人柄で語る「普通のことなんですよね」
[2025年11月08日(Sat)]
風月庵;秋の総合研修を、公民館で開催しました。
徳島県地域共生推進課からの呼びかけで、孤独・孤立の対策事業として、心のサポーター養成講座を、多くの人に受講してもらい、お互いの心の通った声掛けから、支え合う社会の実現を目指そうというものでした。
私達;風月庵では当講座の開催を早くから決めて、会報「風と月と」にも連載して案内していました。
ひきこもりの若者と共に生活するご家族には、響くものが、きっとあると直感したからでした。
当日は沢山の会員が参加してくださり、甲田宗良(こうだむねなが;徳島大学大学院・准教授)氏からは、ゆっくりと、一つ一つ丁寧に説明して下さった内容が、柔らかな雰囲気の中、学習する楽しさと共に伝わってきました。
皆さんからは、とても好評で、わかりやすかった。
時間を感じなくて、気付いたら、お話が終わっていた様に、すっきりとした気持ちを感じられたようです。
それは、氏の話す口調とテンポと間の取り方等々、人柄が語る、その温かさを感じさせられたからだと、私は思います。
傾聴の学習会といえばそれまでですが、氏の語りこそ、学ぶに値するものと、聞くよりも見入っていました。
内容は、精神的病いも、普通のことであり、長い人生、誰しも出会う時期があるというのが、常識らしい。
そんな社会で暮らす私達が、何気なく気になっている人に、それとなく声をかけ、それなりにお話を聴き、よければと支援先をさらりと提案してみる。
それだけのことです。
心の病気の回復と共に、各自が自分らしい人生を回復する道とその方法を認め合えれば、普通に尊重し合えることで好しとする提案であったと思います。
「普通に、できることを、普通にやってみましょう。」
難しいことをすることは、なんら無いのです。
お互いを大切にする認め合いが、自然に広がって行く時に、私達は安心と信頼を取り戻すことを気づくからです。
氏の話を聴いている内に、私にも出来る事があるかもしれないという気持ちにさせられました。
長年悩んでおられる各ご家族のひきこもり問題にも、少しは希望が持てた様に感じられたようです。
ありがとうございました。
様々な気付きをいただきましたが、私としては、
「何も、普通のことなんですよね」が、
講座が終わって後、何度も心の中で、リフレインしているという不思議な体験となりました。
「人柄で語る」ってことが、やれたらなあと思いました。



