愛着スタイルからみると・・・
[2019年09月19日(Thu)]
私は、徳島県里親会に所属して、里親活動もしています。
9月1日に、香川県高松市で開催された「四国里親会研修会」に参加してきました。
実際に里子と一緒に暮らしたのは、4年前に2週間程と、
3年前に7ヶ月間でしたが、そこから学んだことは、私たちの活動にも大きく影響するものでした。
私は里親となり里子と一緒に生活するためには、「愛着障害」について学ぶべきだと知っていました。
「不登校・ひきこもり」の原因や支援方法を考えるにあたり、「社交不安」→「家族トラウマ」→「発達課題」→「愛着スタイル」へと、視点が移っていったのです。
すると、私たち「不登校・ひきこもり」の支援に関しても、「愛着」に関する課題があることが分かってきました。
なかでも、「愛着スタイル」の見解は、私たちの視点を揺るがすほどに迫ってくるものがありました。
「愛着スタイル」に関しては、「回避性愛着障害」− 絆が希薄な人たち−岡田尊司著/光文社新書など、岡田さんの著書を参考にしてください。
人間が他人・家族・組織・社会・時代に対して基本的信頼がもてるかどうかは、これまでに身につけてきた「愛着スタイル」に起因しているというのです。
さらに、「愛着スタイル」を、不安型・回避型→安定型に育て直すことで、基本的信頼を得て、社会への適応能力を高めることになるのです。
当本に紹介された試みは、私達の活動に直結していて「こういう意味が含まれていたのか」と、素直に再認識できるものばかりでした。
里親としての歩みがなければ、「愛着」を捉え直す視点を、私は得られていなかったと思うと、不思議です。
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