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風をあつめて

不登校・ひきこもりの支援活動をしているNPO法人フリースクール阿波風月庵の代表をしているかぜさんです。この活動で色んな若者やその親御さんと会いました。人の心っておもしろいです。僕自身も活動の中で、生き方がどんどん楽になってきました。そんな不思議な心の話をしてみたいなあ!


順調に悪くなっている! [2019年08月03日(Sat)]

私は19年前に日本一周(沖縄以外)をして、色んなところを、スクーターで訪ね歩きました。
その中で印象に残り、かつその後の活動でも、最も影響を受けたのが「浦河べてるの家」の活動理念です。

元々キリスト教の教会から始まった活動であることも気になっていました。
加えて、精神障害の方が自分たちの幸せを手にする為、病気を治すことを目標にはせず、病気のまま幸せになる生き方を求めようとする視点に惹かれたのでした。

長年活動の中で、人の心の成長を見ていると、変化・成長というのは、表面的には良好な場面ばかりではありません。
逆に変化は、佳い波と悪い波が繰り返す中で落ち着いてくるものなので、変化し続けていることに重きをおきたいのです。

良くなることばかり気にしている人は、悪くなる不安を併せ持っていて、心から安心な気持ちになれないといいます。

CIMG0552.JPG


「べてるの家」では、「順調に悪くなっている」という言葉で励まし合っています。

「悪くなっていることを喜び合おう!」という呼びかけで、悪くなることを受け入れると、佳くなることも安心して受け入れられ、変化する自分をありのままに認めることになります。

私たちの活動で、「変わりありません。問題ありません。」と、親御さんがよく言われます。
その言葉は「我が家は、まだまだ大問題です。」という風に、私には聞こえています。

「順調に悪くなっている」と互いに見守り合えるようになると、悪い変化も、好い変化も受け入れられます。
変化する自分を、変化する家族を大切にする心の成長過程をここから家族と一緒に歩むことが始まるのです。



Posted by 林 at 18:09 | 支援者 | この記事のURL | コメント(0)
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