支え合ってしまう関係
[2022年10月14日(Fri)]
風月庵の活動も21年もやっていると、なんとなく変化していることに気付いてくる。
不登校・ひきこもりの状態にある若者とその家族を支援する活動を続けてきたことに変わりはない。
しかし、今は支援を誰が誰にしているかが、わからない状態といってよい。
不登校当事者がスクーリングにやって来て、本人が生きる力を蓄え、養って、自立していく居場所とも言葉では言える。
それはどうやって実現出来るのかは、謎に包まれている。
実際、個人が社会で生きていける力を養うこと、その力が身に備わって社会に巣立つことの基準は、目に見えない。
誰かが育てるわけではない。風月庵に関わる全ての人が育ててくださっているのだ。
スタッフだけでもなく、親御さんや、お互いのメンバー、家族や、協力者、相互の家族関係、協力団体の方々、色んな人がいて、その其々の人との関わりが命(生きる力)を育てていく。
わしも、わたしも、皆が苦労して辛い想いを抱えて、不登校・ひきこもりという世界を潜り抜けているその何かを、自分達で支え合ってしまうこと。
それが何より、風月庵を、私を、参加メンバーを支えてくれていることが感じられる。
22年目の風月庵は、不登校・ひきこもりの世界を楽しんでいるような世界観を持てるようになったと思う。
それは、不思議な魔法の様だといってよい。