「ファシリテーター」の役割を持ちつつ
[2024年10月29日(Tue)]
会話に入って行くマナー
お母さんと、子どもが話している場面に、いきなりお父さんが入ってくる場合とか、その逆の場合も含めて、会話に入って行く時のマナー:必要最低限の配慮を求めなければなりません。
「ごめん!今は、〇〇と話しているから、一旦話を終わらせて、一緒に話しましょう」と、「3」の人へのお願いと、相談が必要です。
逆に、3の人は、「1対1」参加者に敬意をはらい、配慮する事で、互いに、安心・安全の「3」の会話を始める事へと、繋がります。
キャッチボールや、「第3の答え」
それでは、「1対1」は、そのような配慮や工夫が必要ないのでしょうか?
一番大切なのは、会話がお互いの一方通行になっていないかということに注意することが必要です。
話がキャッチボールで、そのやり取りに楽しさを感じ合えて
いるのかを意識して見守る視線を忘れてはなりません。
基本的なファシリテーターとしての役割は、「1対1」では、双方共で、その役割が可能ならよいと思うのですが、そうではないことの方が多いようです。
その場合は、相手に対して、自分がファシリテーターとしての役割を担う事を決心し、話の進行や、キャッチボールのやり取り、「第3の答え」や話題が出るような展開になっているのか? 等を、自分と相手とに問いかけながら進めることで、話が活発になることに挑戦してみましょう
「3」以上の人間関係を支える目線
「3」以上の関係や、会話では、ファシリテーターは、なくてはならない存在となるでしょう。
先ず、大切にしなければならないことは、参加者は、誰もが、「対等」であり、「敬意」を持って扱ってもらえる事が、保証されている必要があります。
その点をお互いに認め合い、それにそぐわない態度や言葉掛け、言葉使いには、真摯に受け入れて、お互いを大切に扱う努力を重ねる事で、その「場」が温められるのです。
「場」は、誰かが努力や工夫をして生まれ、作られたりするものではありません。
その場に参加している全員で作られると考えるべきです。
その仕掛けをしたり、見守りをしたり、時には修正をして、「場」が動く様に勤めるのは、ファシリテーターとしての役割:仕事といわなければなりません。
ファシリテーターの仕事は、植物を育てる時の土の管理をして、植物がすくすく育つ様に手をかけることですが、手はかけすぎると自分が育つ力を奪ってしまう事にもなりかねません。
そこは、なかなかに難しいのです。
安全・安心・信頼のある「場」を温める為に、私は、活動の場で、支援の場で、家庭の場で、親子の場で、「場」を温めて、育てる役割を、どう進めることが、皆を、各自を大切にする関わり方になるのだろうかと、そういう目線で観るように努めています。
努めると、出来ているとは違いますが、務めています。。
ファシリテーター学習として
風月庵活動の中で、「こころの会」というグループ・カウンセリングの試みを、長年積み重ねてきました。
5〜10人程の参加で、4つの守って欲しい(気にかけてくだされば、OK!)ルールをお願いして、基本は、各自のニックネームで会話を進めます。
・会での話は、個人情報を尊守し
他所では口外しない
・話す人以外の全ての人は、そのまま聴く
終わるまで聴く(常に話している人は一人)
・質問に対する応答はせず、自分の経験や
気持ちを大切にしたことのみを話す
・司会・議長はおかず、ファシリテーターが
「場」の調整を行う
私は、「こころの会」で、ファシリテーターの役割を担当させてもらい、多くのことを学ばせてもらいました。
また、教会での話し合いの雰囲気が、以前に比べて、随分と話しやすくなりました。
毎週日曜日に、礼拝という集会があるのですが、ここでの「分かち合い」という話し合いの時間があります。
その内容が豊かに広がっているのも、教会員として賜物です。
家族や親子でも、話すことに不安や苛立ちを持たずに、話を進めることができるようになっています。
家族や、職場や、何かの集まりで、自分がファシリテーターとしての役割が、少しずつ担えるようになっていけば、もっと話し合うことが、豊かに広がり、自分も楽になっていけるのではないでしょうか。