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風をあつめて

不登校・ひきこもりの支援活動をしているNPO法人フリースクール阿波風月庵の代表をしているかぜさんです。この活動で色んな若者やその親御さんと会いました。人の心っておもしろいです。僕自身も活動の中で、生き方がどんどん楽になってきました。そんな不思議な心の話をしてみたいなあ!


梅見物の山歩き [2024年03月01日(Fri)]

2月17日に、皆で、梅の名所で知られている阿南市の「明谷梅林」に行ってきました。
初めての親子参加者もいて、8人が少し手前のスーパーの駐車場で集合し、乗り合わせて2台で現地に向かいました。

これは毎月行事で、山の会と呼ばれる集まりです。
今までにも、徳島市・鳴門市・阿南市の山歩きや、徳島市街地を巡るクル−ズにも乗船した小雨の中の散策もありました。

今回は、天候にも恵まれ、散策にはもってこいの日和でした。
予定通り駐車場が込み合っており、乗り合わせが功を奏して、直ぐ駐車でき、上の方へと歩き始めました。

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温かな天気でしたが、梅の花は、駐車場より上は3部咲き、下の方は7部咲きというところでした。

上まで登り、折り返して、途中のわき道から登り、怪しげな祠へと辿り着きました。

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その奥にあった洞穴を見つけて、そこに入りこみ、俗世間の汚れを落としてもらいました。

さらに下へと降りて行くと、民家テラスで一服している皆さんがいらっしゃいました。

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梅の香りも楽しみ、お茶を頂き、名産品を品定めされ、このゆったりとした空間を楽しんでいまして、私達もここで、一時を過ごし、駐車場へと戻りました。

スーパー駐車場では宝くじを2枚買い、記念にしました。/かぜ
私でも、参加できますか? [2023年10月27日(Fri)]

フリースクール阿波風月庵は、フリースクールということを大切にして活動し、運営しているつもりです。
それゆえに分かりにくいところもあり、次のような質問をよく聞くことになります。

色んなプログラムがありますが、どんな内容ですか? そして、「私でも、参加できますか?」と、聞かれます。

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30歳代Fさんは、当事者の方(このままだと、ひきこもりになってしまうから)として入会相談の連絡が入り、初回面談を受けてもらい、少しずつ活動に参加していただいています。

スポーツクラス・対話クラス・外出クラス・体験クラス・ゲームクラス・絵本クラス・ゲーム会・山の会・コミュニケーション学習会×2・家族会×2・支援学習会×2(家族参加・スタッフのみ)・こころの会等、沢山あって、どれがどんな内容で、実際自分が入って大丈夫だろうか?と、心配になるそうです。

Fさんは、仕事経験もありますが、(仕事→ひきこもる→仕事→ひきこもる)の繰り返しで、進むにつれて、仕事の期間が短くなり、ひきこもる時間が長くなってきて、このままではひきこもったままになってしまうのではとの不安がつのり、風月庵を訪ねてくださったということです。

Fさんは、「こんな私ですが、仲間になれるでしょうか?」と心配げに質問されましたが、「大丈夫です。立派に仲間*ひきこもりです」と、私は答えました。
私は、今も、ひきこもり特性を持っていますし、世の中の殆どの人が自分の中に、心の中に、ひきこもりの部分を持っていると、私は考えています。

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その「ひきこもる」という特性:能力と、どの様に付き合って、世の中を生きていく時の武器として使う方法を持てるかどうかではないでしょうか?

「ひきこもる」能力→世の中を生きていく武器 に、かえる

そのための心構えを育て、それを活かすコミュニケーションを養うところが、フリースクール風月庵といえます。

さらに分かりにくくなっているようですね。すみません。
原則、クラスは、参加者:メンバーと一緒にやりながらつくっていくものなのです。
それを探り、糸口を見つけるために、私からの提案としてのクラスに、先ず参加してみて下さいと呼びかけているのです。

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だから、「参加したくない!」「苦手だ!」「したくない!」も、構わないと思います。
だけど、ずっと参加しないままでは進まないのです。
嫌なこと、苦手なことを、どうやれば、どう考えれば、どういうやり方なら、参加することが出来るのだろうか?を工夫します。

参加出きるようにルールを替え、やり方を考え直し、それでも参加することが面白くならなければやめたらいいのです。
参加できるために、参加者皆とやり方の工夫や、ルールの調整や、分かってもらうための方法を一緒に考えてもらいます。

その人が参加できるようになるにはどんな風にルールを変えたらできるのだろうか?
自分がこれならやってみたいと思えるやり方が出てきたら、それを皆でやるために、提案と、話し合いを繰り返し、やりながら工夫していくことが進んでいきます。

今、自分がしたいと思うクラスや、自分が楽しめる方法に作り直すことを皆で進めていくことが、クラスなのです。
そこには、出来る・出来ないということはなく、どういうやり方に、ルールに替えていくのかが求められるのです。

あなたは、あなたのやりたいことを、皆で楽しむ為にするべきことを、一緒に考え、やりながら工夫していきましょうということなのです。
秋の空気が動き始めている [2023年10月13日(Fri)]

10月1日に、今月の「山の会」のコースである「徳島植物園」を、スタッフ、メンバーの4人で、回ってきました。

少し登ると汗が気持ちよくにじみ、それが風に当たると、何ともいえない爽快感が、吹き抜けていくのです。

そんな気持ちで歩き始めると、目の前に、どんぐりがアチコチと点在していました。よく観ると、いろんな形や大きさが在り、不思議に思いつつ、足を進めていました。

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すると、一緒に歩いていたお父さんが、「どんぐりは、木の実という意味で、どんぐりの木というものはありませんよ」とお聞きし、「○○の木のどんぐりをみつけた」というのが、適当な言い方ということが分かりました。

見上げると、季節は、秋の空にかわろうとしていました。

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山道に沿って、一歩一歩と進んでいくと、まだまだ周りは緑に包まれ、風も緑の香りで吹き抜け、木陰は肌寒いのです。

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それでも季節は移り行く時を待ってくれません。枯葉色に塗り替える冬への準備は始まっているのです。

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時の流れは残酷でもあり、美しいのです。今を生きようとする一枚一枚の葉が、精一杯、今の自分を輝かせています。

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丁度、1時間の散策。もう少しゆっくり歩いても、途中で休憩中に遊んでもいいかもしれません。
ノンビリと時間が過ぎる山に包まれて、人の命もドクッドクッと動いているのが感じられる感覚を味わいました。

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さて2週間後、皆での「山の会」散策の頃には、どんな景色を用意してくださっているのでしょうか?
もう一度、あのゆったりとした時間を味わいたいものです。
アートの卵発掘展 [2023年09月09日(Sat)]

久しぶりに、この展示会の名称を見て、立ち止まった。

そういえばこんな風な名称の美術展に、風月庵の仲間と何度か出かけていたのだった。
毎年春に開催されていたように思うのだが、私の印象としては、とても独特なエネルギーを感じさせてくれる作品に、ふと出会い、印象に残ったという感覚が浮かび上がった。

そんな期待と共に3人で出かけて、会場入り口から順に観ていくと、「なんだ!子どものなぐり描きかと思うものもあれば、コンピューターグラフィックでこんな表現が出来るのかと脅かされたり、新聞紙で手の形を作っているのだが、今にも指が動き出しそうで怖かった作品もある。

4歳から87歳までの方が作った、色んな個性を表現した135点が並んでいた。
私はいつものように、一つ一つ丁寧に鑑賞することはせず、ざっーと流し観で一巡して、気になった作品の前に戻ってくる。

「何故、気に入ったのか?」と、作品の中に身を置いて、自分の心や気持ちに問いかけてみる。
また、この絵は苦手だと感じる作品にも向き合ってみる。
そうやって、展覧会場をあっちへこっちへとうろうろする。

其の内、ここは撮影が許されていることを知り、気になる作品を、一枚一枚と撮って行った。
さて、其の1枚目は、

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「計算の和」という作品→数字が書かれたメモが重なって円形に張られているだけだが、この赤色地と白メモと黒文字が、絡み合ってピリッと辛いカレーのように感じられた。

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「私に視えるもの」も、配色とデザインと空間のから見合いがよくて、甘いココアを作る時に、カカオと牛乳とチョコとフレッシュを投げ込んだままの、混ざる直前の緊張感がある。

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「銀河昆虫列車」は、銀河鉄道の世界を、昆虫好きの青年が、大好きな昆虫世界に変えてしまった不思議空間だった。
この写真では分かりづらくて、残念だ。廃材で細かく作られているところも魅力だ。

最後に、好きか嫌いかわからない作品が出てきた。

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「うで」は、キャンバスに黒いクレヨンで全体を塗った下地に、ドライバーで傷をつけ、描いているものです。
実物を見ると、ちょっと怖いですよ。
でも、何が怖いのか分からないのに、ついこの映像を思い起こさせられてしまうのです。

海上の県立近代美術館を出て、足を止めた私は、自分の作品を、1カット撮影しました。

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開催は、9月10日(日)16時までなのです。
人から人へと伝え、伝わるもの [2023年08月31日(Thu)]

8月28日に、フリースクール阿波風月庵を訪ねてくださった若者がいる。K大学大学院のH君だ。
ピアサポーターいう存在に意義を持って活動をしているフリースクールを訪ね、取材し、その共通点や相違点から、ピアサポートの実際を見つめ直すという主旨であるらしい。

風月庵を始めたきっかけや経緯、どんな思いや考えが、そこにあるのか? 実際に活動してきてどうだったのか?  今も、ピアサポートの意義をどう考え、その未来に、何を期待しているのか? 次々と出される質問に答えていると、2時間はあっという間に過ぎていた。

何故、ピアサポーターなのか?
単純にいえば、私自身が不登校・ひきこもりの経験者であたからなのだが、それゆえに活動を準備した時代があり、その後活動開始を決心した情熱が生まれ、日本一周の温める時間があり、実際に活動を積み上げてきたことで、自分の中で育ってきた温かいものに支えられてきたからに他ならない。

その温かいものとは、何人かの若者から「黙っていても、かぜさんはわかってくれるから」の言葉を貰い、その言葉に私の中の何かが響いていて、その私の心の反応が、これまで私を支えたものであり、活動の指針でもあったと実感できているからだろう。

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こんな抽象的な言葉でしか表せない自分を予感した私は、今ボタンティアスタッフとして一緒に活動しているM君に同席してもらうことを思いつき、H君にお願いしたところ、聞き取りは私一人と限定され、終了後に交流と言う形で、3人の時間を持つ運びとなりました。

3人での交流は、思いのほか盛り上がり、私はやはりこちらの方が楽しかったのですが、H君が私の話をどういう内容にまとめてくださるのは楽しみでもある。

私が日本一周をした目的は、現場に出掛け、その場のメンバーとスタッフのやり取りを、肌で感じ取ることでしか出来ない何かを、私の気持ちの中に記憶させたかったからだ。

私が言葉にならない伝えたいものとは、これなのだというものを、H君が感じ取ってくださったことを願っている。

人が生業として暮らしの中で、人から人へと伝え、伝わるものとは、一体何で、どう伝わるものなのだろうか?
ちなみに、この日は、この春に亡くなった私の母親の誕生日であった。あれから遺品整理を続ける毎日の中で、母親の遺品から伝わってくる、私の心の中に響くものを確かめている毎日であることを、改めて感じ取った日でもあった。
ポリテクセンターの見学 [2023年07月31日(Mon)]

月の初めに、近所のスーパーにあったチラシを見ました。
それで、ポリテクセンター(国が運営する物作り職業訓練校:基本6ヶ月間:3ヵ月毎の随時入学)が、月2回見学説明会を開催していることを知りました。

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メンバーに聞きましたら、最近溶接の道具を貰い、興味があるというので、軽い気持ちで電話しました。
見学は誰でも出来ますが、まずは近くのハローワークで見学説明会の参加手続きをして来て下さいと云われました。

ハローワークでの手続きは、求職活動として、ハローワークに登録する為のものだったのです。
私達はまだ、求職活動までいっていなくて、色んな職業を見学したいだけでしたが、お願いしたいと説明しました。
分かりましたと、受付が始まると、入学後、就職後のことまで説明を求められて、困りました。

それには、「まだ、考えていません」と何回か答えている内に、登録は終わりましたとのことでした。
その登録したメンバーに聞きましたら、特に緊張もなく、落ち着いて話ができて、話しやすいおじさんだったそうです。

色んな質問を丁寧に聞いてくださり、答えにくいことはそのまま受け止めて、話を進めてくださっていました。
以前とは違い、面接の雰囲気がやさしく、職員さんの対応も柔らかく、話しやすくなったと私も実感しました。

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いよいよ6月の末に、ポリテクセンターの見学に二人で参加してきました。
女性4人男性6人が参加されていて、年齢も雰囲気もいろいろな方が参加されていました。メンバーは最年少でした。

参加者は就職に直結した気持ちで参加されていましたから、真剣さが私達とは違って、真剣さが伝わってきました。

教官から全体説明があり、その後現場見学及び体験があり、私達は、溶接と電気を見学しました。
リフォーム科、ものづくり設計、CAD(建築設計)等、6教科が用意されていました。

広い駐車場があり、殆どの方が自家用車で通学されていて、一部自転車の方もいますとお聞きし、本当に色んな方が、就職の為の訓練学習に、実践で学びに来られているのだと、現場での学習の雰囲気からも感じました。
孤独という子宮からの出産 [2022年12月03日(Sat)]

12月4日に、ひきこもりに関するシンポジウム「グッドコミュニティ、社会参加を考える」をテーマに、発題者の一人として参加させていただくことになっています。

その第2部では、「孤立しない為にあなたがすべきこと」のワークショップが予定されています。

そこで私は、自分の体験談と活動から受け取った「孤独」や「孤立」につて、お話させていただこうと考えました。

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ひきこもり支援とは、「孤立」し、社会(世界)に信頼が持てず、人との繋がりを失ってしまった状態を自分の生活スタイルとして選んでしまった人が、改めて「繋がり」を実感出来て、社会(人)への信頼を取り戻す作業に付き合うことである関わりと考えています。

人に会いたくない、聞きたくない、見られたくない、話したくない、誰にも会いたくない、もう消えてしまいたいと、自分の心の中にドンドンもぐっていって、お母さんの子宮の中にまで戻っていこうとするのです。

子宮の中では自分の存在感を実感出来てはいなかったでしょう、浮かんでいるのですから。でも何か感じていること、例えば温もりのようなものは感じているかもしれません。

その自己存在感が極めて少ない状態から、産道を通るという大きな刺激を受けて、この世界にやってきました。その後も、光・音・臭い他、色んな刺激を受けて、触れてもらうこと・関わってもらうことが増えること(フィッティング)で、自己存在感が育まれていくといわれています。

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ひきこもり状態は、そういう意味で限りなく子宮の中の状態に戻って行っていることの様に思われます。
その「ひきこもり」状態は、自分で感じ育ててきた自己存在感を、人との関わりの中で傷つき失った状態から安全・安心を取り戻すために選んだ「ひきこもり」状態であったのです。

なので、子宮の状態とは違う「孤独・孤立」感が、そこにはうごめき続けていると想像出来るのです。
先ずは、その安全で安心な状態を身体(心)全身で受け止め直すところから始まるのでしょう。

私自身のことで言えば、子どもの頃から、自分は一人で、世界は全部敵といった感覚や、誰も分かってくれないという確信や、世界を上から覗いている私を感じていたりしました。
そんな心の状態から、人との関わり、様々な失敗経験をし、辛い思いも何度も潜り抜けて、人を信じてもいい、人の信じ方ってこれかと思える実感を、子育てを通じて、自分の中で育てることができました。

その子育てが、私の「ひきこもり」から社会へ歩み出した大きな第一歩となり、当時33歳からの挑戦だったのです。
つなぐ存在であり続ける [2022年11月30日(Wed)]
11月28日に、阿波市社会福祉協議会の依頼を受けて、生活支援相談講演会「不登校・ひきこもり 自立支援への社会的役割」と題して、ひきこもり支援について1時間のお話と、15分の質疑応答をさせてもらいました。

民生委員を中心に支援に関わる方々40名が集まって下さり、真剣にお話を聞いていただきました。

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「不登校・ひきこもりの状態で生活することを選んだご本人は、自分の新しい生き方の第一歩を歩み始めている孤独な挑戦者である。」との言葉から始まりました。

自分が選んだこの状態が正しいか間違っているかは分からないが、生きていく為には、この道しかないというところで決心したのであるから、その決心こそが評価されるべきと、私は考えています。
今の私は、過去の私自身にも、そういって労っています。

社会で生きることに大きな傷を受け、ひとまず現実を離れたものの、どう進めば自分らしい生き方で世の中に受け入れてもらえるのか、大きな不安は立ちはだかったままです。

そんな世の中の価値基準も、ゆっくりだが変わってきており、生き辛さを抱えた人が、再び歩み始めることが少しは出来易い世の中へと成長していることを知ってもらいたいのです。

去年くらいから、ご本人が不登校を選び、暫く様子を見ていても難しいようなら、そのご本人の選択を認め支持する親御さんが増え、本人に合った生き方が出来るなら、学校へ行かなくてもいいとの言葉を耳にする様になったのです。

そんな動きに出合い、風月庵でも10代の若者を今年から、スクーリングに受け入れるようになって来ました。

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先ず社会が、本人に合った生き方、生活スタイルを身につけるために協力出来る社会になる為の新しい価値観が求まられます。その受容的創造的価値観をもって、支援者は先ずご家族に働きかけて、安心出来る関係を作ります。

ご家族の奥に隠れているご本人に向かい、ゆっくり一歩一歩近づいていく工夫と持続をお願いしたいのです。
実に根気のいる作業を、ただただ続けることです。時には意味がないのではと思える時も必ずありますが、その内に必ず出会えるチャンスを信じて、続けることなのです。

傷ついたままで途方にくれている、なす術を失っているご本人が動くことを待っているだけでは、お互いの可能性を失っていっていると思うのです。
音が出るか出ないかの、小さな・小さなノックを、家族という扉を叩くことで、ご本人の心へと届けて欲しいのです。

その小さなノックが、「つなぐ存在」としての支援者の役割であり、「続ける」ことで育ってきた「人と社会への信頼」が、未来社会への財産になると思うからです。
声の量と質で人柄がかわる [2022年11月29日(Tue)]

「どうも、あの人苦手やから!」「あの言い方、何とかならないの?」と、感じてしまう相手っていませんか?

昨日の美波町コミュニケーション学習会では、このテーマで話し合いが進みました。
言い方が、人柄が、何となく苦手と感じて、身構えてしまう相手って誰にでもいるのではないでしょうか。
もしかすると、単純に言って、声の量と質の問題かもしれません。

大きい声で、上から降り注いでくるように、言葉を浴びせてこられると、それだけで気持ちや気分で心を閉ざしてしまって、相手の言っている内容を受け取る余裕がなくなっている様に感じられます。

大きな拒否反応と、マイナスな気分と、したくない言い訳の理屈を次々と考えては、心の中で相手にぶつけてしまいます。
そして、嫌々相手の言ったことを受け入れ、しなければならない悔しさは、ストレスを益々あげていくことになります。

実は、その人の声が苦手、嫌い、拒否反応が出てしまうといった、声の好き嫌いだったのではないでしょうか?という視点。

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そう説明すると、日頃仕事で、得意先と電話でやり取りをしているお母さんが、「電話に出たとたんに、びくっとしてしまい、うまく話が聞けない相手があります。」「あれって、一体何なのって思っていましたが、その人の声を私が苦手なんですね。」と思い出しながら話してくれました。

電話の相手が女性か、男性か、上からの態度か、下からの態度か、明るい雰囲気か、暗い雰囲気かによって、こちら側の気持ちの反応やその後の動きが変わってくるというのです。

女性は大きな声が苦手なので、相手が女性の時は少し小さな声で話す。男性は小さな声が苦手なので、相手が男性の時は少し大きな声で話す。

相手の声の音量や質よりも、1段だけ変化をつけて話す工夫をしてみて下さい。早口の人には少しゆっくり目に、のんびりと話す人とは、仕事の時は少し速めに、休憩の時には少しゆっくり目に話すように心がけてみましょう。

相手と、時と、場面によって、声の大きさ、速度、間合いに変化を持たせて話す工夫をしてみましょう。
相手が受け取るあなたの印象は、随分と変わり、楽になっていくことでしょう。正に魔法がかかったみたいに。

声やお喋りで引き付けられ、魅力を感じる人(タレント・アナウンサー・役者)の話し方、その時の声の使い方を観察してみてください。

あなたの人柄を、少しアップさせるヒントが見つかるかもしれません。
山歩き [2022年10月16日(Sun)]

先日ひょんなことから、山歩きに行こうという話が持ち上がりました。実は僕に全く記憶はないのですが、どうも間違いないらしいので、取り急ぎ10月15日に行こうとなりました。

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皆さん、ご存知の様に、ひきこもり系の若者が急に言って、急に行くことには、先ずないのが通説です。

連れて行ってもらうM君と僕の二人になると、二人共が思っていました。しかし勝手に決めてはいけないということで、誘うことにしました。そしたら、パラパタと7人程に声掛けしましたら、流れというのでしょうか? 当日8人の参加になったのでした。

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 文化の森駐車場で待ち合わせて、2台の車に乗り合わせ、大河原高原に向かいました。
若干酔ってしまいそうなクネクネ坂に身体を右左にとバランスをとりながら揺られること30分で、肌寒い山頂駐車場に到着しました。

山頂には10機あまる風車がゴ〜ンゴ〜ンと音を立てて廻っていました。右手下に牧場を見ながらコンクリート坂を上っていき、途中からは頭を下げながら林の山道を進みました。

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見晴台に着き、おやつと飲み物で一息して、徳島市全域の向こう側に遠く淡路島から延びる紀伊水道を眺めていました。
折り返して、山道を足元に気をつけながら一歩一歩降りて、やっとの思いで、コンクリート道に戻りました。

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そこで、先ほどには下の牧場でいた牛が数頭、お見送りに我々を待っていてくれました。そういえば駐車場から道にかけて、ボトッボトッと牛の糞が点在していたのを思い出しました。
最も立派なものを探し出し、記念に撮影しました。子どもの頃にはよく見かけた牛の糞も、感動ものでした。

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片道1時間のドライブ往復と、上り40分下り20分の山歩きで、駐車場での私は、足がガタガタしてしまい、もう限界の感じでした。しかし、皆さん余裕な感じで下山されました。

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再び、文化の森にて解散し、家路につきました。
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