日の3月1日から、風月庵は22年目を歩み始める。
2001年3月1日に、ガランとした事務所の中で、大きな息をひとつ吐いて動き出したのが風月庵だ。

今は沢山の仲間と、応援してくださる方々と共に歩めていることに、大きな感謝を感じています。

去年は、20周年記念事業として、ピアサポーターの視点で作った支援テキスト「不登校・ひきこもりに出会ったら」を発行することが出来ました。
ご本人、ご家族、支援者の皆さんが、「不登校・ひきこもり」に向かうときに、ご本人お気持ちを想像できる内容に近づけたいとの願いがありましたので、そういった意味で活用いただければ嬉しい限りです。

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ご希望の方は、少し残部がありますので、ご希望の方は、住所・氏名を知らせてくだされば、無料送付いたします。

もう一つは、不登校・ひきこもりに関する無料相談サイトを立ち上げ、公開しました。
[不登校無料相談 徳島][ひきこもり無料相談 徳島]で、検索

まだまだ「不登校・ひきこもり」に関する理解が狭く、浅いことを感じています。
加えて、今では支援を受けられる手立て(支援期間や団体)が増えていること、支援を受け易い風潮への変化していることを知らないで、悩んでいるご本人やご家族が多くいらっしゃると感じます。
理解を深め、身近なところで支援を受けられるようになることを願っています。

さて、そんな動きが波及したのか、「不登校・ひきこもり」について、その実際と支援(特に訪問)を学びたいと提案していただく希望者が現れました。

未知な分野でありますが、これまでの各自の経験を持ち寄り、検証し、共通の理解をベースに学びを進め、各分野で活かせる内容へと育ててくださればと思います。
福祉関係に留まらず、保育・医療・教育の現場で、「不登校・ひきこもり」の課題を見直し、問いかける学習会になればと考えています。

第2(日)14;30〜16;30、第4(木)18:30〜20:30、風月庵事務所で行ないます。参加希望者は、お問い合わせください。

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夕方帰宅すると、奥さんがお祝いのケーキを用意してくれていて、二人で「ハッピィバースディ」を歌いました。
無料で、お送りします [2021年12月01日(Wed)]

去年より準備を進め、7〜9月は毎日、数時間パソコンとにらめっこして、文章の作成・修正・校正をして、風月庵メンバーの何人かにもお手伝いいただきました。

9月末に原稿を印刷所にお渡しして、再び印刷所校正をして、原版仕上がり段階での校正を経て、10月末から印刷に入っていましたが、やっと11月22日に仕上がってきました。

勿論、20周年記念事業の支援テキスト「不登校・ひきこもりに出会ったら」のことです。
A4版・114ペ‐ジと、少し厚く、手軽に持ち運ぶ程ではありませんが、身近において、ふとした時に、手にとり活用いただければと願っています。

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さっそく、県内の中学校・高校・専門学校・大学に、支援・相談機関や団体と、ご協力関係にある県外のフリースクールや、これまで風月庵に関わって下さった方にお送りしました。

これまで会報「風と月と」に掲載した内容と、カンパンブログで配信してきた内容を整理して加筆し、「ひきこもり流」「コミュニケーション」「初期対応・中期対応・長期対応への提案」「ご家族・支援者・ご本人へのお願い」「体験談」等の12項目に分けて掲載しました。

項目の合間に入っているコラムは、メンバーのぼそっとこぼした一言二言が綴られています。
昔に会報の表紙を飾ったイラストもページの合間に28点入っていて、3人の個性がうかがえます。

スタッフは、ピアサポーター(経験を持つ支援者)の視点で、ひきこもった者の気持ちや願いを見つめて活動してきました。
その思いが少しでも読者に伝われば嬉しいです。

さて、この「支援テキスト」ですが、少し余分に印刷をしておりまして、ご希望の方には無料でお送りいたします。
ご希望の方は、あなたの郵便番号・住所・お名前を明記していただき、ハガキかCメールで、お申し込み下さい。

〈申し込み〉
・ハガキ→〒771-0142 徳島市川内町沖島107−1風月庵
・Cメール →080-6383-7984

お待ちしております。
Posted by 林 at 11:15 | 活動 | この記事のURL | コメント(0)
無料相談サイト公開 [2021年10月30日(Sat)]

今年、20周年記念事業として、2つの事業を進めておりましたが、そのひとつ無料相談サイト「不登校・ひきこもり-はじめの無料相談所-徳島県限定」が整いまして、やっと10月20日に公開しました。

風月庵が活動し始めた頃には、不登校・ひきこもりについて相談をし、支援を受けられる所は、限られていました。

現在では、相談・医療・福祉・就労・教育で、公的・民間で支援が受けられる機関・団体・会社が増え、復学や社会参加の可能性は格段にあがっています。

また、それらのサービスを受けやすい社会へと変わって来ています。不登校・ひきこもりの状態で、5年、10年、20年と社会と関わる事を避けて生活してきますと、その変化にも気づく事ができません。

そんな情報と共に、身近な生活のヒントも一緒にお伝えし、ご本人やご家族が動き出すきっかけになって下さればと願い、「不登校・ひきこもり無料相談所」サイトを開設しました。

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このサイトには、ひきこもりの体験談と相談応答例がありますので、お気軽にお読みいただきたいと存じます。

ご相談への応答は、大まかな捉え方・家族の接し方・近くの支援先の紹介と相談ポイントの提案・ご本人への提案を、お返事させていただきます。

そのような内容でよろしければ、是非、相談欄(フォーマット)にすぐ書ける内容をご記入いただき、送信してください。
出来る限りは早くお返事いたしますが、場合によっては1週間程時間をいただくこともあると存じます。

相談内容の秘密は厳守します。
応答は、風月庵代表の私と、スタッフ男子1名、女子1名が行い、それ以外の者が目にすることはありません。

相談応答例でご紹介させていただいている内容は、実在の事例ではなく、過去の事例を元にいくつかの事例を交えて、創作したものです。
興味のある方は、Tokusou.halfmoon.jp で、検索いただくか、
「不登校 無料相談 徳島」「ひきこもり 無料相談 徳島」で、
検索いただくと、サイトを開くことができます。
Posted by 林 at 16:36 | 活動 | この記事のURL | コメント(0)
「支援テキスト」編集が終わった! [2021年09月20日(Mon)]

9月13日に、印刷をお願いする授産センターに、原稿を届けてきました。

このブログを書く余裕もなく、7月から毎日(2〜8時間)の様に、原稿とにらめっこで、パソコンに向かってきました。

この年齢でのパソコン作業は、6時間が限界です。
勿論、休憩を取りながら進めるのですが、6時間すると、他の活動が出来ません。
また、2日続けての6時間は無理だと判明しました。

「無料相談ブログ」の原稿作りも同時進行でしたので、頭の中が整理できないままに進んでいました。

今回の原稿は、既に機関誌に掲載・研修発表の内容ですが、A4サイズで250枚あり、全てを再編集し、原稿数も半分に減らすことで進めてきました。

8月中旬から10人の方に、その原稿直しをお願いしました。

それを再度私と見直しながら、3回は修正して原稿を9月5日に持ち寄り、共通基準をだして、全員で校正をしました。

その原稿の校正箇所を修正後、最後は奥さんにもう一度校正してもらい、114ページでの仕上がりとなりました。

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表紙のデザインも決まり、お渡しすることが出来ました。

始めたのは去年の秋から、原稿を抜き出し保存しました。

全体構想を決めて、原稿の分類を終えて3月でした。

外部の方が今読んでいただいても分かるように、再編集し直し始めたのが、この4月からでした。

こんなコツコツ作業を、2年に渡り、よくやれたものだと、自分で、自分に「ご苦労さん」と声を掛けました。

奥さんが労をねぎらい、月末にご馳走してくださるとのことで、楽しみに待っている昨今です。
Posted by 林 at 14:30 | 活動 | この記事のURL | コメント(0)
「支援テキスト」の基準 [2021年08月02日(Mon)]

20周年記念事業「支援テキスト」の制作を進めています。
それで、ブログ投稿が減っています。すみません。
暑さと戦いながら、毎日が結構、戦いなのです。

「支援テキスト」の内容は、カンパンブログと会報「風月」から項目別に移し出した文章と追加文章とで編集されます。

先ずは、既に書かれている文章を選ぶ作業を去年から始めて、4月には終えることが出来ました。

次に、使える形に仕上げ直す、試作原版作成に入りました。原稿内の流れを再修正し、原稿の配置を並べ直し、全体としてのまとまりを考えていく作業を5月から始めました。

これがなかなか進まなくて、7月に入ってから追い込んでいきました。
また、他のメンバーにも原稿依頼・原版修正を始めてもらうことをお願いしました。
それで7月25日に目途がつきました。
その原稿数240ページ→190ページまで整理していきながら、他の人の原稿と調整に入りました。

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実は、「支援テキスト」の編集ページは100ページ予定なので、190ページ→100ペ‐ジまで整理しなければならないのです。
現原稿の半分を削らなければならないのです。

そこで、頭をよぎったのは、「支援テキスト」は、どういう主旨で制作し、配布されるのかが問われました。

そこで、削ることになったひとつの基準は、講演・研修・本からの引用で支援メモとして作文したものは原則削ることにしました。

我々は副題に「ピアサポーターからの提言」とありますから、私たち自身の活動から生まれてきた「ピアサポーター」ならではの提案を中心に載せていきたいということ。

色んな特徴を持った、立場の違う人の作文も盛り込みたい。

何より生の体験を重視した、我々独自の提案でありたいことなどが肝心と考えるようになりました。

8月の中旬には、100ページまで整理を済ませたいという無理な挑戦を、また、課せているのです。
Posted by 林 at 07:23 | 活動 | この記事のURL | コメント(0)
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