夜中のゴソゴソ (夜の家族会から)
[2025年05月07日(Wed)]
風月庵では、家族会を月2回、開催しています。
「夜の家族会」が、第1日曜19時からと、「朝の家族会」が、第3土曜10時からで、共に2時間の予定です。
家族会は、家族内でのプライベートな内容を話し合うので、お互いの秘密厳守の下、会員の方に限らせてもらっています。
会員になるには、一度風月庵で、ご家庭の事情や希望をお聞きし、風月庵の活動指針を説明させていただき、お互いに同意できましたら、年会費5000円を納めていただければ、会員登録されて、会報が届けられます。
会報には、活動に関する情報、スケジュール、支援に関する提案や会員の感想などが載せられています。

今回は先日開催された「夜の家族会」での様子を紹介します。この日は、15歳の男子の2家族が参加して下さり、お互い
の話を聞いては、同じようなことがありましたと気持ちを共感されていました。
中2から不登校気味になり、3年生での不登校から、受験を乗り越えることができずに、今は、ひきこもり状態にある2家族が、現実と気持ちとの板挟みの状況を話し合われると、「そうなんです。」「わかります。」と、何度も相槌を打って、雰囲気が和んでいきました。
はっきりとはしていないが、いじめが原因かもしれませんが、そのことよりも今は、家庭の中が少しでも明るく、希望が見えるようにしたいというのが、共通の課題に見えました。

外出をしないし、親との会話も減ってきている。Aさん宅は、なんとか夕食は一緒に食べていますが、暗い雰囲気で、姉が何とか明るく振舞おうとしますが、最近では弟の目つきがきつくなり、母はとても心配しているそうです。
Bさん宅は、食事は別々で部屋の前に置いているそうです。何故か、父親がいる時には1階の食卓には降りてこないで、
父親が帰宅する音で、2階の自分の部屋に入っていくそうです。
親としては「なんとか高校に行ってほしかった」ので、強く迫る場面もあったことを、今では後悔しています。
風月庵でのアドバイスを参考にして、見守ることを心がけ、出来るだけ自然に接するように、明るく振舞うように、皆で工夫しています。
でもまだ、暗い雰囲気はあまり変わっていないそうです。散髪にもしばらく行っていません。

そんな思いあふれる気持ちを、勇気を出して知人に相談をしてみましたが、相手も返事に困った様子で、それ以上は話せなくなってしまいました。
今日ここで、こんな風に落ち着いていろんなことを安心してお話ができて、何かそれだけで、気持ちが軽くなってきましたと、お互いに納得されていました。
そう思うと、息子は今もつらい気持ちを家族にも言えずに、抱え持っているのかと思うと、申し訳ない気持ちがあふれ、焦るばかりですとお母さんが話してくださいました。

1時2時の夜中に、2階でゴソゴソと音がしますと、「息子はなにをしているのだろうか?」「泣いているのではないだろうか?」などと、気にしてしまい、お母さんの方が眠れない夜が続いていたそうです。
このままではいけないと、「あなたの味方になりたい」ということを違う言葉で伝えればと思い立ち、5月に入ってからメモ程度の手紙を、毎日1通置いておくようにしました。
そのことで少しは気持ちが繋がっていくのではないかと思われて、お母さんの方に安心感が生まれ、夜中のゴソゴソの音を聞いても、「生きてる!生きてる!」と思えるようになり、直ぐ寝付けるようになったそうです。
そのお話を受けて、手紙の内容は、今日の出来事、素直に暮らす気持ち、母がちょっと感じたこと、読んでも読まなくてもOKを心がけ、「貴方の味方になりたい」思いを込めて、短い文章で続けて書いて下さいとヒントをお伝えしました。

Bさんは、今から思うと、親子で、学校に振り回されていたようにも思われて、不登校の原因は考えず、大まかに子どもの性格と親の心配症が原因だったと決めて、原因よりもこれからの対応策を考えていこうと話されていました。
一番気になっている性格は、「何事も、決めれない」にあるように思うので、一緒に考えて「決めること」を練習していこうと思っていると話されました。
お姉さんのことも、弟さんも大切であり、其々に1対1で、じっくり向かい会う時間を作ってあげて、気持ちに寄り添い、向き合ってあげて下さい。話の内容に筋が通らなくとも、こどもの気持ちに共感する対話を心がけてみることを提案させてもらいました。

私は、2家族のご両親が、夫婦支え合い、子どもを見守っていこうとする姿に勇気をもらいました。
お手紙も大きな挑戦です。続けられるといいですね。
姉弟の双方を見守り見つめることで、どちらがと比較をすることは厳禁です。
今後は父と母の役割分担を見つめ直すことを、一緒に話し合えればと願っています。
風月庵の会員は、不登校から、家や部屋にひきこもって3年以上経過した若者のご家族が多かったのですが、3年前より、高校期の若者のご家族も参加してくださっています。
ここにご紹介しているご家族の様子は、お話の内容を一般化して、よく見られる事例内容に、私の方で変更して紹介していますので、ご理解ください。
「夜の家族会」が、第1日曜19時からと、「朝の家族会」が、第3土曜10時からで、共に2時間の予定です。
家族会は、家族内でのプライベートな内容を話し合うので、お互いの秘密厳守の下、会員の方に限らせてもらっています。
会員になるには、一度風月庵で、ご家庭の事情や希望をお聞きし、風月庵の活動指針を説明させていただき、お互いに同意できましたら、年会費5000円を納めていただければ、会員登録されて、会報が届けられます。
会報には、活動に関する情報、スケジュール、支援に関する提案や会員の感想などが載せられています。
今回は先日開催された「夜の家族会」での様子を紹介します。この日は、15歳の男子の2家族が参加して下さり、お互い
の話を聞いては、同じようなことがありましたと気持ちを共感されていました。
中2から不登校気味になり、3年生での不登校から、受験を乗り越えることができずに、今は、ひきこもり状態にある2家族が、現実と気持ちとの板挟みの状況を話し合われると、「そうなんです。」「わかります。」と、何度も相槌を打って、雰囲気が和んでいきました。
はっきりとはしていないが、いじめが原因かもしれませんが、そのことよりも今は、家庭の中が少しでも明るく、希望が見えるようにしたいというのが、共通の課題に見えました。
外出をしないし、親との会話も減ってきている。Aさん宅は、なんとか夕食は一緒に食べていますが、暗い雰囲気で、姉が何とか明るく振舞おうとしますが、最近では弟の目つきがきつくなり、母はとても心配しているそうです。
Bさん宅は、食事は別々で部屋の前に置いているそうです。何故か、父親がいる時には1階の食卓には降りてこないで、
父親が帰宅する音で、2階の自分の部屋に入っていくそうです。
親としては「なんとか高校に行ってほしかった」ので、強く迫る場面もあったことを、今では後悔しています。
風月庵でのアドバイスを参考にして、見守ることを心がけ、出来るだけ自然に接するように、明るく振舞うように、皆で工夫しています。
でもまだ、暗い雰囲気はあまり変わっていないそうです。散髪にもしばらく行っていません。
そんな思いあふれる気持ちを、勇気を出して知人に相談をしてみましたが、相手も返事に困った様子で、それ以上は話せなくなってしまいました。
今日ここで、こんな風に落ち着いていろんなことを安心してお話ができて、何かそれだけで、気持ちが軽くなってきましたと、お互いに納得されていました。
そう思うと、息子は今もつらい気持ちを家族にも言えずに、抱え持っているのかと思うと、申し訳ない気持ちがあふれ、焦るばかりですとお母さんが話してくださいました。
1時2時の夜中に、2階でゴソゴソと音がしますと、「息子はなにをしているのだろうか?」「泣いているのではないだろうか?」などと、気にしてしまい、お母さんの方が眠れない夜が続いていたそうです。
このままではいけないと、「あなたの味方になりたい」ということを違う言葉で伝えればと思い立ち、5月に入ってからメモ程度の手紙を、毎日1通置いておくようにしました。
そのことで少しは気持ちが繋がっていくのではないかと思われて、お母さんの方に安心感が生まれ、夜中のゴソゴソの音を聞いても、「生きてる!生きてる!」と思えるようになり、直ぐ寝付けるようになったそうです。
そのお話を受けて、手紙の内容は、今日の出来事、素直に暮らす気持ち、母がちょっと感じたこと、読んでも読まなくてもOKを心がけ、「貴方の味方になりたい」思いを込めて、短い文章で続けて書いて下さいとヒントをお伝えしました。
Bさんは、今から思うと、親子で、学校に振り回されていたようにも思われて、不登校の原因は考えず、大まかに子どもの性格と親の心配症が原因だったと決めて、原因よりもこれからの対応策を考えていこうと話されていました。
一番気になっている性格は、「何事も、決めれない」にあるように思うので、一緒に考えて「決めること」を練習していこうと思っていると話されました。
お姉さんのことも、弟さんも大切であり、其々に1対1で、じっくり向かい会う時間を作ってあげて、気持ちに寄り添い、向き合ってあげて下さい。話の内容に筋が通らなくとも、こどもの気持ちに共感する対話を心がけてみることを提案させてもらいました。
私は、2家族のご両親が、夫婦支え合い、子どもを見守っていこうとする姿に勇気をもらいました。
お手紙も大きな挑戦です。続けられるといいですね。
姉弟の双方を見守り見つめることで、どちらがと比較をすることは厳禁です。
今後は父と母の役割分担を見つめ直すことを、一緒に話し合えればと願っています。
風月庵の会員は、不登校から、家や部屋にひきこもって3年以上経過した若者のご家族が多かったのですが、3年前より、高校期の若者のご家族も参加してくださっています。
ここにご紹介しているご家族の様子は、お話の内容を一般化して、よく見られる事例内容に、私の方で変更して紹介していますので、ご理解ください。