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風をあつめて

不登校・ひきこもりの支援活動をしているNPO法人フリースクール阿波風月庵の代表をしているかぜさんです。この活動で色んな若者やその親御さんと会いました。人の心っておもしろいです。僕自身も活動の中で、生き方がどんどん楽になってきました。そんな不思議な心の話をしてみたいなあ!


「私」発信メッセージ [2024年12月16日(Mon)]
「私と話をしてもらえないのです。」と、あるお母さんが、
「どうするすべもありません」と、相談に来られました。

同じ家の中でいても、会話ができないのです。
「話ができないのなら、もうどうすることもできません」と、訴えておられるようでした。

必要なことはラインで伝えてきますが、必要なことだけで、「元気なの?」と、一言送っただけでも、返信はありません。
最近では、ラインだけが唯一のコミュニケーションなのに、返事をしてもらえない時が増えてきました。
どうしたらいいのでしょうか?

私がそのラインの内容を受け取ったとしても、同じように、一方的に切ってしまうと思います。

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それ迄に、子どもは、何度も話をしようと努力し挑戦したが、何度も裏切られて、聴いてもらえなくて、親から相手にしてもらえなくて、もう諦めてしまった経験が何度もあります。

返事をしても意味がないし、余計に傷つくだけならしないと、確信を持っていて、これ以上は、傷つかない方法をとっているだけなのです。

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そこで、提案されるのが、傷つかない方法があることに出会ってもらうことです。

それが、「私」メッセージです。

「寒くなりました。ストーブを出してきました。」は、「私」メッセージなのですが、「寒くなりました。風邪をひかないようにね。」は、「あなた」メッセージになります。
その違いを意識してもらいたいのです。

「私」メッセージは、安心できるが、
「あなた」メッセージは、拒否されるということです。

「私」メッセージは、「私」のことを伝えているだけで、「あなた」に、メッセージはないのです。
「あなた」メッセージは、お節介、要望、お願い事、あるいは、要求、追及、命令として受け取られてしまいます。

「あなた」メッセージには、圧を感じるし、自己防衛をするように反射的に心が動いてしまうのです。
それでは、親の気持ちや本音が子供に届くはずもありません。
まず、この鎧(壁)を取り除かなければ、コミュニケーションが始まることはないのです。

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そのためには、「私」メッセージだけを送り、責められることはない、要求されることもないメッセージを送り続けることで、送るメッセージに、安心感を持ってもらうことから始める必要があるのです。

「私」メッセージは、「あなた」を傷つけませんが、「あなた」メッセージは、「あなた」を傷つけているのです。

「あなた」を気遣うことも、「あなた」に、何かを求めていることになると、忘れないでほしいのです。
「あなた」に、何かを求めるのではなく、「私」からのメッセージを伝えたいことだけに注意を払ってください。
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