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風をあつめて

不登校・ひきこもりの支援活動をしているNPO法人フリースクール阿波風月庵の代表をしているかぜさんです。この活動で色んな若者やその親御さんと会いました。人の心っておもしろいです。僕自身も活動の中で、生き方がどんどん楽になってきました。そんな不思議な心の話をしてみたいなあ!


繰り返し、家を出る、その先 [2025年10月20日(Mon)]
「まだ、息子が帰ってこないのです。」と、あるお母さんから、夕方に連絡が入りました。
いつもなら帰っている時刻を過ぎても帰ってこないし、連絡もないので、心配されていました。

もしかしたら、家出したのかと、私は思いましたが、そんな動きも感じていなかったとお母さんも仰るので、もう少しだけ待ってみましょうと言って返しました
そんなところに、ラインが入り、「今東京。東京で泊まります。」とだけ知らせが入り、ほっとしました。

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知らせてきてくれたということは、家出ではないのですが、私は「やっぱり、家出かな?」と、感じていました。

私の若い時を思い返すと、昔の若者は、外にひきこもり、一人旅に出ていたと思うのです。
今の若者は内に(家の中で、心の中に)家出して、ひきこもっているのかなとイメージすると、若者の気持ちがわかるように思えたのです。

その家出した「家」と、ひきこもった家の「家」は、もしかすると一緒の「家」ではないのか?と考えると、何となく納得できたのです。

時代が変わり、環境や、表現や、理解の方向性が多様化する中で、同じことを全く違う、正反対のこととして確かめ、体験して吟味しているのではないか?と、いつのころからか、考え始めていたのです。

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そうみてみると、ここでいう「家」とは、生まれて、この方住み慣れた、育った家の、育った時代の価値観が、この「家」という塊りなのではないか?と、想い至ったのです。

私は、10代では自分の部屋にいつもひきこもっていて、18歳の1年間は、下宿先でひきこもり、大学への不登校をしていました。
20代は家出をし、また舞い戻っては新しいことに挑戦したかと思うと、途中で投げ出し、また家出をすることを、繰り返していました。
30代では、新しい自分の価値観で生活し始め、40代からは自分の生き方を模索し始め、50代から今の生活スタイルが、緩やかに始まり、定着してきたように思うのです。

この私を縛り付け、私が抜け出し、自分の生き方を求めてやまなかった〔この「家」からの脱出(卒業)〕の為に、繰り返してきた、ひきこもりと家出は同じ作業だったのではないかと、こんな経験を持つ私だから思ったのかもしれません。

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先ほど話題に上った若者は、東京から北海道まで行き、最北端を目指していたが、「もういいや!」と途中断念して帰ってきたそうです。

そんな彼を見て私は、「その内にまた、行きたくなったら家出をしたらいいよ!」と自分の過去の体験を思い出しながら、懐かしく「家出のススメ」を語ることになったのです。
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